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後世の評価

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第三章

「米は品種のいいものを入れよう」
「あそこの気候に合ったものをな」
「あと麦や大豆もだ」
「それに芋もだ」
 これも入れるというのだ。
「ジャガイモもサツマイモもだ」
「芋は痩せた場所でも耕せるからな」
「大々的に入れるぞ」
 それまでそこにあった以上にというのだ。
「そして玉蜀黍もだ」
「とにかく何でも入れよう」
「食糧生産を上げる」
「食べることを確立させるぞ」
「あそこの民達は餓えている」
「彼等を餓えから解放するぞ」
「そしてだ」
「それからだ」
 さらに話すのだった。
「学校もだ」
「あそこは教育もな」
「国民教育が全く確立されていない」
「だからこそだな」
「教育も取り入れよう」
「絶対にな」
 こう話してだ、植林と農業と共にだ。
 彼等はだ、さらにだった。
 教育も大々的に行うことにした、各地に学校を建ててだ。
 そこに子供達を通わせた、そしてその学校でだった。
 彼等の本来の言葉を教えた、教師達も言うのだった。
「教育は国の柱だ」
「民衆は教育によってこそ立つ」
「全ての子供達に文字を教えよう」
「そして人材を育てよう」
「それがこの場所の未来を築くことになる」
「我々がそれを主導するのだ」
 こう言い合ってだ、そしてだった。
 彼等もまた民衆の中に入り働いた。子供達を教え未来を担う人材を育てた。
 しかもだ、首都だった都市にはだ。
 国立大学も出来た、教授達はその大学を見て胸を張って言った。
「立派な大学だ」
「この大学から多くの人材が羽ばたく」
「我々が若者達を導く」
「多くの翼が羽ばたくぞ」
 大学では若者達が育てられた、無論大学に入るまでの高等学校、中学校も次々に建てられた。教師を育てる師範学校もだ。
 軍もだ、当然の如くだった。
「軍にも人材を入れるぞ」
「彼等は同じ国の国民になったからな」
「是非入れよう」
「優れた者は軍に入れる」
「当然士官学校にも兵学校にもだ」
 つまりだ、士官にもするというのだ。
「技術学校にもだ」
「優れているのなら躊躇することはない」
「同じ国の国民だからな」
 こう話してだ、そしてだった。
 実際に彼等を士官学校や兵学校に入学させた。技術学校にもだ、そうして軍でも彼等を受け入れたのだった。
 道は整えられ衛生観念もだった。
 医師を大勢呼んでだ、しかも。
「せめて汲み取りにするぞ」
「街は上下水道だ」
「道の汚物は掃除だ」
「川も綺麗にするんだ」
「手洗いを徹底させろ」
「入浴の習慣も身に着けさせて」
「医学もだ」
 これもだった。
「近代医学を導入するんだ」
「シャーマン治療は禁止だ」
「ちゃんとした医学を施す」
「細菌学も栄養学もだ」
「とにかく導入してだ」
「発展させるぞ」
 こう話してだった、実際に。 
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