暁 〜小説投稿サイト〜
(仮称)武器の御遣い
第壱章
第一席:法正、天の御遣いと邂逅するとのこと
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 

 Side:飛鳥


 ……はてさて。……オレが転生してから既に九年の時が経った。……九年の間、何をしていたか。……其れは追々語っていく。……取り敢えず、西涼の葵殿の軍、中央の彩羽殿と紗耶香殿、一部を除いた益州の将兵、南蛮の皆、漢中の五斗米道(ゴットヴェイドォー)の者達、両袁家と仲良くなったとだけ言っておく。
 ……あ、仲間もそれなりに居る。……今白蓮殿に雇われてるのはオレだけだが、色々と大陸を回ってるうちに仲間が集まった。……百人前後の人数だけど、一人一人が可也強い。

 ……扠置き、今は白蓮殿の所で、客将として厄介になってる。……理由は雇われたのと、路銀が尽きそうだったから。

 ……前の遠征で少々敵を威圧したら、苦笑いした白蓮殿と星に叱られた。……まあ、威圧したら敵が逃げちゃったから仕方無い。


 ……で、現在。……劉備とその仲間が訪ねてきた。……そろそろ原作の始まり。
 ……星は白蓮殿の後ろの方で気配消して隠れてる。








 ……オレは天井に足の握力でぶら下がってる。……勿論、気配消して。……位置的には扉のすぐ近くの壁際。……白蓮殿と星には思いっきり見えている。








 ……現在は、劉備一行の自己紹介。


「この愛紗ちゃんと鈴々ちゃんはねぇ、とぉっても強いんだよ! 私胸張って自慢しちゃう!」
「へぇ〜。桃香の胸程の後押しが有るなら安心かな? 取り敢えず自己紹介してくれるか?」
「我が名は関羽、桃香様の一の槍!」
「鈴々は張飛なのだ! すっごく強いのだ!」
「オレは北郷一刀、世間じゃ天の御遣いとか呼ばれてて桃香達の主君的な立場やってるが、生まれる性別間違えたとか言われる、ただのガサツな女だよ」
「へぇ〜。これが天の御遣いねぇ〜。強いのか?」
「そんな馬鹿な。この場には強い人が三人居るじゃないですか」
「それは北郷と関羽と張飛のことか?」
「いやいや、オレは愛紗や鈴々よりも弱いよ。公孫賛さんの後ろに居るじゃないですか」


「おや、バレてましたか」


 ……ふむ、星に気付くか。……関羽や張飛、星と同等の実力は持ってると見た。


「ッ!? 星! 脅かすな!」
「いやはや、まさか気付かれているとは。貴殿もなかなかに読めぬお方だ」
「偶然ですよ。それに、オレの本職は武将では無いですからね」
「あの〜白蓮ちゃん? どなた?」
「あぁ、こいつは趙雲子竜。うちで客将やってる」
「よろしくお頼み申す。だが、探知出来たのが私だけとは。やはり貴殿もあ奴には気が付きませんでしたかな?」


 ……ん? オレに気付かなかった事言ってるのか?


「貴様! ご主人様を侮辱するか!」


 ……関羽が怒った。


[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ