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ひねくれヒーロー
百日草はただ思う
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におかれた書類の山にようやく気付いたらしい

突っついても何も出てこないよ


「あぁ、休みは休みなんだけど、個人的な調べ物
 最近の情勢意味分かんねえわ・・・」


どうしてジャシン教がメジャー宗教にランクインしちゃってるのか

忍の世界は摩訶不思議ですたい


「そうか、色々調べているんだな
 ・・・あぁ、そうだ鶸茶から手紙を預かってたんだ」


懐から取り出された小さな手紙

アカデミー時代から変わらず手紙折りにされたメモ用紙を受け取る


「へ?
 珍しいな・・・なになに・・・?」


開け広げてみると、意外なほど真っ白だった

コンなら季節のあいさつ含め長々と書きそうなんだが・・・





   バレタ

   ボスケテ  

   あとオレSIN似ですた

 
        鶸茶」


懐かしい小ネタを挟んでる所を見るに、意外と余裕だな

あと・・・SIN・・・

根でSINといえば、サイの兄貴のシンのことかな

確か、この世界じゃ流行り病で死んだらしい

訃報が入ったときにダンゾウが本気で驚いていたから、病死確定か


「・・・バレちゃったの・・・誰に?」


ダンゾウの手の者じゃなかったら色々不味いけど


「バレちゃったんだ・・・どうしよう
 相棒の薄墨と言う奴がいてな、そいつに・・・はぁ・・・」


薄墨・・・根で墨、サイ?

あー、サイに顔を見られてシンに似てるって言われたのか


・・・お、似てる

どこら辺がと聞かれたら、笑った時の口角の上がり具合という微妙なラインが似てる

もしかしたら、コンが肉体年齢と相応に成長出来ていたら、シンみたいになってたんだろう


「まぁ、ダンゾウのおっさんが選んだ相棒なんだ
 話を外に漏らす輩でもないんだろう?そこまで気にしなくて大丈夫だろうよ」


うっかり口を滑らせそうなら、舌に術をかけておけばいいさ


「だが・・・だからといって何の処罰もないままでは・・・」


うだうだと悩みやがる


「真面目に考えすぎなんだよ兄貴は
 ダンゾウにももう報告済みなんだろ?それで処罰が言い渡されていないならそれでいいじゃないか」


蜜柑を渡して肩をたたく

それでもなお、溜息をつく兄貴

サイなら大丈夫だろう

いじめ事件の後から、スパイ容疑がかかっていたイカリが襲われないよう監視していた奴だ

陰ながらイカリの警護まで兼ねてた位に信用されてるんだし、大丈夫

うだうだ考え込まずとも良い


「それで良いんだろうか」


あー・・・ダメだこりゃ

何時まで経っても悩みこんでしま
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