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魔法科高校の有能な劣等生

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前書き
前回の続けです。
気になる事、脱字が有りましたらコメント下さい。 

 
「は〜〜〜〜〜〜〜〜?」

少年は妙に長く、一定のリズムで整えられたアクビをしながらも
面白い位、跳ねた髪を掻き毟る。

「今、何時?」

無月は独り言を呟き、ベットから降りる。
そして近くに置いていた目覚まし時計を確認

「時間は6時48分か、」

うーん、と悩みつつもその場から立ち上がりこれからどうするのかを考える。
早めに着替えをして早めに学校に行く。
それとももう一眠りして、遅刻ギリギリで学校に行き先生に怒られる。

(さーて、どちらにしようか?)

無月はもう一度、時計を確認しまたもや悩む。
このまま、もう一眠りするのも有りとは思う、がそれは無月独特の考え
他の人、他の学生が今のこの状況だったらこの二つの選択肢から選ばれるのはただ一つ!

「着替えるか。」

珍しくも妥当な答えに自分を褒めつつ隣に干してある制服を手に取り着始める。
魔法第一高校
その制服は一般の学生服とはまたっくの別物
例えるなら漫画やアニメの世界の制服の様な感じ、それは今、目の前に有る男子制服にも言えるが
一番に言えるなら女子制服と言える。
これも十分、学生服には見えない。
どちらかと言えばコスプレ、あるいはとある戦隊ヒーローが着る戦闘服?
の気分だ。初めてこの学生服を着る時はある程度の抵抗があってもおかしくは無い。
むしろそれが普通、そう無月は考えている。
が制服は制服これを着なければ魔法科高校の生徒とは言えない。
最近は徐々に抵抗が薄れて来た制服を面倒くさそうにだるそうながらも一つ一つ丁寧に着ていく。

「よし、着終わった。
あ、後は人生のライバル、ネクタイだけだ!」

無月は制服と一緒に掛けていたネクタイを恐る恐る取り出し
恐る恐る首に巻き始める。
少し少し丁寧にとチマチマチマチマと首が苦しくならないように丁寧にを忠実に巻いていく。

「装着完了!」
どうよ、ネクタイ?
お前なんて、もう敵ですらないんだぜ?
そう言いたげな顔、一般的にはドヤ顔を決めつつ
壁に掛けていたCADを肩に掛け忘れ物が無いか確認

「えっとCADは肩に掛けてあるし、制服もOK
ベルトも着用済み、ネ、ネクタイも。」

特に忘れ物も忘れ事も無い事を確認
無月は自分の部屋のドアを開け、先に進み
そして、そのままリビングに直行し最近買ったばかりの新型冷蔵庫に触れる。
するとカチャ、と音が鳴り冷蔵庫は全開に開く。
指紋認証型ultra冷蔵庫、ベッジット

この最新冷蔵庫の特徴は特徴が無いのが特徴!
ではなく、登録された指紋以外の者がこの冷蔵庫に触れると完璧に冷蔵庫に鍵が掛かり完璧にロックされる。
冷蔵庫に財産を隠す人にはお勧めの逸品とも言える。
が、そんな事をしない無月にとっては無用の機能
そもそもそんな高価な物を持っていないのでそんな事をしない
のでは無く出来ない、というのが正しい。
ましてや、泥棒がこの家に侵入したとしても冷蔵庫の中身を確認する馬鹿な泥棒もいないだろうが、

「さーて、今日は何にしようかな、」

冷蔵庫に入っている食料の中から今日の朝食を取り出す。
別に無月は料理が苦手、出来ない訳では無い。
それ相応の食料を無月の前に差し出し調理させればそれなりに、それなりに美味い料理が出てくる?
時も有るし無い時も存在する。
だが、今の無月には料理をする程の食材は今の冷蔵庫には残っていない。
中に有るのはカロリーメイト、ゼリー、保存の利く菓子パン
それに食パンの耳が少々、

この状況には理由が有る
先日、高校、入って初めての友達
一条と歳月に少しばかり心配を掛けてしまい。
そのお詫びとして二人に飯を奢ったのだが、それが凄まじい結果になる、
簡単に言うなら遠慮が無い。
歳月は口ではあれこれ主張し無駄口を叩いたが
結局、注文のオンパレード
これを全部、貴方が食べきれるんですか?
所々、怒り顔と苦笑いが、混ざった顔で聞くと

ああ、これぐらい余裕
後、奢りだし、そんなに食べねぇから安心しろって!

そんな巫山戯た言葉を口にし無月ではけして食べきれない量の料理を口にしていった。
パクパク、ペロリと
やはりあの時、奢るんじゃなかった。
そんな後悔が全身を迸る。
だがそれは過ぎた事
一旦、深く深呼吸をし体に溜まったイライラを外に押し出すかの様に息を
ブハー、と吐く。
軽くため息を混ぜながら、

「今日はサンドイッチにするか。」

冷蔵庫の中の目の前にダラーんと倒れている卵サンドを取り出し賞味期限を確認、
賞味期限は4月26日
確か今日がそうだったけ?
無月は冷蔵庫の隣に貼ってあるカレンダーを確認
それは賞味期限と同じ日付を指している。
要するにセーフ!
そんなラッキーに感謝しつつも今度は体に優しい胃に優しい野菜ジュースも取り出す。
片手に賞味期限ギリギリのサンドイッチ
片手には体に優しい野菜ジュース
それらを持ち玄関に向かい一旦、玄関の近くの台に放置
そして、足は洗面所に向かう。

軽く大胆に水を手で掬い勢いよく顔に
その後タオルを取り出し濡れた顔を念入りに拭く。
そして近くに置いてある歯ブラシと歯磨き粉を取り出し
軽く歯磨き粉を歯ブラシに付け
からのまた歯ブラシに水を付ける。
これによりいい感じに歯ブラシが柔らかく?
と言えばいいのか、口には出来ないいい感じになる。

「ふー、スッキリした。」

無月は玄関に向かい台に置いたサンドイッチと野菜ジュースを持ち
靴を履く。
そして立ち上がり少年は面倒くさそうにだが若干楽しそうに言う。

「行ってきます。」





 
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