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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第三十八話 別れ
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明している。
 だがプレシア・テスタロッサの事になると話が変わるんだ」
「彼女、プレシアさんがアルハザードに至るためにジュエルシードを使い次元断層を起こそうとしたという事実。
 それにジュエルシードの危険性もわかっていた。
 その中で失敗したとはいえ中規模程度の次元震を起こした主犯なのは紛れもない事実よ」

 確かに結果的に管理局員にも死者もなかったし、次元断層は防がれた。
 だが管理局にとってのロストロギアを使用し次元震を起こした上、管理局員及び管理局艦船に対する攻撃も事実だ。

「プレシアさんぐらいの魔導師であれば技術協力すれば減刑には出来る。
 でも減刑されても数百年単位の幽閉はされるわ。
 もちろんフェイトさんと会う事なんて出来ない」
「そんなっ!」

 なのはが叫ぶがこの結果は仕方がないだろう。
 だがこの事は俺も予想していたから手もある。

 しかしこの手を使えば俺という存在を管理局に完全に明かすことを意味する。

 そして俺の予想は現実に変わった。
 なら俺がする事は手札をきる事だが、その前に一つ明確にしとかないと悪い事がある。

「リンディさん、俺達の世界は管理局にとってどういう扱いになるんですか?」
「ずいぶんといきなりね。
 士郎君やなのはさんの世界は管理局の中では正式には『第97管理外世界』
 ある一定以上の文化を持つけど、魔法技術がなく魔法の存在を表沙汰にすることは下手な混乱を招きかねないから基本的には不干渉世界よ。
 今回のようにロストロギアが発見、又は落ちたりしなければね。
 勿論この世界での魔法使用も基本的に禁止だし、使う場合は秘匿しないといけないわ」

 なるほど不干渉の世界か。
 これなら俺の手札をきる意味もあるし、無理押しは可能だ。
 息を吐き、意識を交渉用に切り替える。

「時空管理局艦船アースラ艦長、リンディ・ハラオウン提督に海鳴の管理者より要請があるのだが」
「……どのようなものでしょうか?」

 急に言葉を改めた俺に全員が目を丸くする中、リンディさんはゆっくりと口を開いた。

「我が管理地『海鳴』への魔法攻撃、およびジュエルシード捜索の上で海鳴の霊脈に被害が出ている。
 またフェイト・テスタロッサ、使い魔アルフは我が工房にて研究成果を見た可能性があり、その保護者プレシア・テスタロッサにもフェイト・テスタロッサより情報が漏れた可能性が高い。
 魔術師として管理地への攻撃および研究成果の漏洩を容認できない。
 よって両名と使い魔の引き渡しを求める」

 俺の言葉にアースラ中に俺とリンディさんを除く面々の叫び声が響き渡った。




side リンディ

 まさかの言葉だ。

 プレシアさんとフェイトさん、二人を引き離
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