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魔法科高校の有能な劣等生

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担任 斎藤磨寒

 
前書き
前回の続きです。
気になる事、脱字が有りましたらコメントを下さい。 

 
1年F組担任 斎藤 磨寒は変わった先生だ。
魔法科高校では普通、先生が学校に来て授業をする事が無い。
それは何故か?
それはとても単純な理由、行く必要性が無いからだ。
今、現在の科学力が有ればモニター越しから先生が授業するのが普通、当たり前とも言える。
それなのに担任 斎藤磨寒はわざわざ学校まで来て授業をする。
別に学校で先生がわざわざ来て授業するのは禁止されている訳では無い。
ただわざわざ学校に来て待でする事では無いと他の先生方は考えている。
そして、その先生方が思っている事をとあるウィードは思っている。
いや、願っている。

「はー、」

目の前からため息がこぼれ落ちる。
それを見た無月は苦笑いをこぼし、その場を和まそうと努力する。

「あのな、無月
お前、これで遅刻何度目だ?」

「え、えっと?」

全学年、魔法科高校全生徒の中で遅刻トップのウィードは指を使いながらも数える。

「この前は確か1週間全部遅刻して、その前は確か3日
その前の前は5日、それと、、、、、、」

「いや、そうな面倒な計算はしなくていい。
お前がこの魔法科高校で何回、遅刻したか言ってみろ。」

ああ、成程!
頭のネジがきゅうに回転し自分が何度遅刻したのかを導き出す。
あの時、その前、それらを全て計算しみちびきだされた結論は

「4、40日位かな?」

あ、アッハハハハハハアッハハハハ
それを誤魔化すようにして無月は笑う。
が予想していた言葉と違う言葉が担任の口から放たれる。

「正確には43日だ。」

「せ、先生、正確ですね。
そ、尊敬します。」

「そんな事で尊敬されるのなら
僕がこの学校に来て授業をしている方が尊敬されて良いと思うのだが?」

「そ、それはご最もです。」

この事は少し凄いとは思っている。
学校に来なくてもモニター越しに授業するのが定番の時代に昔に返っての授業を嗜むのは多少、変わり者
いや、結構レアな存在
しかもそれが月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日
繰り返し学校に来て生徒に授業、辛くは無いのか?
大変では無いのか?

「お前が遅刻ばかりするせいでな、先生は周囲の先生からイヤーな目で見られてな
しかもお偉いさんからも圧力を掛けられるは結構大変なんだよ、僕?」

何故に疑問系?
そうツッコミを入れてこの重たい空気を打ち消し明るい空気に換気しようと考えたが
この先生にそれが効くのか分からない状況でやるにはリスクが高すぎる。
下手をすれば状況を悪化しかねない。
そんな恐怖が口にチャック付け口を迂闊に開かせない。

「無月、君はここが何処か理解しているか?」

「魔法科高校、ですよね。」

突然の質問に少し返答が遅れる。
ここがと言う事はここを指すなら魔法科高校のはず。
だが、

「あのな、魔法科高校の以前にここは高校と言う学校だぞ。
勉強し学び、たまには遊ぶ。
そして心と体をワンランク高い人間に育てる。
それが学校って奴だ。」

「は、はー?」

「お前は此処で何を学んだ?」

「魔法、友達、勉強?」

最後の勉強については自分でも全く言って理解出来ていないので
何も言えないが一応、何を学んだ?
という質問なので勉強という言葉を入れておくが、

「勉強、ね。」

担任、斎藤磨寒は机の下から何やら紙切れを三枚取り出し、
無月に見せつけるようにして机の上に置く。

「こ、これは、」

「見覚えが有るだら?」

裏返しに置いた紙切れを表に返し無月にまたもや見せつける。
確かに見覚えが有る。
以前、以前、行われたテストの解答用紙
そしてその解答用紙の名前欄には無月 零と書かれている。
間違いなく、自分の字、間違いなく自分の書いた記号
間違いなく暇な時間に書いた、絵
要するにそれは俺の物だった。

「せ、先生
これって先日やったペーパーテストのですよね?」

担任がわざわざここ迄来ているのも有りテストも先生、自家製手作りという。
中々、昔を思わせる紙切れ
そこには驚愕の数字と疑問を思い浮かばせる様な白紙がそこには有った。

「そ、さっき丸付けが終わった所の出来立てだ。」

「、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、」

「無月、お前、遅刻するならオールテスト満点にしような(笑)」 
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