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魔法科高校の有能な劣等生

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九校戦出場枠争奪戦編
  九校戦

 
前書き
前回の続きです。
気になる事、脱字が有りましたらコメントを下さい。 

 
「そんな事が、大変だったんですね。
無月さん」

「ホント、お前って不幸だよな。」

慰めの言葉と不幸呼ばわりされながらも何故か笑いが込み上げクスクスと笑う。

「お、おい大丈夫か?
急に笑い出して?」

急に笑い出した無月に歳月はチョップを入れつつも聞く。

「いや、なんだか平和だなって。」

無月は先日の休みに起きたテロリストの襲撃について話していた。
本当は討論会の護衛みたいな感じだったが達也の頼みにより学校を守る正義の味方役をやらされる。
中々、滑稽、いや自分には合わない役回りだな。
そう思いつつも学校を守りテロリストを拘束
そしてテロリストの基地に潜り込み、そこのリーダー司一をやっつける。
全てが上手くいっているようで不幸な1日とも言えた先日

「まぁ色々あったんだな、
その笑いはそれを思い出し何か合ったそういう風にしておこう。」

「なんだよ。
俺がいつでも何処でもヘラヘラ笑ってるみたいな言い方は」

「え、違うの!?」

「んな訳ねぇだろ!!」

こんなどうでもいいコントのような会話に一条はクスッと笑う。
その笑顔を見た時、やはり平和と感じてしまう。

「そう言えば無月さん。歳月さん。
そろそろ九校戦の時期ですね。」

「九校戦?」

聞き覚えの無い言葉に無月は返す。
九校戦、言葉からしたら九つの学校がバトルしそうな感じだが?

「無月、知らねぇの?」

歳月は勿論のこと知ってますよと言いたげた顔で無月に言う。
何処かで聞いたことの無いか頭の中をほじくり返すが、やはり記憶の片隅にも残っていない。

「九校戦と言うのは全国に有る魔法科高校が競い合う言うなら他校共済運動会
正式名称は全国魔法科高校親善魔法競技大会ですよね?」

一条も正式名称はうろ覚えなのか歳月に振ると歳月はうんうんと頷く。

「へぇー、全校の魔法科高校の競技大会
中々、面白そうじゃん。」

「ですが我々二課生はおそらく出られません。」

一条は少し残念そうに言う。
その言葉を聞いた歳月も深くため息を付く。

「なんで?」

「出られるのは魔法科高校の中でも指折りに入る生徒達
要するにはブルームの方々、その中でも指折りに入る生徒ですから私達では実力不足です。」

やはり二課生という言葉がそれを打ち消し我々を跳ね返す。
確かに実力の差を考えればウィードよりブルーム
魔法を扱う技量、スピード、的確な判断力
それらをウィードよりは確実に持っている。
しかも聞く話によれば九校戦は全国に有る魔法科高校の中で行われる大会
それで最下位でも採ったら国立魔法大学付属第一学校のメンツは潰れる。
確実に勝ちに行く。
それを重要視すればウィードなど必要無いブルームが必要不可欠
そんな言葉を投げ捨てられてもおかしくないし妥当とも考えられる。

「でもまだ、1つだけ。
1つだけ方法が有ります。」

「1つだけ?」

「来週に行われる九校戦出場枠争奪戦に出場し勝ち昇ればまマダ、希望は有ります!!」

それは一条から発せられた言葉、1人の女の子としては少々
いや、かなり大きい声、その言葉に多少ビビリつつも答える。

「争奪戦?」

「はい、九校戦では大体出るメンバーは決まっています。
ですがその決まっているメンバーは少々、他にはブルームの中から優れた期待されている生徒達
それでも少し枠が空くんです。
そこで生徒会はその空いている枠を争奪戦で勝ち残った生徒に譲るという高校生活の中でもビックイベントに入ると言えば入るし入らないと言えば入らない。
結構ビミョウなポジションに有るイベントです!!」

「け、結局どっち?」

「解りません!」 
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