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遊戯王 最小の可能性~小さいって言うな!~

作者:KOTAKA
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デュエルアカデミア実技最高責任者

皆さん!私は今船の上にいます!
何とかデュエルアカデミアの試験に合格して晴れて私はデュエルアカデミアに入学します!
そして、今はデュエルアカデミアがある島に向かって船で向かっているのです。
今は楽しみでワクワクです。


「あっ!瑞季さんだ~。おはよう~」
「おはようございます。瑞季さん」
どうやら無事に新月君とシャルルさんも合格していたようで同じ船に乗っていた。

「ところで瑞季さんら何でこの前の試験の後に倒れたのですか?」

「あっ!そういえば言ってなかったね。実は私は男性アレルギーなんだよ。あの時はうっかりと先生と握手をしたから倒れちゃったんだ」

「なるほど、そういうことでしたか。でも、女子寮なら比較的に安全だから気をつければ大丈夫ですね」

「まぁ、そうなんだけれども。あれ?私が今回特別に女子寮の一部屋を借りるって話を新月君達にしていた?」

「いえ、でも女子なんだから女子寮に入るのは普通なのでは?」

この時に私は今の自分の姿をすっかりと忘れていた。
今、自分はオベリスクブルーの女子の制服を着ているのだ。
そして自分は顔も女顔なのだ。
この状況で勘違いしない訳がない。

「ごめん、新月君。言い忘れていたけど。私は男なんだ」


「………。へぇ?男って性別の男ですか?」
「うん、性別の男。」
「じゃあ、そんなに可愛い服や可愛い顔をしているけど」
「男だよ」
新月君はそれを聞くと倒れてこんでいた。
嘘だ!こんなのは幻想だ!などと言いながら。

「シャルルさんは気がついていたんですか?」
「そうだね。確証はなかったけど。気がついていました。まぁ、私はどっちでもいいけどね。大事なお友達だもの」

そう言って一人の男は泣きそうになりながらも船は進み。いよいよデュエルアカデミアに到着した。


「皆さんのデュエルアカデミアでの充実した3年間を期待しています。立派なデュエリストになってくださいね」
着いてすぐに校長先生からの挨拶があった。
校長先生は今年から変わったようで前まで校長をしていた鮫島先生は引退したらしい。
私達は初日の荷物運びのために各々の寮に連れていかれるはすだった。
しかし、私とシャルルさんは教頭先生に別の場所に連れていかれた。


「どうしたんですか?クロノス先生。私達をこんな所まで呼び出して」

「えぇ。貴方達には確認したい事があるから呼んだのでーす。まず、シャルルさん。貴方には悪いのですが女子寮の部屋の数の問題で万丈目さんと一緒の部屋を使ってもらうのですがよろしいですか?」

シャルルさんはそれを聞くとニコリと笑ってうなずいた。まぁ、私も誰か知らない人と一緒になるよりは知ってる人が相手でよかった。

「さてと、シャルルさんからは許可を得ましたが次は万丈目さんでーす。貴方にはオベリスクブルーに相応しいかどうかのテストをします。私が相手をしましょう」
クロノス先生はデュエルディスクをセットしていた。まぁ、実力の再確認のようなものだろう。私も本気でいかないと。

「「デュエル」」
クロノス・瑞季 LP4000

今回も私が先攻なのか。
「私のターン。私はカードを1枚セット。モンスターを一体セットしてターンエンド」

「ふん、私のターン。ドローてすね。私は手札のカードを2枚伏せてから 大嵐を発動します!」

カードを2枚伏せてから大嵐の発動だって!
そんな自分のカードをわざわざ破壊するなんて………。

「おや?不思議そうな顔をしていますね。では、今から私のエレガントなコンボをお見せしましょう。まずは大嵐の効果を発動でーす。このカードは全てのフィールドの魔法・トラップを破壊しまーす」

私の場に伏せてあった くず鉄のかかしもクロノス先生の2枚の伏せカードも破壊された。
そういえば最近、くず鉄のかかしをちゃんと使ってあげれていないな。

「更に私は先程大嵐の効果で破壊した 黄金の邪心象の効果を発動!このカードは破壊された時に場にトークンを呼び出しまーす。私はこのカードを2枚伏せていたので2体邪神トークンを召喚するノーネ!」

なるほど!大嵐の効果を使って私のトラップを破壊しつつ、更に場に生け贄ようのトークンを呼び出したのか!
さすがはクロノス教頭。デュエルアカデミアの実技最高責任者!

「そして!私はこの邪神トークン2体をリリースして古代の機械巨人(アンティーク・ギアゴーレム)を召喚!」

フィールドには2体のトークンを生け贄として巨大な機械の巨人が現れた。これは噂に聞くクロノス教頭のエースモンスター。クロノス教頭の半身とも言われるほどのカード。
その攻撃力はあの有名な 青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイトドラゴン)の攻撃力と並ぶ3000!更に貫通効果も持っている恐ろしいモンスターだ。

「では、いきまーすよ!アンティーク・ギアゴーレムで相手のセットモンスターを攻撃!アルティメットパウンド!」

私のセットモンスターは現れてすぐにアンティーク・ギアゴーレムに殴り潰された。
私の場に伏せられていたのはナチュル・チェリー。攻撃力と守備力は200のモンスターだ。

「そして、私はアンティーク・ギアゴーレムの効果発動!相手の守備力よりも攻撃力が超えていればその分だけ相手に貫通ダメージを与えるノーネ!よって、2800のダメージを受けて貰うノーネ」

瑞季LP 4000→1200

私のライフが大幅に削られた。しかし、戦闘により破壊されたナチュル・チェリーは新しい希望の種を残してくれる。
「私は墓地に送られたナチュル・チェリーの効果発動!デッキから2体までナチュル・チェリーを裏側守備表示でセット出来る!」

「なるほど。では、私はターンエンドなノーネ」

「私のターン。ドロー!私はイービル・ソーンを召喚。そして、このカードの効果発動!私はこのカードをリリースして相手に300のダメージを与える」

クロノス LP 4000→3700


「そしてデッキから2体のイービル・ソーンを
デッキから攻撃表示で特殊召喚します!」

「ほぅ、フィールドに4体のモンスターを展開しましたか!しかし、そのモンスター達ではアンティーク・ギアゴーレムの足元にも及ばないノーネ」

「確かにそうですね。でも、このターンで先生のエースモンスターを破壊してみせす!」



私、クロノス・デ・メリッチは時の流れを感じずにはいられなかった。
あの二人の子供が我が学園にいるからだ。
父親のようにデッキのモンスター達に誇りを持ち、母親のような可憐なデュエルをこなしている二人の遺伝子を色濃く受け継いでいる子だった。
その真っ直ぐな瞳には私も感服したノーネ。
本当はこんなデュエルの必要無いノーネ。
勝手も負けても彼はオベリスクブルーに入れてあげるつもりなノーネ。
しかし、私はどうしてもデュエルがしたかったノーネ。彼らの子供がどんなデュエルをするのかが気になったからなノーネ。
本来は私情挟んではいけないのですが、今回だけは我慢が出来なかったノーネ。
さぁ、瑞季さん。あなたのデュエルを見せて欲しいノーネ。


「見せてあげますよクロノス先生!ここから私のファンサービスの始まりです!私はイービル・ソーン2体でオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!現れろ!ゴーストリック・デュラハン!
更に2体のナチュル・チェリーでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!現れろ!2体目のゴーストリック・デュラハン!」

私の場には2体の幽霊の騎士が現れた。このモンスター達がアンティーク・ギアゴーレムを倒すカギとなる。

「私はゴーストリック・デュラハンの効果発動!このカードはフィールドにいる『ゴーストリック』と名のついたモンスターの数×200ポイント攻撃力をアップする!」

ゴーストリック・デュラハンATK1000→1400

「更に、ゴーストリック・デュラハンのもう1つの効果発動!1ターンに1度オーバーレイユニットを1つ使って相手のモンスターの攻撃力を半分にする!アンティーク・ギアゴーレムの攻撃力を半分の1500にします!更に私はもう1体のゴーストリック・デュラハンの効果発動!アンティーク・ギアゴーレムの攻撃力を半分にします!よって、アンティーク・ギアゴーレムの攻撃力は750になります!」


「確かにアンティーク・ギアゴーレムはこのターンで破壊されるでしょう。しかし、次のターンで再びアンティーク・ギアゴーレムを呼び出せば良いだけなノーネ」

「いえ、先生。私はこのターンで決着をつけます!私は手札からアンサイクラーを墓地に送りビック・ワン・ウォリアーを特殊召喚する!このカードは手札からレベル1のモンスターを手札から墓地に送る事により特殊召喚出来る!そして手札から装備魔法 団結の力 を発動!ビック・ワン・ウォリアーに装備しむす!その効果はフィールドのモンスターの数×800ポイントの攻撃力を装備モンスターに与える!私の場には3体のモンスターがいるから攻撃力は100から2500に上昇する!」

ビック・ワン・ウォリアー ATK 100→2500

「そしてバトルだ!ゴーストリック・デュラハンでアンティーク・ギアゴーレムに攻撃!」

「おぅ、私のアンティーク・ギアゴーレムが!」

クロノス LP4000 →3350

「そして、2体のモンスターでダイレクトアタックだ!」

「おぅ、負けたノーネ」

LP 3350→0



「エクセレント。見事なデュエルでした。これからも我がデュエルアカデミアで腕を磨いてください。あなたの成長を期待しているノーネ。さぁ、早く寮に行くノーネ。今日は歓迎会が行われているノーネ。ゆっくり楽しみなさい」


私は走っていく二人の姿を見ながら、またしみじみと懐かしいも感じているノーネ。
私は手札のカードをデッキに1枚1枚戻しながらそう感じていたノーネ。
最後にデッキに戻したカード 『リミッター解除』を見ると私も随分甘くなったものだと思ったノーネ。
デュエルに私情を挟んでしまっていたノーネ。
いつか、また本気で彼とデュエルがしたいノーネ。
私はそう胸に誓っていたノーネ。

 
 

 
後書き
すみません、クロノス先生が下手かもしれません。次はオリジナルキャラを出すつもりです。
本当の所を言うと誰か生徒で遊戯王のキャラを入れたい所ですね。
ちなみに、オシリスレッドとラーイエローの先生はもう決めています。やっぱりあの人達ですかね。近いうちに出すつもりです。 
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