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遊戯王GX 〜ずっと俺のターン!!パーミッションの力〜

作者:びーの
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エピソード3 〜精神汚染 もけもけウェーブ!〜

 
前書き
今回の使用デッキはタイトルの通りです。 

 
「☆*2¥#〒$○?!!??」


風香の突然の告白のあと、テンパってとりあえず、保留とってことになって、家に帰って疲れてたからそのままねたことまでは覚えているけど、朝起きようとしたら、しろ姉が俺を抱き枕代わりにして寝てるわけ?しかも、足はしろ姉の太ももにがっちりと挟まれて、身体は腕を回されて抱き寄せるようにホールドさせ、さらに顔はしろ姉の胸に埋まっていて、息がしずらい。

「んー〜!!!」ヤバイ!動けん!窒息する!

「あ、おはよう。凛。よく眠れた?」

「よく眠れた?じゃねーから!危うく窒息死するところだったわ!てか、なんでしろ姉が俺の布団なかに潜り込んでんの!?」

「あははは。つい、身体が勝手に。まぁ、そんなことより、早くご飯食べようか。」

姉の科白に半ば呆れながらも、淡々と準備をしていく。
昔から布団の中に潜りこんでくる癖はあったけど、抱き枕にされたのは初めてだわ。年齢も年齢なので流石に自重してもらわないとこっちの身が持たない。
と考えいると、しろ姉が意地の悪い笑みを浮かべていた。悪い予感しかしない…

「ところでさ〜、凛?風香ちゃんからの告白、どうしたのかな〜〜?」

「ぶふっ!な、なんでそれをしろ姉が!?」

「つけてたから。」

まずい!この人に弱みを握られたら、なにを強要されるかわかったものじゃない!!
今後のことを想像して、生まれたての子鹿のようにガクブルと震える俺。

「いや、凛ってば、私のことをどんな風に認識してんの!?そこまで怯えられたら、むしろこっちが傷つくよ!」

「なにって、ブラコン、圧殺氏、恥知らず、世間知らず、ちょっとは姉の求愛を受ける身のことも考えてくれ。」

「いや、そこまで言わなくても……てか、本当に恐れてることして欲しい?」
流石に怒ったのか、額に青筋を浮かべてこちらを見てくる。マジ怖いです。

「すんませんでした!勘弁してください!」

「まぁ、しょうがない。"一緒に登校する"ぐらいで許してあげるよ。」
いや、それはそれで結構辛いんですけど……まぁ、これを拒否したらどーなるかわかったもんじゃないし……

「りょーかい。た・だ・し!昨夜の事は他言無用で!」

「オッケー。交渉成立。というわけで、レッツ ゴー トュー スクール ウィズ ミー!」
まぁ、他にも見ていた人はいるけどね〜と呟いていたのは、凛は知らない。


というわけで、しろ姉と一緒に登校することになったわけだが、とにかく、周りの視線がうざったらしい。女子は憧れの眼差しを、男子は嫉妬の視線をぶつけてくる。そういえば、しろ姉ってば、結構アカデミア内で有名人物なんだっけ?
ようやく、一年生の授業を行う講堂へとついて、しろ姉と別れられたけど、しかし、それから、授業の合間の時間などを利用して、主に女子たちから昨日のデュエルのことをどこで聞いたのか俺がむちゃくちゃ強いなど噂され、レクチャーして下さいなど言ってきたり、なぜあんな美人と一緒に登校してきたのかなど根掘り葉掘り聞かれて、授業も全て終わって、自由時間となった時には、ヘトヘトなって机に突っ伏していた。

「凛君もつくづく大変ね。」

「ん?ああ、明日香か。ホント、ろくなことがないわ。」

「ところで?あのデュエルのあと、風香さんと二人で残ってたみたいだけど、何してたのかしら?」

「っ!別に……対したことはなかったデスケド…」

「そう。よかったわ。例えば、風香さんから、告白でもされたのかと思ってたわ。」

「なっ!なんで、それを!」

「クスクス。やっぱりね。遠くから、見てただけだから、よくわからなかったけど、確かなようね。」

や、やられた。自爆してもうた。てか、まてよ。真面目な明日香一人でそんなことするわけないから、もしかして……

「あと、私以外にもモモエとジュンコも見てたわよ。あと、十代君達も居たわね。」
もう全員じゃん!終わったわ。と思って、ちらりと風香が居るあたりに目線を向けるとモモエとジュンコが居て、風香の方も吐がされたようだ。多分、明日ぐらいには、ブルーの女子全員には広まってそうだな……ガクリ。


ーーーーーーーー

自爆した後、しばらくボーっとしていると、同じボーっとしている風香の周りにいかにもチャラ男が数人、風香に話しかけていた。
風香のほうも大変だなぁと思っていたら、睨んできた。どうやら、こいつらどうにかしてくれということらしい。

「風香、行くか〜」

必死にナンパしている男どもに割り込んで、風香の腕を掴んで連れて行く。さすがに風香のほうも予想していなかったのか、驚いた顔をしていた。
「おい、待てやコラ。この子と俺らが楽しくお話ししてんだよ。」
いや、それは重度の思い込みだから…と心の中でツッコんでおく。

「いや、これからちょっと用事があるから。」

「そんなことは知らんがな。」
いや、そこは手を引けよ。

「あんたがどうしてもって言うなら、俺とデュエルだ。あんたが勝ったら、行くといいわ。」
え!?遊戯王っていつから何でもかんでもデュエルで決めるようになったっけ?

「俺は草薙梧桐だ。」

「はぁ、強制なのか……神谷凛だ。じゃあ、デュエル……」

「俺が先行を貰うぜ。ドロー。《インセクトナイト》を攻撃表示で召喚。さらに永続魔法《大樹海》を発動。カードを一枚伏せてターンエンドだ。」
フィールドに鎧甲冑を着た虫が召喚され、さらにバックが木々に覆われる。
まぁ、どーせ、デビルドーザーデッキだろうな。まぁ、関係ないけど……

《インセクトナイト》☆4 ATK1900

「ドロー。手札の《プチテンシ》を除外して、《天空の宝札》を発動して、二枚ドロー。モンスターと伏せカードを一枚ずつセットしてターンエンド。」
「俺のターン。ドロー!《電動刃虫》を召喚。《インセクトナイト》で裏守備モンスターに攻撃だ!」
「《コーリング・ノヴァ》の効果でデッキからもう一体の《コーリング・ノヴァ》を守備表示で特殊召喚する。」

「ち!仕方ない…カードを一枚伏せてターンエンドだ。」

「ドロー。カードを二枚セットしてターンエンド。」
風香がさっきから睨んでくるんだがどして?

「俺のターン、ドロー!!きたぜ!《天使の施し》を発動して、3枚ドローして、《メタルアーマードバグ》と《インセクト女王》を捨てるぜ。」
墓地に二体の昆虫族が逝ったか。てことは、デビルドーザーが来るか。てか、天使の施しは本当に壊れカードだよな〜。早く禁止になればいいのに…

「いくぜ!墓地の《メタルアーマードバグ》と《インセクト女王》を除外して、来い!俺のエース!《デビルドーザー》!さらに、ライフを半分払って《異次元からの生還》を発動!除外した《メタルアーマードバグ》と《インセクト女王》を特殊召喚だ!どーよ、俺の必勝コンボは!》
いや、気持ち悪い昆虫ばっかり並べてドヤ顏されてもな〜。予想の範囲内だしな〜。

草薙フィールド 伏せ1まい
ライフ4000→2000
《インセクトナイト》ATK1900
《電動刃虫》ATK2200
《デビルドーザー》ATK2800
《メタルアーマードバグ》ATK2800
《インセクト女王》ATK2200→3200

永続魔法《大樹海》

凛フィールド 伏せ3枚
ライフ4000

《コーリング・ノヴァ》DEF800

きもいな…俺とコーリング・ノヴァを昆虫どもが取り囲んでる感じなんだが、マジできもい。

「やっちまえ!《インセクトナイト》で攻撃!」
インセクトナイトの一撃でコーリング・ノヴァが粉砕される

「《コーリング・ノヴァ》の効果で《もけもけ》を特殊召喚!」

「「「「も、もけもけ!?」」」」
風香含めデュエルを観戦している人たちが揃っておんなじことを口にして、ポカーンとしている。

『もけ〜』
あ〜、癒しだわ〜

「くくく、リンさんよぉ、レベル1の雑魚を召喚して、どーすんだよ。ははは、もしかして、勝ちを譲ってくれるのかぁ?」
草薙とその取り巻き’sが一斉に笑う

「り、凛君…勝ってくれるよね?」
風香さん、そんな涙目+上目遣いは反則です。やめて、遊びデッキ使ったのが辛くなる!

「うっ…勝つから、心配すんな。そんな捨てられそうな子犬の目で見つめるな。」

「ほ、ほんとうに…勝ってよ!」

「もちろん」
風香は安心してくれたが、今度は草薙たちからの視線がやばい。ダーク化するじゃない?ってほどに殺気だってる。

「くそ!見せつけやがって!《メタルアーマードバグ》で攻撃!喰らえ、俺らの嫉妬の一撃!」

「そんなのもらいたくないわ!トラップ発動《攻撃の無力化》!攻撃を無効にして、バトルフェイズを強制終了させる。」

「くそ!次で決めてやる!カードを二枚セット!」

「待った!トラップ発動《同姓同名条約》!場の《もけもけ》を選択し、デッキから二体の《もけもけ》を特殊召喚するぜ。》
これで布陣は整った。あとは殺るのみ。

「雑魚ばっか並べてどーすんだよ。ははは」
また雑魚と言ってくれたな。蟹先輩に謝れ

「場に三体の同名モンスターが存在するので、トラップ発動《スリーカード》!相手の場のカード3枚選択して、破壊する!選ぶのは、おまえの伏せカード3枚だ!」

破壊されたのはミラフォと激流葬、異次元からの生還だった。
どーでもいいけど、ミラフォって、ホント、よく割られるよね〜。

「伏せカードを破壊できても、そんな雑魚じゃあ俺のモンスターを突破できないぜ!ターンエンドだ。」

「じゃあ、ラストターンだ!ドロー!魔法カード発動《デルタアタッカー》!自分の場に3体の同名通常モンスターがいる時に発動でき、その3体はこのターン中ダイレクトアタックが可能になる。」

「そんな雑魚のダイレクトアタックなんて、痛くも痒くもね〜ぜ!」
こいつ馬鹿なの?もけもけのサポートカード知らないの?死ぬの?

『マスター!もけもけちゃんじゃないですかぁ〜!きゃー可愛い〜!』

おわっ!どこっから沸いてきた。
突如として、エアトスが出てくる。

『マスターが初登場から、1度も呼んでくれないので、勝手に出てきました。』

そーだった。ホント、空気と化してたからな〜

『酷いですよ〜!あんまりですよ〜!今度エアトスデッキ使ってくださいね♪』

りょーかいりょーかい。だから、引っ込め!


「おい!なにボーっとしてんだよ!勝てなくて、風香ちゃんとの思い出にでも浸ってたか。」

「あぁ、あんまりにもおまえが馬鹿過ぎて、ちょっと可哀想に思ってたんだ。」

「んだと!じゃあ!やってみろよ!」

「言われなくとも!永続魔法《怒れるもけもけ》を発動。さらに《大天使ゼラディアス》を召喚するが、このカードは場に《天空の聖域が無いと自壊する。」

「あ〜、なるほど。そーゆーことね。そーやって使うこともできのか〜。」
お、風香は理解したようだな。草薙たちは召喚権の無駄使いだ、プレイングミスだと笑ってるけど…馬鹿にしすぎるとキレるぞ。もけもけ達が…ほらっ

『よくも、僕たちの仲間をやってくれたなもけ!敵討ちだもけ!』
まぁ、あの天使はただの自滅だけどな…

「天使族が破壊されたことによって《怒れるもけもけ》の効果発動!もけもけの元々の攻撃力を3000にする。

《もけもけ》 ☆1 ATK300→3000 直接攻撃可

「さぁて、処刑の時間だ!殺れ、もけもけ!『精神汚染!もけもけウェーブ!』」

「へ?ちょっ!まっ、て!ぎゃあぁぁぁあ!」
もけもけの発する波動が草薙とその取り巻きを飲み込む

草薙ライフ 2000→−7000
オーバーキルバンザーイ!

「「「「もけもけ〜」」」」
デュエルが終了し、もけもけウェーブ(精神汚染)を食らった草薙たちは目は虚ろになって、ただもけもけ〜と呟いていた。
くくく、ざまぁないな。こんな姿見られれば、恥ずかしくて外も出歩けないだろな。いい気味だ。

「『え、えげつない。』」エアトスと風香が見事にシンクロした。

「凛って、もしかして、こんなことやるためにあのデッキ使ったの……」風香がやや怯えながら聞いてくる。なんか傷つく…

「まぁ、ね。それより、邪魔者も排除したし、帰りますかー。」

「うん♪そーだ、せっかくだし、ついでにどっか寄り道してこうよ。」

「え?ちょっ!まっ!て!」


ーーーーーーーーーーーー
風香に引っ張られ、色々な場所に連れ回されて、疲れた。
けど、一緒に美味しいものを食べたり、おしゃべりしたり、結構充実して、楽しかった。そして、いつの間にかもっと風香と一緒に居たいと、ずっと彼女の笑顔を見ていたいと思うようになっていた。

「綺麗だね〜、夕陽が。」

「あぁ、なんか和む。」

最後に連れてこられたのが水平線の彼方まで見渡せる展望台の上だった。空が夕焼け色に赤く染まって、海が光を反射してキラキラと光っていて、綺麗だ。波の音か耳に心地よく響き、風が優しく頬を撫でる。ずっとここに居たいと思う。

「凛…あのさ…」

「ん?」

「この前の返事さ、聞かせてもらっても…いいかな…」
風香が頬を赤く染めて、俯きながら、恐る恐る聞いてくる。前は取り乱したけど、今は…今の俺の気持ちは…

「風香…こんな俺でいいなら、喜んで。」

「よかったぁぁあ!」
表情を一気に明るくさせ、感極まって飛びついてくる。恥ずかしいやら、嬉しいやら。













ところ変わって???サイド。

「凛に風香ちゃん、おめでとう。けどねー、人生そんなに甘くないんだな〜、これが。」
ふふふ、と不敵な笑みを浮かべて、抱きつく風香たちを見ている人が居た。



 
 

 
後書き
主人公の凛君とヒロインの風香ちゃんがカップリング!けどね、人生そんなに甘くないよ!むしろ、珈琲のブラック並に苦いよ!意味がわからないって?自分もです。さぁ、凛君達を見ていたのは、誰なんでしょうか。どんな罠が待ち受けているのか!そんな簡単にこっちもカップリングなんてそうは問屋がおろさねぇ!というわけで次回もよろしくお願いします。
ついでにプロフ第二弾

名前:神谷 凛 かみや りん
性別:男
身長:165cm
特徴:母親の血を多く受け継いだおかげで美形というか美少女に間違われることが時たまある。長髪にして、中性的な服を着れば、まず男とバレないが自身はそれがコンプレックス。なので、女顏等々は禁句指定されている。
デッキ:天使パーミッション(メイン) 、エアトス、もけもけ、メタモデッキ破壊、
考えているデッキは、これだけですがこれからもネタデッキ等々出てくるのでシンクロ、エクシーズを使わないデッキ案を募集中です。

 
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