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『自分:第1章』

作者:零那
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『アフターケアー』

施設は出てもアフターケアーがある。
職員との連絡や接触を義務付けられている。
また悪事をせん為に。
身辺調査みたいな?
人間関係も聞かれる。
勿論、施設内の児童が優先。
だからそんなに調べたり拘ったりはしないだろうと簡単に考えていた。

だいたい、自分は管轄違い。
県外留置。
国立留置以外では異例。
この頃は、もうその事を重く受け止めていなかった。

高松からケースワーカーと心理判定の担当が会いに来ることもあった。


ユウと付き合う前、不倫してた頃、勿論寮長に叱られた。
施設にいた頃とは人が違うような感じ...
無駄な威圧感はそんなに無くて、1人の人間として接してくれているのが解った。
娘でもおかしくない年齢。
心配してのことだと素直に感じた。

外の世界。
他の児童の手前ってのも無い。
恋愛も自由。
気持ちに強制はできん。
それは解ってくれてた。
施設内でルール違反してた時、色んな話した。
だから尚更解ってくれたんやろうけど。
世間的、常識的には、あかんもんやからって。
それは頭に入れとけって。


噂ってのはどこからともなく広がる。
もしかしたら監視とかされてたんかもしれん。
ウチが高校生男児の溜まり場で飲酒喫煙有り。

ってのがバレた。
このまま放っとくのは危険じゃないかって通報?みたいなんがあったんかな...

もしかしたら隣近所には職員が挨拶してたんかもしれんよね。
勝手な憶測やけど。


職員から厳重注意を受けた。
それから、周りを意識すればするほど、視線や気配を感じた。
勘違いなのかどうか...コッチを見てる人が怪しく見える。

独りで家にいるのが嫌になった。
怖かった。
無性に不安だった。
皆を巻き込みたくはなかった。
だからマサにだけ話した。
皆が帰った後、マサに泊めて貰うことにしていた。

ユウも一緒に泊まることもあった。
てか結構数人で雑魚寝とかもあった。

 
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