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ハイスクールD×D~進化する勇気~

作者:レゾナ
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第二十七話

ロキとの戦いが終わり、オーディンのおっちゃんもちゃんと会議を終わらせたようだ。

最後の最後に俺の家に泊まってもよいか?と聞いてきたが正直面倒ごとしか運ばないような気がしていたので丁重にお断りした。

そして、なぜだろうか。

ロキ戦以降、リアス先輩の俺を見る目が本当に毛嫌いしている目になっている。

俺が一体何をしたと……。

???SIDE

そろそろ私達も活動を開始する頃だな……。

「そろそろか?」

「ああ、旧魔王派の連中は急ぎすぎた。それに……イッセーがいるんだ。そんな簡単に出来る訳がない」

「確かにそうね。イッセーは本当に強いからね」

「……さすがは……ご主人様……」

そう、イッセーこそがこの世界にとってなくてはいけない存在。おそらくだが……/イッセーという存在がいなくなればこの世界は均衡を崩すだろう。

「正直、私のこの槍を持ってしてもイッセーに勝てるかどうかはわからん」

「イッセーの存在はそれほどに大きいという事だ」

私の側近が眼鏡をクイっと上げる。

「そうよね、さすがはイッセー」

「ふん、イッセーとは決着をつけなければいけないしな」

まったく……()()()()()()()は変わらないな。

「さて……それでは向かおうか……」

私はそう言って重い腰を上げた。

SIDE OUT

「先輩、昨日は本当に申し訳ありませんでした」

「僕からも謝罪するよ。ごめんね、イッセー君」

学校……昼休みの屋上……俺は塔城と祐斗に謝罪を受けていた。

おそらくだが……昨日の件についてだろう。

ロキを倒した後……リアス先輩は俺たちの存在を危険と言ったのだ。

なんでも、個人でそこまでの実力を持っているにも関わらず、白龍皇や天使を使える人間が多いというらしい。

ヴァーリに関しては仕方ないし、天使に至っては俺にどうしろと……というのが俺の意見だ。

まあ、そんなの聞く耳持たずだったが……今やグレモリー眷属の良心は祐斗と塔城だけだな。

「いいよ、別に気にしてないし。先輩の言うことも最もだしな」

「だけど……」

「先輩は何も悪くないのに……」

二人は本当にいい奴だな。

「いいよ、そうして労ってくれたりしてくれる人がいるだけで俺は大丈夫だ。要件はそれだけか?」

「あ、ああ……」

「じゃあな。昼飯もまだ食べてないんだ」

そう言って屋上を後にし、教室へと戻ってくる。

「あ、おかえりイッセー。何してたの?」

と、桐生がやってきて何をしていたのかと聞いてきた。

「何でも?しいて言えば昨日ちょっとした事があってな。その関係でちょっと謝られた」

「ふぅん……ま、いいや。ご飯食べましょご飯。今日こそイッセーのおかずを頂戴するわ……!」

「ふっ……!貴様に諦めるという言葉の意味をその脳にしっかりと刻みつけてやる……!」

「また始まったよ……」

「これ、何だか毎日の恒例行事だよね……」

「私達もイッセーがご飯を作ってくれているんだからこちらから取ればいいと思うのだが……」

イリナ、ヴァーリ、ゼノヴィアがそう言う。

そう、高校に入って昼食が弁当になってふと

「そういえば、イッセーのご飯ってどの程度なの?」

と言って、俺の許しを得ずに俺の作ったおかずを食べたのだ。

そして……桐生は膝を曲げてorzの状態となり自身を微塵も残さずに砕かれた。

それ以降、桐生は俺の作った弁当のおかずを狙っているのだ……!

ちなみにこうして説明している間も俺の弁当に刺さろうとしている桐生の箸を俺の箸で止めて高速で止めて食べて止めて食べてを繰り返している。

「くっ……!何て早さ……しかし、この壁を乗り越える程の価値がそこにはあるのよっ!」

そして桐生も負けじと箸を高速で動かす。

そして……決着はついた。

「くっ……!今日も食べれなかった……!」

「守りきった……!」

俺は勝ちを証明するかのように右手を高く掲げる。

「あはは……」

アーシアが苦笑いをしていた。



「さて……それではそろそろ修学旅行の班決めを行いましょう」

五時限目の先生の最初の言葉がそれだった。

「そういえば、そろそろだったな」

そう、そろそろ俺たち二学年は修学旅行である。

正直な話、リアス先輩と離れられて俺としては万々歳だが……ソーナ会長とは親しいのでそちらに関しては悲しい。

「それじゃあ適当に班を決めろ~人数は多いと思ったら私がその他の班に強制的に入れるからな~」

どんだけ適当なんだよ……。

「アーシアちゃん、俺と一緒の班になってください!」

「ヴァーリちゃん、俺と一緒に!」

「ゼノヴィアさん、貴女の喜べる旅をプレゼントしましょう?」

「イリナちゃん、一緒に行きましょう!」

そうして俺の家族全員が勧誘を受けている。というかゼノヴィアを誘った奴、キザか?

「「「「すいません (ごめん)、イッセー (君)と一緒の班になるからダメ」」」」

「「「「ちくしょぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」

おお、四人はズバッと切り捨てたな。

そしてバカだが……

「イッセーとかと行かずにさ。俺と一緒に行かないか? (くくく……これは九巻に当たる所だ……という事はジャンヌとかも出てくるという訳だ。ジャンヌも俺のハーレムに加えてやるか……)」

何か変な事考えているのがわかりやすい位の顔をしながらイリナ達を誘っていた。

むろん、イリナ達は断った。そして「そんな事言わずにさ~」としつこく誘うバカ。

諦めが肝心という言葉を知らないのだろうか?

そして最終的に俺たちの班になったのは

俺・アーシア・イリナ・ゼノヴィア・ヴァーリ・桐生である。

……………………?桐生?

「桐生!?お前何ちゃっかり俺の班になってるの!?」

「え?ダメだった?」

「いや、ダメじゃないけどさ!むしろ嬉しいけど!」

「う、嬉しいって……イッセー……」

嬉しいと言うと桐生は顔を赤くさせながら身をよじらせていた。

正直に言って気持ち悪い。

「よぅし。決まったな、それじゃあ。このメンバーで修学旅行中は行動してもらうぞ」

そうして授業は始まった……この修学旅行、何だか嫌な予感がして仕方ないのだが。

「ちなみに行き先は()()だぞ、喜べ」

…………ああ、やはり俺の嫌な予感は当たるようだ。

京都っていやぁ……妖怪達の総本山じゃねぇか……。 
 

 
後書き
さあ、今回から九巻の内容に入ります!ちなみに英雄派ですが一人他作品から登場の方がおります。それが誰かわかるでしょうか?まあ、わかる人にはわかるあの方です。ヒントを出すなら最強ですね。 
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