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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第三十九話 新たな一歩   ★
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ようにするから安心してくれ」

 軽口を叩き合う俺とクロノに皆が笑う。

 そんな中おもむろになのはがリボンを解く

「思い出に出来るのこんなのしかないけど」
「じゃあ、私も」

 それに応えるようにフェイトもリボンを解く。

「きっとまた」
「うん。きっとまた」

 リボンを交換する二人。
 それは誓い。
 再び会うための誓いにして二人の絆。

「フェイト、俺からもな」
「え?」

 俺から差し出されたものにフェイトが目を丸くする。
 俺の手にあるのは白と黒の剣、干将・莫耶をモチーフにしたのペンダントだ。
 ただ干将・莫耶と違う所は鍔の所が太極図ではなく金色の宝石が輝いている。

「これって」
「なのはとフェイトがまた会えるようにって片方ずつ渡すつもりだったんだけどな、二人にはそのリボンがあるけどよかったら貰ってくれ」

 フェイトが手を伸ばし、白い剣を取る。
 そして

「片方は士郎にもっててほしい。
 なのはだけじゃない。士郎にもまた会えるように」

 俺の手にフェイトが手を重ねる。

「ああ、また会おう。約束だ」
「うん。約束」

 フェイトと誓いをかわす。

 アルフがユーノをなのはの肩に移す。

「色々ありがとね、なのは、ユーノ」
「ありがとう。なのはちゃん、ユーノ君」

 涙を浮かべながらも笑顔で礼を言うアルフと初めてなのはとユーノの名を呼び、握手を交わすプレシア。

「じゃあ、僕も」
「クロノ君もまたね」
「ああ」
「クロノ、最長で一年で片をつけろよ。じゃないと乗り込むからな」
「ふん、すぐに終わらせてみせるさ」

 クロノと握手を交わし、お互いが一時の別れの言葉をかわしあった。

 そして、フェイトとアルフ、プレシア、クロノの足元に浮かぶ魔法陣。
 そんな中

「フェイトちゃん。ちゃんと帰ってきてね!!
 じゃないと取っちゃうんだから!!」

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 なのはの顔を赤くした言葉にフェイトが驚くが

「すぐ帰ってくるからね!
 私も負けないから!!」

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 顔を赤くしながらもしっかりと返事をするフェイト。

 二人が何の事を言っているのかはいまいちわからないが二人には通じ合っているようなので良しとしよう。

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 一時の別れ、涙はある。
 だが必ず会えると約束した。

 そして、魔法陣の光が収まった時そこにフェイト達の姿はない。

 それでも

「なのは、行こうか」
「うん」

 交わした約束を胸に笑顔で俺達は新たな一歩を踏み出した。








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