暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
78話:そのトラウマを乗り越えろ
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現在俺達は、現場に向かうヘリの中。ミッドの市街地を過ぎ、だいぶ山岳地帯に近づいてきた頃だ。

『ガジェット反応!空から!?』
『航空型、現地観測隊を捕捉!』

その時、六課のロングアーチから緊急連絡が入る。空からの強襲か……

『士副部隊長、どうしますか?』
「どうするも何も、今の戦力で空でまともに戦えるのは、なのはとフェイトだけだ。二人に任せるしかない」
『私は今パーキングに着いた。すぐに空に上がれるよ』
「私もいける!」

グリフィスの言葉に一言返すと、フェイトとなのはがやる気十分といった感じのことを言ってきた。なんともまぁ、頼りになるねぇ。

「じゃあ二人共、頼む」
「了解!ヴァイス君、ハッチ開けて!」
「うっす!なのはさん、お願いします!」

なのはの指示で操縦士のヴァイスがヘリのハッチを開ける。その影響で、中に風が吹き込んでくる。

「じゃ、ちょっと出てくけど、皆も頑張ってズバッとやっつけちゃお!」
「「「はい!」」」
「…はい!」

少しだけタイミングがズレて返事をしたキャロを見て、なのははこちらに視線を向けてきた。俺は「言いたければどうぞ」とアイコンタクトを送り、一旦ヘリのイスに座った。

「キャロ?」
「っ…」
「大丈夫、そんなに緊張しなくても。離れてても、通信で繋がってる。一人じゃないから、ピンチの時は助け合えるし、キャロの魔法は皆を守ってあげられる、優しくて強い力なんだから……ね?」

キャロの頬に触りながら、諭すように言うなのは。キャロは「はい…」と小さく返事を返す。
なのははその返事を聞くと満足したように頷いて、今度は俺に顔を向けてきた。

「それじゃあ、こっちの事は任せたよ」
「あぁ、こいつらも大切な俺の部下だからな。死なせるような事はしねぇよ」

それなら安心、と笑顔でそう言い残し、なのははヘリから飛び降りていった。……って、飛び降りかよっ!?
そして飛び降りていったなのはは桃色の光に包まれ、そこからバリアジャケットを着た状態で飛び出していった。

「スターズ1、高町なのは―――行きますっ!」

おぉ、派手だね〜。しかし…別に飛び降りなくても……
それはさておき、こっちも仕事だ。

「任務は二つ。ガジェットを逃走させずに全機破壊する事、そしてレリックを安全に確保する事」
「よって、今回はスターズとライトニングで分かれて、車両の前後から中央に向かっていくことになる。
 その途中でガジェットを破壊していき、第七車両にあるレリックをどちらかで確保する、という感じだ」
「「「「はい!」」」」
「でっ!」

リインが説明中に言葉を切り、回転しながらバリアジャケット―――もとい騎士服を展開する。

「私は現場に降りて、
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