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大陸の妖精
交わる大地と雨
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ジュビア「(ファントムの魔導士!!!)」


アルト「くっ・・・!!」


熱湯の渦を抜け出し、その場に転がるアルト


しかし、熱湯のジュビアが再びアルトに襲いかかる



アルト「負けられねェ・・・こんなとこで負けてられるかァァ!!!」


ジュビア「シエラァァァァ!!!」


アルト「うぉぉぉ!!!」


アルトが振動と衝撃を混ぜ合わせた波動を拳に纏う


そして拳を襲いかかってくるジュビアにぶつける



アルト「ォォオオオ!!」ドォッ


アルトの魔力により、周りの雨粒が弾ける



ジュビア「雨を吹き飛ばして・・・なんて魔力!!?」


アルト「吹き飛べぇぇぇ!!!」ゴォォォォ


ジュビア「ああああああああっ!!!!」


アルトが打ち出す波動の拳はジュビアを殴り飛ばし、その余波で雨雲を吹き飛ばした


雨雲が消え去り、まぶしい太陽の光が差し込む





ジュビア「ジュビアは・・・負けた!?」


アルト「どーよ、熱は冷めたか?」


ジュビア「あれ・・・?」


仰向けで倒れたジュビアの目に飛び込んできたのは綺麗で壮大な青空



ジュビア「雨・・・やんでる・・・」


アルト「よーし、やっと晴れたか・・・!!」


ジュビア「(これが・・・青空・・・きれい・・・)」


アルト「やっぱ、雨もいいけど晴れが一番だな!!」


ジュビア「!!」


アルトの一言にジュビアがピクリと反応する



ジュビア「今・・・雨がいいって・・・!?」


アルト「あぁ 戦ってる時の雨はうっとおしいけど、普段降る雨なら大歓迎だ!」


ジュビア「ど・・・どうして・・・?」


アルト「うちのギルドは気楽な奴が多いから雨の日とかは仕事行く奴少ないんだ」


アルトが柔らかな表情で話す



アルト「だから雨の日は皆そろってギルドで騒いだりしてさぁ・・・楽しいんだよこれが」


ジュビア「でも・・・雨の日は・・・デートにいけない・・・」


アルト「デート?」


ジュビア「釣りにも、キャンプにも・・・いけない」


暗い表情を浮かべるジュビアが細々とした声で話す



アルト「いいじゃねえか別に、本当に好きな人となら何処だろうと一緒にいるだけで嬉しいもんさ」


ジュビア「!!!」


アルト「つっても、俺 恋人とか出来たことねえからよく分かんないけどな」


照れたように笑うアルト


一方でジュビアはアルトの言葉に胸打たれ目に涙を浮かべていた



アルト「さて・・・晴れた
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