暁 〜小説投稿サイト〜
エクシリアmore −過ちを犯したからこそ足掻くRPG−
第六話 人の証、物の証
[4/4]
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
ねば化石となる。だが、力は次の大精霊へと受け継がれる。〈生命〉は死しても〈存在〉は決して死なない幽世の住人。それが精霊だ」
「ああ、それね」
「そう、なんですか」
『セーレーってスゴイんだねー』
アル、もっともらしく相槌打ってるけど、ほんとは分かってないでしょ。エレンピオス人のアルが精霊の死に方まで知ってるはずないもん。
「ほんで。ダンナの『イル・ファンの
黒匣
(
ジン
)
に囚われた』って結論に着地する、と」
「兵器版〈クルスニクの槍〉はマナの略奪と吸収の装置だ。全身がマナで構成された精霊は一溜りもない。マクスウェルなど、高純度のマナの塊も同然だからな」
「ミラ様……」
心配なんだね、イバル。イタそう。イバルはミラさま大好きなんだね。
「ミラたちを救出するには、どうあってももう一度〈槍〉の膝元まで行くしかないか」
とうとう、来た。今日から〈フェイ〉は本当にいなくなる。フェイは〈フェイリオ=マクスウェル〉を演じるんだ。ラ・シュガル軍に、アルクノアに狙われるために。本物のミラさまが〈槍〉の中にいるのを隠すために。わたしが、代わりに殺しのターゲットに。
がんばらなくちゃ。
ちゃんとやらなくちゃ。
パパがこっち向いた。目を見返した。コワかったけど。できるよ。やる。肯き返した。
「せっかく逃げて来たイル・ファンに逆戻りってワケね。しかも指名手配されてんのに。オジサンってばダイタンー」
「呑気に言ってる場合かね。君にももちろん同行してもらうぞ」
「冗談っ。契約はこの村までだろ? 報酬貰ってとっととオサラバさせてもらうっての」
「……まあ、君の同行については後で話し合おう。――マクスウェルがいない、頼れない現状は誰しも理解できたと思う。そこで一つ、私から提案がある」
アルも、エリーも、イバルもいる中で、パパは「マクスウェル代役案」の説明を始めた。
[8]
前話
[9]
前
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ