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とある3人のデート・ア・ライブ

作者:火雪
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第三章 悪夢
  第6話 ターゲット

 
前書き
第5話の話が少しバグれてました。

続きはこちらで書きたいと思います。すいません……

では投稿します 

 
一方「……」

一方通行は立ち寝していたが、2人は狂三の姿に見惚れていた。

ここで緊急事態が発生した。

亜衣達3人に見つかってしまった。

琴里「時間よ。全力で逃げなさい。狂三へのフォローを忘れずにね」

琴里「タイムテーブルの修正を……まだまだこれからよ士道」

琴里が発言した後、四糸乃は気づいた。一方通行が寝ていることに。

四糸乃「一方通行さん、寝ないでください……」

四糸乃が一方通行の袖を引っ張りながら起こそうとした。

一方「……あァ?」

一方通行は案外すぐに起きた。

上条「ったく…寝るなよな」

一方「チッ…」

四糸乃が起こして不機嫌そうに起きた。

ちなみに一方通行は今の今まで立ち寝していたのだ。

佐天「映画館に行くのか〜」

神無月「まずいですね」

よしのん『こっちもじゃない?』

よしのんが言って十香のモニターが表示された。

どこか悲しい表情で水族館にいる魚達を見ていた。

ーーー
ーー


狂三と別れた (無理やり別れさせられたのだが)士道は折紙とレストランに入って行った。

上条「ったく…鳶一は精霊じゃないのに面倒なことになるよなぁ」

佐天「いきなり、しばらく自分の家に泊まってほしいって……」

琴里「相変わらずの女ね〜」

などと折紙に対して良くはない感想を抱いていると、

神無月「司令!大変です!十香ちゃんが……」

モニターの方にみんなが注目すると、十香が水族館から出てきている所だった。

琴里「あ……」

上条「こりゃまずいな…」

佐天「あのレストランの横を通りすぎるって!」

神無月「バレなければいいですが…」

一方「……」

折紙と士道がいるレストランを……見つかることなく通り過ぎた。

よしのん『なんとかセーフだったみたいだねぇ』

琴里「仕方が無いわ。士道を十香の方に行かせるとしますか」

琴里が士道に命令を出した。そして士道は腹痛を訴える演技をして十香の方に向かった。

そして、

その後は秒刻みで3人とデートしていった。

十香がラーメン屋に入ろうとしたり、折紙が怪しい場所に入ろうとしたり、狂三と可愛い子犬と一緒にいたり、その時に亜衣達に見つかりかけたところを四糸乃が気を引かせてくれたりといろいろあった。

村雨「ドクターストップだ」

折紙、十香、狂三、亜衣達が合流しないように四糸乃と佐天と上条が動いていたのだが、四糸乃が倒れたのだ。恐らく今回一番頑張ったのは四糸乃だろう。

村雨「良く頑張ったな…」

お姫様抱っこしながら言う。四糸乃は疲れて寝ていたが。

村雨「君は動かないのか?」

と、一方通行に問いかけた。

一方通行の返事はそっけなく、

一方「あァ……」

それだけだった。

その頃、狂三は士道が何処かへ行ってしまって1人になっていた。

それを琴里と一方通行が見ていた。

すると、森の中へ入って行った。

そこには不良達が猫をいじめているところだった。

すると不意に、

狂三を写していた画面が消えた。

いや、正確には暗くなって見えなくなった。

他の画面は通常通りに動いている。

一方「オイ……」

琴里「えぇ。恐らく狂三の仕業ね」

琴里は少し焦っていた。士道とデートだから厄介ごとは起こさないと思っていたからだ。

琴里は上条と佐天に持たせた通信機にの通話をONにして言う。

琴里「当麻くん!涙子!狂三が不審な動きをしたわ!今から言う場所付近に一方通行を向かわせるから一方通行と合流して狂三の方に向かって!狂三の場所はーー」

琴里が狂三の場所を正確に教えると、通信機から『了解!』声がした。

琴里は上条と佐天に場所を伝えて、一方通行に通信機を持たせて転送できる場所に行き準備をする。

琴里『一方通行!』

と転送直前で通信機から琴里の声がした。

琴里『気をつけなさい』

一方「ハッ……誰に言ってやがるのか分かってンのか?」

そう吐き捨てて一方通行は転送された。

琴里は暗くなったモニターを見ていた。















面倒な事が起こった。

上条と佐天は合流して、狂三がいる所に行く途中のことだった。

それは、



トリプルデートしていた十香と折紙に出会ってしまったからだ。



2人から説明しろとすごく言われているので動けない。

一方通行に電話して今の状況のことを話す。

上条「そういうことだから先に行っててくれ」

一方『チッ…』

一方通行に電話を切られた。まあ、当たり前なのだが……

佐天「さて……この状況をどうしましょうか……」

十香「どういうことなのだ!?」

折紙「2人に説明を求める」

上条「あのさ、俺達急いでるんだけど……」

十香・折紙「「関係ない!!」」

上条・佐天((そこシンクロする!?))

こんかカンジで動けない上条と佐天であった。








その頃、上条からしばらく動けないと電話をもらった一方通行は、

一方「面倒せェ……」

大人しく狂三の方へ向かっていった。

そこに、

士道「あれ?一方通行じゃないか」

士道がやってきた。

一方「五河士道か……」

士道「ラタトスクにいたんじゃないのか?」

一方「ちょいと時崎狂三に用があってなァ」

士道「?」

士道はま、いっかと言って狂三を探すことにした。士道も狂三を探しているところだったのだ。

茂みを抜けて林に囲まれた広い場所に出た。

そこには……








一方、ラタトスクでは

琴里「やっとあの2人を振りきったのね」

上条『あぁ。こりゃ一方通行怒ってるだろうなぁ』

琴里「ま、彼の性格からしたらそうなるでしょうね。急いでほしいからあなた達を転送させるわよ」

上条『悪いな……』

琴里「別にいいわよ……さ、転送するわよ」

と佐天と上条がモニターから消えた。正確にはテレポートしたのだが。

神無月「司令、モニターが戻ったようです」

と神無月が言って、そのモニターに皆が注目する。

そこに映っていたのは……






そして、転送された上条と佐天は、

佐天「多分こっちですね」

上条「よし、早く行くぞ!」

2人は走って行った。

茂みを出て広い場所に出た。

そこには……










″人が死んでいた″






地面の上に、赤いものが大量にぶちまけられていた






士道は状況が理解できなかった。

一方通行は暗部にいた頃の光景を思い出し、狂三を睨んでしまった。

ラタトスクにいる琴里や神無月はこの世のものではないものを見たような顔でモニターを見ていた。

佐天は見慣れない光景に、恐怖で動けなかった。

上条はあの記憶を思い出されて、険しい表情になった。




そして





そんな中






狂三だけがただ1人、笑っていた。





士道「う……うわぁぁぁぁ!!」

琴里『士道!落ち着きなさい!』

佐天「一体何が……」

上条「まさか……!」

一方「あの野郎……!!」

5人はパニックていた。

それは目の前の光景と、辺りに漂う異様な異臭、そしてそんな中平然としている狂三の姿に。

狂三「あら?士道さん、もう来てしまいましたの?」

霊装をした狂三が士道の方を見て言った。

左手に短銃を握りながら。

そして気付いた。



奥にもう1人男が全身やガクガク震わせてへたり込んでることに。



男「た……助けて…、くれ!こいつ……化け物……ッ!」

狂三は男に短銃を向けた。

上条「な……!」

士道「狂三……っ、おま、何を……」

士道はそう言ったが狂三は構わずに言った。

狂三「あらあら、何かを殺そうと言うのに自分が殺される覚悟がないだなんておかしいと思いませんの?命に銃口を向けるというのは、こういうことですのよ?」

男「や、め……」

狂三は躊躇なく引き金を引いた。

士道達が見ている前で。

そしてその男は地面に倒れた。





″その男は死んだ″






琴里『みんな逃げなさい!すぐに!』

と琴里は言うが、

佐天「あ……あ……」

佐天は恐怖で一歩も動けず、

一方「クソッたれが!!」

上条「狂三の野郎ォォォォ!!!」

一方通行と上条は怒りにまかせて、狂三の方へと駆け出していた。

士道はやっと琴里が逃げろと言っていることに気づき、その場から逃げ出す。

しかし、

狂三「うふふ、駄ァ…目、ですわよ」

上条「うおっ!」

一方「ぐっ……!」

士道「うわっ……っ!?」

急に狂三の影から白い手が出てきて、上条と一方通行に直撃し、後ろに吹き飛ばした。

そして、士道の足をガッチリ掴んだ。

士道「ぐっ……何だ……?」

狂三「ふふ…捕まえましたわ」

と言ってニッコリ笑い、士道に覆い被さるように身を寄せてくる。

狂三「あぁ、あぁ、失敗しましたわ。失敗しましたわ。もっと早くに片を付けておくべきでしたわ。……もう少し士道さんとのデートを楽しみたかったのですけれど」

狂三は士道に顔を近づけ、士道の両頬を包むように、手を出した。

士道は逃げれなかった。

上条はさっきの攻撃をされた際に足をぐねって、片膝を地面に付けて動けなかった。

一方通行は自分の手を掴んでいる何者かを反射するために逆算を行っていた。

しかし、狂三は逆算する時の弱点、反射が消える事を知っていたのか、一方通行のチョーカーを握りつぶすように壊した。

一方通行は演算を止められ、その場に倒れる。

上条「(どうする!?俺は動けないし、一方通行は今は能力使えない。佐天さんの風力操作で……いや、まだ能力に慣れてないから士道ごと巻き込む危険がある……。クソっ!どうすれば……)」

上条は必死に考える。

次の瞬間、

余裕の笑みで立っていた狂三の身体が後方へと吹き飛んだ。

真那「……無事ですか兄様」

状況を理解するのに数秒時間を有した。

いつの間に現れたのだろうか。

ASTの武装をした真那が現れた。

士道を守るように背を向けている。

士道「真、那……?」

真那「はい。間一髪でした。大事はねーですか?」

士道「あ、あぁ……」

真那は笑顔で士道の方を振り返った後、狂三の方を鋭い目で見る。

その時気付いた。

真那「当麻……さん?」

上条当麻の存在を。

真那は上条と目が合ってビックリしたが今はそれどころではない。

真那はキリッと狂三の方に振り向いた。

真那「とっととくたばりやがってください、『ナイトメア』!」

真那が指を鳴らすと両肩のパーツから光線が狂三に向かって伸びていく。

狂三は華麗にかわすが、光線が急に進路を変えて狂三に直撃した。

狂三がその場にくずおれた。赤い血が地面に広がっていく。

上条「おい、真那!」

真那「ごめんなさい当麻さん……あなたの気持ちに答えることができなくて……」

上条はまだ何かを言いたかったが、

それは出来なかった。

何故なら、



真那が突然真横に吹き飛んだからだ。


真那はゆっくりと立ち上がり、今の自分を確認する。幸い武装は壊れていないようだ。

真那「!?一体何が……」

その吹き飛ばされた理由は、



上条「さ、佐天さん?」

佐天涙子だった。彼女が真那に突進して狂三にトドメを刺すのを防いだのだった。

佐天「さっきまで恐怖で動けませんでしたけど、貴方が狂三さんを殺しかける所を見て目が覚めましたよ」

真那「くっ!」

真那からすると予想外の出来事だった。

真那は体勢を立て直し、佐天のほうを見た。

さっきの恐怖の顔とは別人のようにキリッとした顔でこちらを睨んでいる。

しかし、

狂三「……ふ、ふ…やっぱ、り、貴方達、は、優しい……お方」

という言葉を残して、狂三は何も言わなくなった。

真那「ふう……どうやら出血死したよーですね」

士道「なん……で」

佐天「………どうして殺したんですか!?」

真那「知った顔が死ぬのは少しショックが大きいかもしれねーですが、あの女を殺さなければ、殺されていたのは兄様……下手をすれば貴方達も殺されていたかもしれねーですよ?」

佐天「で、でも……」

真那の言葉に皆が言葉を失った。

その沈黙を破ったのは上条だ。

上条「琴里ちゃん、一方通行のチョーカーが壊された。予備のチョーカーの場所は知ってるよな?それを一方通行をそっちに転送させてつけてほしいんだ」

琴里『……分かったわ。とりあえず一方通行は回収するわ』

と言って、一方通行は転送された。

上条「(一方通行にチョーカーのこと聞いといて良かったよ……)」

一方通行にこの事を事前に聞いていなかったらこんな早い対応は出来なかっただろう。

上条「……少し、真那と2人きりで話したいんだが……いいか?」

真那「……別に構わねぇですよ」

と、真那はASTの武装を解除して、上条のところに向かった。

上条「……慣れたのか?」

真那「……分かる人には分かっちゃいますか」

上条「恐らく、一方通行も分かってるさ」

真那は一度下を向いて……もう一度上条の方を見て言う。

真那「ナイトメアが生き返りやがる限り、そして人を殺し続ける限り、私はあの女の首を摘まねばならねーんです」

真那「でないと、あの女はもっともっと人を殺します。……私にしかできねーんです」

上条はすべてを聞きたくなかった。特に最後の言葉は。

だが、あえて言わなかった。

上条「……もう俺が止めても無駄か」

真那「申し訳ねーです……」

真那が約束を破ったかのような顔で言ってきた。

上条「謝る必要はないさ」

上条は優しい笑みで……どこか悲しい表情を浮かべながら、真那の頭を撫でた。

上条は耳につけてる通信機に向けて言った。

上条「琴里ちゃんか?悪いが俺も一度そっちに戻る」

琴里『了解。んじゃ転送するわよ』

上条は真那に背を向けた。

最後に、一言だけ

じゃあな……

と。

真那は今にも泣きそうになったが、その感情を押し殺し、再び士道の所へ向かった。










 
 

 
後書き


 
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