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八神 颯介

作者:金林檎
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勝算

Aクラスへの宣戦布告。
それはこのFクラスにとってのは現実味の乏しい提案にしか思えなかった

『勝てるわけがない』

『これ以上設備が落とされるのは嫌だ』

『フランさんがいれば何もいらない』

そんな悲鳴が教室内のいたるところからあがる。
確かに誰が見ても、AクラスとFクラスの戦力差は明らかだった

ソーヤ「そんなことはない。必ず勝てる。いや、俺が勝たせてみせる」

そんな圧倒的な戦力差を知りながらも、ソーヤはそう宣言した。

『何を馬鹿な事を』

『できるわけないだろう』

『何の根拠があってそんなこと』

否定的な意見が教室中に響き渡る。
確かにどう考えても勝てる勝負だとは思わないだろう。それはソーヤと結託して試験召喚戦争を起こそうとした俺でさえも同感だ。勝てないからと言ってやめる気はさらさらないけど。

ソーヤ「根拠ならあるさ。このクラスには試験召喚戦争で勝つことのできる要素が揃っている」

こんなソーヤの言葉を受けてクラスの皆がさらにざわめく

ソーヤ「それを今から説明してやる」

得意の不適な笑みを浮かべて、壇上から皆を見下ろす

ソーヤ「おい、康太。畳の上で寝てないで前に来い」

康太「……!!(ブンブン)」

必死になって顔と手を左右に振り否定のポーズを取る康太と呼ばれた男子生徒。

ソーヤ「土屋康太。こいつがあの有名な、現代国語の悪魔だ」

土屋康太という名前はそこまで有名じゃない。でも現代国語の悪魔という名前は別だ。その名前は男女生徒問わず畏怖と畏敬を挙げられている

『現代国語の悪魔だと……?』

『馬鹿な、ヤツがそうだというのか……?』

フラン「???」

フランの頭には多数の疑問符を浮かべてあるみたいだな。
まさか現代国語の悪魔と由来が分からないのか?ただの『現代国語の点数が人外じみている』の事だって教えてやろうかな

ソーヤ「フランのことは説明する必要もないだろう。皆だってその力はよく知っているはずだ」

フラン「えっ?私?」

もし試験召喚戦争に、至るとしたら、確かに彼女ほど頼りになる戦力はいないだろう

『そうだ。俺たちにはフランさんがいるんだった』

『彼女ならAクラスにも引けを取らない』

『ああ。彼女さえいれば何もいらない』

誰だ、さっきからフランに熱烈ラブコールを送ってるやつは

ソーヤ「木下秀吉だっている」

木下秀吉。彼は学力ではあまりに名前は聞かないけど、他のことで有名だったりする。演劇部のホープだとか、双子のお姉さんのこととか。

『おお……』

『ああ。アイツ確か、木下優子の……』

ソーヤ「当然俺も全力を尽くす」

『確かになんだかやってくれそうな奴だ』

『代表って、小学校の頃は神童とか呼ばれてなかったか?』

『それじゃあ、振り分け試験の時はフランさんと同じく体調不良だったのか』

『実力はAクラスレベルが、二人いるってくことだな』

行けそうだ、やれそうだ、そんな雰囲気が教室内に満ちていた

ソーヤ「それに、明久・スカーレット、颯介・U・スカーレットだっている」

……シン――

そして一気に士気がさがる

明久「ちょっとソーヤ!どうしてそこで僕の名前を呼ぶのさ!」

颯介「そうだ!何で俺達を呼ぶ!!」

『誰だよ、明久・スカーレットって』
『聞いたことないぞ』

ソーヤ「そうか。知らないようなら教えてやる。颯介は文月学園の吸血鬼、三年連続学園主席で。明久は一年の学園の主席だ」

昔颯介は文月学園の卒業生で三年連続学園主席を誇っており明久は一年の学園主席で文月学園の神童と謳われている

ソーヤ「皆、この境遇は大いに不満だろう?」

『当然だ!!』

ソーヤ「ならば全員筆を執れ!出陣の準備だ!」

『おおーーっ!!』

ソーヤ「俺達に必要なのはちゃぶ台ではない!Aクラスのシステムデスクだ!」

『うおおーーっ!!』

フラン「お、おー……」

クラスの雰囲気におされたのか、フランも小さく拳を作り掲げていた。


次回予告

戦争を起こすFクラス、ソーヤの本当の力が明かされる

次回 対Dクラス 
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