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遊戯王GX−音速の機械戦士−
―二年生、開始―
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輩」

 ……背後から、声がかかった。
反射的に振り向くと、そこには見たことのない、日本人離れした男子生徒が立っていた。

 そもそもデュエル・アカデミアの服ではなく、スーツのような白い服に、同じく白色に近い髪。
先輩と呼んだことと、その服装から相手は一年生だと当たりをつける。

「……誰だ、お前?」

「おっと、申し遅れました。僕は今年、ラー・イエローに入学した、エドと言います」

 日本人離れした外見を裏切らない、《エド》と名乗った男子生徒が小さく微笑みながら、挨拶をしてくる。
新入生でラー・イエローということは、そこそこ〜上位ぐらいの実力の持ち主ということだろう。

「で、そのエドが俺に何の用だ?」

「ええ……少し、僕とデュエルをしてほしくて」

 そう言いながら、デュエルディスクを一つ俺に放り投げ、自身の腕にも一つとり付ける。
そして、胸ポケットから一つのデッキを取りだした。

「僕もファンデッキ使いでしてね。デュエル・アカデミア最強のファンデッキ使いと名高い、黒崎先輩に少し、御教授願いたいんですよ」

 そんな呼び名がついていること自体始めて聞いたが、意外と名誉ありそうな名前で良かった。
ファンデッキの御教授、ね……

「遊矢で良い。俺は名前の方が好きなんだ。……それと、デュエルの件」

 先程投げられたデュエルディスクを腕に装着し、更に【機械戦士】デッキをデュエルディスクに装着する。

「別に、断る理由は見つからない」

「そうですか! それはありがとうございます」

 礼儀正しく一礼した後、エドは少し離れてデュエルの態勢をとる。
俺も合わせて少し距離をとり、デュエルの準備が完了する。
オベリスク・ブルー寮へ向かう途中の道だが、辺りに人は見られない。
みんな、新入生歓迎会の準備をしているのだろうか。

 まあ、そんなことはより、今は目の前のデュエルに集中すべきだ。

「「デュエル!!」」

遊矢LP4000

エドLP4000

 俺のデュエルディスクに、『後攻』と表示される。
……別に、「先攻は譲る」的なことを言った覚えは無いのだが……

「僕の先攻、ドロー!」

 さて、ファンデッキと言っていたが……どんなデッキだ?

「僕は、永続魔法《未来融合―フューチャー・フュージョン》を発動。エクストラデッキにある、《アクア・ドラゴン》を指定することで、融合素材である《フェアリー・ドラゴン》、《海原の女戦士》、《ゾーン・イーター》を墓地に送ります」

 正直、数回転けそうになった。
まず最初に転けそうになったのは、未来融合―フューチャー・フュージョン。
言わずもがな亮が愛用しているカードであり、結構な値を張るレアカードだ。……まあ、サ
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