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エクシリアmore −過ちを犯したからこそ足掻くRPG−
第六話 人の証、物の証
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く。精霊召喚の術式には巫子の力が要ると聞いた。私たちは全員が門外漢だ。手を貸してはくれまいか」
手を差し出す。イバルはしばしその手を見下ろしたが、握手には応じず背中を向けた。
「〈四元精来還の儀〉には世精石という霊石が4つ要る。村のあちこちに散らばっているからお前らで集めろ。ミラ様の祠で準備をして待っていてやる」
イバルは捲し立ててからアーチ門から村の外へ出て行った。
これはやるしかない流れだな。まあ、生体回路よりよっぽどマシだ。
「エリーゼ、おいで。一緒に行こう。アルヴィンはフェイリオと二人で回れ」
「へーい」
「二人とも気をつけてね」
答える言葉はなかった。いつものことだ。
/Fay
夕焼け時になって、わたしたちはどうにか世精石4つを集めて祠に持っていくことができた。
祠を開けて入ろうとすると。
「遅い!!」
イバルの喝が飛んできた。祠の床には、綺麗な赤緑青黄の魔法陣が書かれている。
すごい、すごい、すごーい! これイバル一人で描いたの!?
「これで、マクスウェル、もどってこられる、ですか」
世精石を一人一つセットしながら、エリーゼが不安げな声を上げる。
「ああ。マクスウェル召喚に必要なのは、召喚陣と生体回路、それに生贄だ」
「……今著しくマクスウェルサマの株が右肩下がり」
「精霊のあるじって……こわい、です」
うーん、否定できない。生贄が「証」として伝わってるって事は、マクスウェルが昔ソレで召喚に応じちゃったって事だから……
ってイバル!? 何でパパに掴みかかるの!
「ふざけるな、貴様! ミラ様が生贄などという血腥いモノをお求めになるはずがなかろう! ミラ様はな、清廉潔白にして神色自若とした美しく尊く凛々しいお方だ」
とりあえずイバルがミラさまにどれだけ心酔しているかは理解できた。あとやたらムズカシイ言葉知ってるのも。だからもーパパから離れてよー!
「分かっている。私が知るミラも生贄などは求めないだろう。難易度は跳ね上がるが本式の召喚法を使う――フェイリオ」
パパに呼ばれて肩が跳ねるのは、もうクセ。それでも笑って「はい」って答える。
「大精霊の直接召喚はできるか」
「できる。ただ、ココじゃどの精霊とも契約してないから、術式の補助が要る」
「証の歌は唄えるか」
「唄える」
「よし。ならミラと四大精霊の再召喚の儀をお前が行え。上手くいけば全員呼び戻せる」
/Victor
世精石を床の模様と合わせて並べ、私たちは部屋の隅へ退いた。フェイリオだけが陣の中心に座っている。
「これだけでいいですか?」
エリーゼはこてんと小首を傾げ
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