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八神 颯介

作者:金林檎
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ソーヤ、全てをかけて貴方を

ソーヤは決心をした。相手は自分が知る中では最強の男だ、自身の全てをさらけ出しそれで颯介を倒して見せる!

ソーヤ「俺はあんたを止めたい、絶対に。

Die Sonne toent nach alter Weise In Brudersphaeren

Wettgesang.

日は古より変わらず星と競い

Und ihre vorgeschriebne Reise Vollendet sie mit Donnergang.

定められた道を雷鳴のごとく疾走する

Und schnell und begreiflich schnell In ewig schnellem

Sphaerenlauf.

そして速く 何より速く 永劫の円環を駆け抜けよう

Da flammt ein blitzendes Verheeren Dem Pfade vor des

Donnerschlags;

光となって破壊しろ その一撃で燃やし尽くせ

Da keiner dich ergruenden mag, Und alle deinen hohen Werke

そは誰も知らず 届かぬ 至高の創造

Sind herrlich wie am ersten Tag.

我が渇望こそが原初の荘厳

槍の王国!」

そしてその世界は現れた、そこには全ての槍が存在し逆にそこに存在しない槍など存在しない。

颯介「お前も至ったんだな、象徴に」

象徴とは支配領域(グラスパーカテゴリー)の神が持される力
ソーヤの持つ象徴の支配領域は槍

ソーヤ「俺はあんたが去ってから、必死に見つけたさ、そうしてたどり着いたのが此処だ」

ソーヤの顔には笑顔がある今は敵同士だが憧れの先輩自身の力の全てを出し闘う事が出来るのだ。

颯介「それじゃあ…俺もお前の気持ちに答えるとしよう、気を抜くなよソーヤ。じゃないと」

特大の殺気を颯介はソーヤに放ちこう告げる

颯介「死ぬぞ!!」

颯介「「・・・・・・(身体は剣で出来ている)」

それは一人の男が歩む事になる生涯。

「・・・・・・(血潮は鉄で心もまた鋼)」

守り抜くそう決めた男の人生

「・・・・・・(数多の悲劇目の当たりにして も、我が剣は決して折れる事無くこれを全て防 ぎ、ただ一つの悲しみも生み落とす事も無く。 ただ一滴の悲嘆の涙にも暮れさせない)」

例え妄言と罵られようと愚者の夢物語と嘲笑われようとも進むと決めた。

「・・・・・・・(守り手此処にただ一人、始 まりの地にて全てをただ見守り続け道を切り開 く)」

そして、その鋼の意思は彼に一つの奇跡を与えた。

「・・・・・・・(我が理想は仮初、されどそ こに在る想いだけは真実なる我が生涯において 追い求められる意義などこれただ一つ)」

少しずつ、颯介の足元から異変が起きつつあっ た。

纏わり付くような霧が颯介に恐れる様に颯介か ら離れつつある。

「・・・・・・・(全ての始まりにして、全て の終わりを司り、全ての安らぎの地にして全て の終焉の場所を指し示す)」

その隙間を埋める様にかすかな光が大地を照ら す。

そして

・・・・・・キングダム・オブ・ブレイ ド(全ての故郷たる剣の王国を守りし王たらん 事のみ)」

いつもこの夢だ最初はそこは淡い紺碧の光が満ちる謁見の間。

紺碧の光は床や遠くに見える柱、壁全てから発 せられている。

俺の幅十メートル近い赤絨毯に当然のように 立っていた。

そこには名剣も在ればなまくらもある。

聖剣と崇められる剣もあれば妖刀と忌み嫌われ る刀もある。

全ての剣が平等に当然のように並んでいる。

そう、この地に存在しない剣などそもそも存在 する筈がない。

何故ならば、此処こそあらゆる時空を、平行世 界をも超えて全ての剣が集いし故郷の地。

全ての剣がいかなる名声もいかなる悪名も忘 れ、等しく安らぐ事の許された約束の場所。

それ故に与えられし称号の名は『剣の王国(キ ングダム・オブ・ブレイド)』。

『剣の王国(キングダム・オ ブ・ブレイド)』最大の弱点がある。

確かにこの世界に集う剣は投影による贋作では なく正真正銘本物の剣群だ。

しかし、それと同時に此処にある剣は一時の休 息、安らぎの為に来た剣達。

それ故にこの剣は無垢でもある。

すなわち、かつて剣を帯び、伝説を打ち立てた 英雄の事等何一つ覚えていない。

故にこの地にある剣は全て、この世界を創った 者の技量に委ねられる。

だが通常、普通の者がこの世界を創り出した所 でその全てを使いきれるものではない。

せいぜいギルガメッシュの『王の財宝(ゲー ト・オブ・バビロン)』と同じく、剣を弾丸と して使うしか手は無い。


この地は固有世界だがそれ故に使い手を極めて 厳格に選ぶ世界でもある


颯介「さぁ、行くぞ!槍の王、槍の所蔵は十分か!」

ソーヤ「それは――こちらの方も行くぞ!剣の王、これが俺の本気だ!!」

そして槍の王ソーヤ・ナカジマと剣の王八神
颯介は本気の勝負が今始まる




次回予告

遂に本気を出した颯介、だが闘いは始まったばかりだ

次回 槍の王vs剣の王 
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