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時の唄は人生の道

作者:末武克之
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第3話 バイトと恋の予感?

ー勝人ー


俺はバットを両手に持ちながらスイングの練習をしていた。
理樹「あれ?勝人スイングの練習してるの?」
そう理樹は俺に聞いてきた。
勝人「ああ。」
俺はスイングの練習をやめて時計を見た。
時間は夕方の6時半だった。
理樹「明日は土曜だけどどうするの?」
そう理樹は俺に聞いてきた。
勝人「ああ。明日はラビットハウスでバイトがあるから明日は夜まで居ないからな。」

そう俺は言った。
理樹「そっか。」
理樹は納得した。


~次の日~


俺はバイト先の喫茶店まで歩いて行った。


~ラビットハウス~


カランカラン。
勝人「ちわす。」
俺はそう言ってラビットハウスに入った。
?「あ、おはようございます。勝人さん。」
そう言ったのはこの店の一人娘の香風智乃通称チノちゃん。
勝人「おはよう、チノちゃん。」
そう俺はチノちゃんに挨拶した。
?「チノちゃーん!」
走ってきたのは見知らない女の子だった。
勝人「チノちゃんその子は?」
俺はチノちゃんに聞いた。
チノ「この人はバイトのココアさんです。」
そうチノちゃんは言った。
勝人「そうか。宮沢勝人だ。よろしくな。」
俺はそう言ってココアの頭を撫でた。
ココア「何だか気持ちいいね。」
そうココアは言った。
勝人「あれ?リゼは?」
俺はチノちゃんに聞いた。
チノ「リゼさんは今日は休みです。」
そうチノちゃんは言った。
勝人「そうか。」
俺はとりあえず制服に着替えに行った。


~2時間後~


俺は客からナポリタンの注文を頼まれてそれを作っていた。
勝人「ココア!ナポリタンとカプチーノを三番テーブルに持っててくれ。」
俺はココアにそう言った。
ココア「はーい。」
ココアはナポリタンを持って三番テーブルに向かった。
俺は暇になったので皿洗いをして他に客が来ないか待った。


~夕方~


俺はバイトを終えて男子寮に帰宅した。
勝人「本でも買いに行くか。」
俺は本屋で漫画を買うことにした。


~本屋~


俺は本を見ながら何を買うか悩んでいた。
すると前から誰かが歩いてきた。
ドン。
勝人「うお。」
?「きゃっ!」
俺は転けなかったが逆にぶつかった子が転けた。
勝人「大丈夫か?」
俺は聞いた。
ゆたか「え?宮沢先輩?」
そこに居たのは小早川だった。
勝人「あ!小早川!大丈夫か?」
俺は右手を小早川に差し出した。
ゆたか「あの、宮沢先輩は何でここに?」
小早川は俺に聞いてきた。
勝人「ああ。漫画を買いに来たんだよ。」
俺はそう言って本棚を見ていた。
ゆたか「そうなんですか。」
小早川の手にはグリム童話の本を持っていた。
勝人「お前って結構かわいいよな。」
そう俺は小早川に言った。
ゆたか「え?/////」
小早川は俺の方を見て顔を真っ赤にしていた。
勝人「明日は休みだけどお前暇か?」
俺は小早川に聞いた。
ゆたか「あ!はい。暇です。」
そう小早川は言ってもう一冊の本が目に入った。
それは野球の練習方法の本だった。
俺はそれを見て小早川が真面目に野球をするようだ。
勝人「明日お前のスパイクとグローブを買いに行こう。」
俺はそう言って小早川の頭を撫でた。
ゆたか「あ、はい!」
小早川は頷いて本を持ってレジに向かった。
その後俺と小早川は歩きながら話をしながら空を見ていた。


~男子寮~


俺は男子寮に戻って投球練習をしていた。
スライダーやカーブやナックルを強化しながら甲子園を目指していた。
真人「おっ!勝人帰ってたなら呼べよ。」
そう真人の後ろには理樹と恭介と鈴が立っていた。
勝人「お前ら!バット持ってネットの横に立ってくれ!」
そう俺は言ってボールを片手に持ちながらそう言った。
真人「なら、俺からいくぜ!」
そう真人は言って打席に立った。
勝人「変化球しか投げないからちゃんと打てよ!」
俺はそう言ってカーブを投げた。
真人はそれを狙って打とうとした。
しかし三球三振した。
勝人「次!理樹!」
俺はそう言って理樹を呼んだ。
理樹「うん!」
理樹は打席に立ってバットを構えた。
勝人「いくぞ!」
俺はHシンカーを投げた。
理樹は三球三振になった。
勝人「次!恭介!」
俺は恭介を呼んだ。
恭介「ああ。」
恭介は打席に立ってバットを持って構えた。
勝人「いくぞ!」
俺はスローカーブを投げた。
恭介は二球目で当てたがファールになった。
俺はオリジナルのスローカーブを投げた。
恭介「何だよ今の球は?」
恭介は俺に聞いてきた。
勝人「ああ。EXスローカーブだ。すごいだろ。次、鈴!」
俺はそう言って次の鈴を呼んだ。
鈴「いつでもいいぞ!」
そう鈴は言った。
勝人「いくぞ!」
俺はスクリューを投げた。
鈴は当てられなかった。
俺はその後恭介達に20球近く投げ続けた。
勝人「よし!これぐらいにするか。」
俺はそう言ってグローブを外して男子寮に戻った。


~次の日~


俺は黒いパーカーに水色のズボンを履いて小早川と待ち合わせしている場所に向かった。



~商店街~


俺は待ち合わせをした商店街の時計の下で待っていた。



ゆたか「すみません。遅れました。」
小早川はそう言って走ってきた。
勝人「おい!あんまり急ぐと転けるぞ!」
俺はそう言った。
ゆたか「きゃあ!」
小早川が転けそうになった瞬間俺は走り出した。
俺はギリギリで小早川の体を支えた。
勝人「ふぅ!大丈夫か?」
俺は聞いた。
ゆたか「あの、先輩……!」
小早川は顔を真っ赤になっていた。
勝人「ん?」
俺はどうしたのか解らなかった。
ゆたか「手が胸に当たってます。////////////」
そう小早川は言った。
勝人「え?うおおお!すまん!」
俺はそう言って小早川に謝った。
ゆたか「いえ。」
小早川はそう言って俺の隣を歩いていた。


~スポーツ店~


俺は小早川のスパイクを選んでいた。
勝人「一応自分にあったサイズのスパイクを買えよ。」
俺はそう言ってバットとグローブを見ていた。
ゆたか「はい!」
小早川は財布と相談しながらスパイクを見ていた。
勝人「どれがいいんだ?」
俺は小早川に聞いた。
ゆたか「えっとあの水色のラインが入ったスパイクです。」
そう小早川は言った。
勝人「これか?」
俺は小早川に聞いた。
ゆたか「はい。」
俺はそれを持って店員に聞いた。
勝人「すいません。」
店員「はい。何でしょうか?」
店員はこっちを見た。
勝人「これの21・5㎝ってありますか?」
俺は店員に聞いた。
店員「ありますよ。」
そう店員は言った。
俺は小早川を見て夏の大会が楽しみになってきた。
ゆたか「先輩、明日の練習は頑張りましょうね!」
そう小早川は言った。
勝人「おう。」
俺は頷いて小早川の頭を撫でた。


~夕方~


俺は小早川と一緒に歩きながら空を見ていた。
ゆたか「先輩は好きな人って居ますか?」
小早川はいきなり聞いてきた。
勝人「ん?いや、居ないけど。」
俺はそう言って歩いていた。
ゆたか「そうなんですか。」
小早川は俺をじっと見ていた。
勝人「ん?何だ?」
俺は小早川に聞いた。
ゆたか「あ!えっと先輩が私の彼氏ならどんなに楽しいかなって。」
そう小早川は顔を真っ赤にして言った。
勝人「なら、俺の女になるか?」
俺は小早川の頬に手を当てて聞いた。
もちろん冗談で言った。
ゆたか「え?////////////」
小早川は頭から湯気が出て気絶した。
勝人「おい!」
俺は小早川の体を支えた。
勝人「ありゃりゃ。」
俺は小早川を背負って家まで送って帰ろうとしたが家がどこかわからなかった。


~男子寮~


俺は男子寮に帰って自分の部屋で小早川をベットに寝かして起きるまで待つことにした。

勝人「とりあえず筋トレでもするか。」
俺は10㎏のダンベルを両手に持ちながら筋トレをしていた。
真人「おい!勝人メシだぜ!」
そう真人はいきなり入ってきた。
勝人「ん?ああ。後で行く。」
俺は小早川が目を覚ますまで待つことにした。


~5分後~


ゆたか「ん?あれここは?」
ようやく小早川が目が覚めた。
勝人「よう!やっと目が覚めたか。」
俺はそう言って小早川にオレンジジュースを渡した。
ゆたか「あ、宮沢先輩。」
小早川は顔を赤くしながら下を向いた。
勝人「お前いきなり倒れたから男子寮まで運んだんだよ。」
俺はそう言ってお茶を飲んでいた。
ゆたか「すみません。」
そう小早川は言って下を向いた。
勝人「気にすんなよ。昔から友達を背負うのは慣れてるから。」
よく理樹がナルコレプシーで倒れていたため俺や真人や恭介や謙吾が背負って家まで運んでいた。

ゆたか「あの、先輩!」
小早川は俺に話し掛けてきた。
勝人「ん?」
俺は小早川の方を向いた。
ゆたか「私、先輩の事が大好きです!初めて会った時から好きでした!」
そう小早川は言った。
勝人「そうか。でも俺みたいな不良と付き合うより普通の奴と付き合った方がいいんじゃないか?」

俺はそう言って小早川の頭を撫でた。
ゆたか「それでも私は宮沢先輩が好きです!」
小早川は泣きながら自分の気持ちを俺に伝えた。
勝人「そっか。なら俺も答えてやるよ。」
俺は小さな体の小早川に抱き付いて小さな唇にキスをした。
ゆたか「先輩!////////」
小早川は顔を真っ赤になりながら頭に湯気がまた出ていた。
勝人「俺もお前の事好きだよ。/////////」
俺はそう言った。
ゆたか「嬉しいです!」
そう小早川は言った。
俺はこの日初めて女の子に告白した。

続く 
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