第壱章
第一席:法正、天の御遣いと邂逅するとのこと
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オレが雇い主にする相手には、条件が三つある』
「条件?」
『……ん。……一つ、領地を保有している事。……二つ、常識を弁えている者である事。……三つ、配下の民・兵からある程度の人望がある者。……この三つを満たしている者以外には契約話は持ち掛けないし、持ち掛けられても蹴る事にしてる。……後は、その時の気分。……白蓮殿は、全ての条件を満たしていたから、契約した。……劉璋や劉?、曹性、許貢、孫?みたいな屑じゃ無かったし(ボソッ』
「わ、私はそこまで能力は無いのだが?」
「白蓮殿。御自身を卑下し過ぎですぞ。白蓮殿の政務の腕や武の腕、知略はお世辞にも良いとは言えない。が、決して悪い訳ではない。教本通りの行いでここ迄人は集まりませぬ。政務一つ取っても、その土地に合った政務に改良する機転、中々出来る物ではありませぬ。御自身の能力を理解した上で精一杯の誠意を見せる事が出来る白蓮殿だからこそ、私も、飛鳥も、劉備殿達も、白蓮殿を頼ってきたのですぞ?」
「そうだよ白蓮ちゃん! 蛍先生も白蓮ちゃんが優秀だったから卒業を言い渡してくれたんだよ?」
「そ、そんなに褒めても何も出せないぞ!? それに、私が優秀だったら麗羽や曹操や孫堅はどれだけ優秀なんだよ!」
『……そこで自分を卑下にするのが、白蓮殿の悪い癖。……風鈴さんも「白蓮ちゃんは褒められ慣れてないから、褒められたらすぐに顔を赤くして自分を卑下にするのよ」って言ってたな』
「ほ、法正は風鈴先生の事を知ってるのか!?」
『……真名を許してるんだから、真名で読んで欲しい。……その質問の答えは是。……一宿一飯の恩を受けた』
「へ〜、法正さんも風鈴先生の知り合いなんだ〜」
……その後は、劉備と白蓮殿と風鈴さんの話で盛り上がったり、星と関羽と張飛と北郷と鍛錬云々の話をしたり、真名を交換したりした。
Side:END
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