暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
81話:翠屋で一服 あれ?何その表情?
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際も、同じような感想を言い合ったのをよく覚えてる。馴染むのが早かったのも、そのおかげだろう。


[あっ、つ、士さん! アイス屋さんがあるんですが…!]
[ちょ、スバル止めなさいって…!]
[ん? あぁ、そんなに食べたきゃ後で奢ってやるよ]
[え、いいんですか!?]
[あぁ。その代わり給料からさっ引くぞ]
[えぇ〜!?]
[冗談だ]


 はっはっは、と笑い声を聞かせてから、小言を言われる前に念話を切った。
 まぁ、どうせ翠屋に寄るんだろうし、甘いもんが食いたきゃその時奢ってやろう。




 数時間後、依頼主である聖王教会本部から連絡があり、今探しているロストロギアは輸送中に落とした物で、危険性はないそうだ。
 とりあえず一通りの探索を終え、サーチャーも設置した俺達は、分隊毎に集合してから、スターズと俺はフェイトに車で拾ってもらうことになった。


「うーん……でも、手ぶらで帰るのもあれかな…」


 そう呟いたなのはは、携帯を取り出し番号を入力していく。おそらく翠屋か桃子さんの番号だろう。
 全部入力し終えたのか、今度は画面から目を外してこちらを見てくる。もう逃げないよ、という意味を込め、俺は両手を挙げて降参の意を示す。

 俺の行動の意をくんだのか、なのははにっこりと笑った後に通話ボタンを押した。


「……あ、お母さん? なのはです」


 数秒した後、電話が繋がったのかなのはは会話を始めた。どうやら桃子さんが取ったようだ。
 しかし側にいたスバルとティアナは「え…?」と声を漏らし、驚いた様子だった。そんなに驚くことだろうか。

 ふとなのはの方に視線を移すと、ケーキの予約をしながらこっちをチラチラ見ていた。そんなに警戒せずとも、もう逃げねぇっていうのに……
 すると突然なのはがこちらに向かって手招きをした。こっちにいるのは俺とスバル、ティアナの三人だけ。
 当然手招きの対象は俺なんだろうが、とりあえず自分の顔指差して確認を取ると、なのはは頷いて近くまでやってきた。

 残り数歩程の距離まで来ると、なのはは未だ通話中の携帯を差し出してきた。はぁ、やっぱりこうなるか。と思いつつ、素直に携帯を受け取って耳に当てた。


「もしm―――」

『士君!? 本当に士君よね!? 今までなんで帰って来なかったの!? 体調でも悪かったの!? 体大丈夫!? 大きな怪我とかしてない!? まさか、また攫われたり してないわよね!?』


 携帯のスピーカーから聞こえてきたのは、確かに桃子さんの声だったのだが……その声が大きすぎた。その大きさにびっくりして思わず耳から離してしまった。
 後ろからは「うわっ…」という声が聞こえた。おそらく桃子さんの声が聞こえたのだろう。小さいな
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