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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos50-B束の間の奇跡/家族は巡り合う〜Testarossa Family〜
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んだろう。えっと、とにかく「はい。フェイトちゃんとアリシアちゃん、私や他のお友達と一緒に学校に通っているんです」って微笑み返す。

「学校にですか!? アリシアも一緒に!?」

「はいっ。同じ学年、クラスですよ。フェイトちゃんとアリシアちゃん、双子っていう設定と言いますか何と言いますか・・・それで一緒に、です」

「双子・・・。2人は仲が良いんでしょうか? その、フェイトとアリシアは・・・」

「フェイトちゃんが、アリシアちゃんのクローンだということもみんな知っています。それでもアリシアちゃんはフェイトちゃんと仲が良いですよ。元気いっぱいのアリシアちゃんはクラスで人気者ですし、フェイトちゃんも負けず人気者です」

「そう、ですか。本当に生きてくれているんですね・・・。それに仲が良いって。あの、すずかさん。プレシアは、あの子たちの母親は・・・?」

「えっと、それは・・・(これ、私が話しちゃっていいのかなぁ・・・? でも、フェイトちゃん達に言わせるのもどうかと思うし・・・。お母さんの死のことなんて・・)あの・・・」

そう悩んでいると、「そうですか。プレシアはもういないんですね」私が言い淀んじゃったことから察したみたいで、リニスさんは寂しげに「お気遣いありがとうございます」微笑んでくれた。

「プレシアは体を病んでいましたし、魔法でも医学でも治せないほどの末期。2年と経過していれば亡くなっていてもおかしくはありません・・・」

私たちの間に重い沈黙が。えっと、何か、時間稼ぎが出来る話題を。そう必死に考えを巡らせていると、「あの、私という存在について教えて頂いてもいいでしょうか?」リニスさんにそう訊かれた。

「・・・今、この街――海鳴市で、あるロストロギアによるトラブルが起こってまして、リニスさんはそのトラブルに巻き込まれてしまったと・・・」

「トラブル・・・。時間移動とか、ですか? 先ほど未来から来たという子供たちと会いましたから。あ、でも私の場合は時間移動とはまた別だと思うのですが。私、もう消滅しているはずですから。その記憶を持っている上で未来へ時間移動したというのも不自然ですし」

自称なのはちゃんの娘――ヴィヴィオさん達のことだ。ここが新暦66年だという事もあの子たちから聴いたんだね。それにしてもリニスさん鋭い。私は「そのトラブルというのが、過去の記憶を蘇らせたりする・・・ような」ってかみ砕いた表現で伝えた。詳しい説明だと上手く伝えられないかも知れなくて。

「なるほど。それで納得がいきます。消滅の記憶がありながらこうして存在している理由。記憶の実体化と考えれば辻褄が合います。そういったことが不可能ではないと、文献で見たことがありますし」

すごい。さすがフェイトちゃん達の魔法の先生で、大魔導師
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