暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ゼロの使い魔】編
041 赤≠ニ白≠チて普通は目出度いはず… その4
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
思ってね。俺の名前はヴァーリ・ルシファー。アザゼル──俺の養父曰く先代魔王であるルシファーの血を引く、史上最強の≪白龍皇≫≠轤オい。……結局、スペック上で優っていたはずの君に上を往かれたけどね」

(やっぱり<買@ーリ・ルシファーだったか)

ルシファー=Bこのハルケギニアでは知る人間は居ないだろうが、数多在る文書、創作物に登場する堕天使──ないしは悪魔。【ハイスクールD×D】の原作同様にヴァーリはそんな大物の血を引いているらしい。

予感は有った──というより、ほぼ確信していた。フルネームを名乗ったヴァーリに、謎の使命感で本名≠名乗らなければならないと思った。

「ヴァーリ・ルシファーか──確かに覚えた。……そうだな、それなら俺の本名も名乗っておこうか。俺の名前は2つ有る。1つはヴァーリも知っているだろう平賀 才人。そして、もう1つの名前は升田 真人。……それがお前の最期を看取る人間の名前だ。呼びやすい方で呼んでくれて構わない」

「升田 真人…いや、平賀 才人と呼ばせてもらおう。……平賀 才人、恥を承知で頼みがある。……産まれてから長い間連れ立って来た、相棒の大事な頼みだ」

<良い、ヴァーリ。そこからは俺が話そう。平賀 才人──ドライグを宿せし者とドライグよ──>

いつの間にやらヴァーリの右手の甲に出ていたアルビオンの宝玉が話し掛けてきた。

<俺を殺してくれ>
「は?」
<は?>

いきなり宣うアルビオンに俺とドライグの、気の抜けた返事がほとんど同時に溢れる。

<アルビオンよ、そんな事を宣った理由を一から説明してくれ>

「………」

ドライグはアルビオンに訊ねるが、何となくだが俺はその予想がついている。

<ドライグよ。当初は──神器(セイクリッド・ギア)≠ノ聖書の神によって封印される前は2匹で暴れていた頃の事は覚えているか?>

<今は懐かしい話だがな。2匹して3大勢力の戦争に介入して引っ掻き回したり、今に思えばバカな事をしたものだったな。……だがそれがどうした?>

<……ならば一番最初に争った大元の理由を覚えているか、ドライグ>

<………>

ドライグは黙り込む。恐らくだが、既に色褪せ始めつつある原初の記憶を掘り返しているのだろう。

<……いや、思い出せんな>

<何、俺も思い出せないから気にする事は無い。……だからこそ≠アんな事を頼んでいる。初代の所有者とかなら兎にも角にも、最近では歴代所有者達の怨念を理由に惰性的に闘っていたからな>

<……そういう意味でだからこそ≠ゥ>

ドライグはある程度得心した模様。だがそれでアルビオンの言いたい事は終わりでは無いらしく、アルビオンの語らいは続いていた
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ