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リュリュちゃん日記

作者:あちゃ
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ソルムンド暦177年9月23日(ソルムンド暦177年9月20日の出来事)

あと1時間もすれば夜が明ける頃、私達はコッソリ裏口からレヌール城へと進入です。
城の裏手から梯子を登り、最上階へ到着……
物音を立てない様に内部を捜索……

すると、大きめの部屋に人の気配が複数……20人くらいは居そうですが、どうやら眠っている様子です。
デルコさんが気配を消しその部屋を探すと……ありました!
私達の荷物がありました!!

バレる前に撤退しようと出口に向かったのですが、見張り当番の人が居たらしく、部屋の出口で鉢合わせ!!
「な、何だお前等!!」
かなりの大声に、寝ていたみんなが起きちゃいました。

直ぐさま部屋の松明等に火を灯され、私達の姿が晒されます。
同時にさっきまで寝ていた盗人さん達の姿も露わになりました。
そして驚きました!
子供ばかりなんです!

6歳の私が言うのも何ですが、大半が私とあまり変わらない年頃の子達なんです。
私達と鉢合わせした見張り当番さんも12.3歳ぐらいだし、部屋の中で一番の年長者らしき人も、デルコさんより年下なのは確実です!
親らしき人物が見あたりませんけど……どういう事でしょう?

私は戸惑っていたのですけど、5人ほどの年長者組が私達の存在に殺気だって襲いかかってきました。
でも足の運びも、間合いの取り方もダメダメで、プロの兵士であるデルコさんの相手ではありません。
一瞬で撃退され、持っていた武器を取り上げてしまいました。
しかも1人も死んでませんよ!

さて見事(?)盗人さん達を捕らえた私達は、何故この様な事を行っているのかを問いただしました。
そして驚きの事実を聞く事に!

ここに居る子供達(盗人さんも含めて)は、かつてアルカパの孤児院で暮らしていたみたいのなですが、ラインハットの動乱以降、経営者が私腹を肥やす事に目覚めてしまい、国から補助金を取るだけ取って、孤児達を蔑ろにしたそうです。

それだけでも許せないのに補助金が出た途端、孤児達を奴隷商人へ売り払いお金に換えてると言うのです!!
……で、彼等はそんな酷い所から逃げ出し、このレヌール城で身を寄せ合い生きて居ると言うワケなのです!
だから盗みなどを行い、生きる努力をしてたんです。

でも……泥棒はダメですよ……やっぱりダメですよ!
何とかならない物なのかと、私はデルコさんやマリソルさんに相談します。
私には何の力もありません……こんなに無力が悔しいモノなんて……

「よし! ヘンリー様に直訴しよう!」
「そうね……ヘンリー様なら、こんな状況を放ってはおかないわ! ……リュカさんが居れば、もっと頼りになったのに……」
やっぱりお父さんは、こう言う時に頼りになる人なのですね!
格好いいです! 会いたいです!

でも疑問です。
そんなに簡単に、兄王陛下様にお目通りって出来るのですか?
盗人……失礼、孤児さん達も疑問に思ってますよ。
「私達も孤児なのよ! ヘンリー様達に育ててもらった様なモノなのよ」
そうマリソルさんが優しく語ってくれました。
ならきっと大丈夫です!

取り敢えず皆さんを連れてサンタローズへ行く事になりました。
どうしてかと言うと……
アルカパの警備隊は信用出来ない(ムカつく byマリソル)と言う事だそうです。

もしかしたら『盗人を捕まえた』と自分の手柄にして、彼等を罰してしまうかもしれません!
だから、ここから直接サンタローズに行き彼等を保護して、その上でデルコさんがラインハットへ戻り、ヘンリー様に直訴するつもりです。

そうと決まれば、善は急げです。
私も3歳くらいの女の子の手を引き、サンタローズへ大移動!
私はもう慣れましたが、慣れない子達にはサンタローズへの道のりは厳しいです。

私やデルコさん達だけならば、この日の夕方にはサンタローズに着いていたでしょうが、私より小さな子供が居る状況じゃムリです。
途中、枯れ木を拾い集めて野宿です。
携帯食は人数分も無いので、小川で魚を捕りみんなに分けました。
デルコさんが猪を捕ってきてくれたので、食事は何とかなりました。



 
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