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仮想空間の歌う少年

作者:ケンケン4
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6練習曲ーcon tutta la forza(全力を込めて強く)

 
前書き
相変わらずの戦闘シーンの下手さ。
それでも問題ないぜ!
という方はどうぞ! 

 
軍の奴らを追って僕達は再び迷宮区に戻った。ちなみにいるメンバーはキリト、アスナ、クライン、『風林火山』のギルドメンバー達。道中リザードマンの群れに遭遇し、時間を食ってしまったけど、なんとかボス部屋の近くまで行く事が出来た。

「軍の奴ら転移結晶使って帰ったんじゃねえか?」

とクライン。しかし、僕は冷静に否定した。

「いや、それはありえないよ。さっきのコーバッツ中佐の感じを見る限りでは周りに力を示したいタイプの人間だよ?そんな奴が兵隊がいるのに結晶でさっさと帰りましょう!とか言わないと思うんだよね…今を必要なのは力さ♪って感じ」
「最後に歌うのはどうでもいいとして、とにかく急いだ方がいいみたいだな。」

歌否定された…解せぬ。そんなこと考えてるといきなり悲鳴が聞こえた。

「おお、悲鳴だ〜!危ないぞ♪って…」
「そんな事言ってる場合じゃない!早く行くぞ!」

キリトが走り出す。それにつられてみんなも走り出す。

「これはひょっとすると僕、本気出さないとダメかな…?」

そう思いながら僕はみんなの後について行った。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ボス部屋に着くと中は酷いことになっていた。軍の統制はぐちゃぐちゃ、HPがイエローやレッドになっていた。そしてさっきの人数から2人いなくっていた。さらに堂々と降臨するグリームアイズ。これはまさに…
地獄絵図。

あの時がフラッシュバックする。

ザ…ザザ

「やめて…!」

ザザ…ザザザ…

「早く金を出せ‼︎」

ザザ…ザ…ザ…

バン!

ザザザザ…ザ…

そこに広がる血の海…そして銃をもつ…

ザザザザ…ザザ

「うっ⁉︎」

俺はうずくまってしまった。

「「「スノー⁉︎」」」
「俺は大丈夫!それよりもあの人達を…!」

僕は慌てて立ち上がる。そして慌ててキリトが叫ぶ

「おい‼︎転移結晶を使え!」
「駄目だ…転移結晶が使えない!」

what⁉︎ヤバイじゃん!それ!つまり逃げるのは徒歩で逃げなきゃダメってこと⁉︎それにこれで2人いなくっているってことは…
そんな中この状況でありえない号令が聞こえた。

「我々に撤退はない‼︎総員突撃!」
「やめろ…!」

残った兵隊とコーバッツがグリームアイズに突撃する。しかし悪魔はそれをあざ笑うように口から青白いブレスを吐く。ブレスで兵列が崩れているところに悪魔の大剣の一振りが1人のプレーヤーを捉えた。
コーバッツだ。吹き飛ばされポリゴンスノーになる前に一言何か言っていた。

「あり…え…ない」

何に対してありえないのかわからなかった。死ぬことにだろうか?それとも敵の強さ?それとも撤退に関して?
コーバッツを失った軍は完全に戦意を損失して逃げ惑っていた。それを見て

「だめ…だめだよ…こんなの。」

悪魔に向かってアスナが走り出していた。

「おい!アスナ!」

キリトも駆けだす。

「クライン!僕達も行くよ!」
「あーもう好きにしろってんだ!俺たちも行くぞ!」

風林火山のメンバー達と共に僕も後から駆けだす。
その時ちょうどアスナが大剣で吹き飛ばされているところだった。
それをフォローするためにキリトが必死に片手剣で防いでいるが、分が悪いようだ。

「クライン!僕はキリトのサポートするからそっちは軍の救助を頼む!」
「気を付けろよ!」

僕はそのままグリームアイズに向かって行き、大鎌スキル『チャリオットドライブ』を放つ。

「くたばれ○○♪くたばれ○○♪」

8連撃の乱舞がグリームアイズに放たれるが…

「⁉︎やっぱりダメか…」

やはりこの大鎌は所詮中層レベル。敵うはずも無く、数ドットHPを減らしただけだった。

「泣き面を…♪うわっ!」

僕もグリームアイズの大剣をガードし切れず吹き飛ばされてしまう。HPも6割ぐらいまで減っていた。

「スノー⁉︎」
「いてて、ヤバイな…普通じゃちょっと厳しいな…」
「普通じゃ?」
「ああ、だから僕は本気で行こう?キリトも全力を出せよ?やって後悔するよりやらないで後悔するのが辛いからな…」
「俺は…」

キリトは考えているとクラインがこちらに合流してきた。それを見て

「アスナ!クライン!10秒間だけ耐えてくれ!」
「僕も同じ〜!頑張って!」
「わかったわ!」
「おう!任せろ!」

2人が時間を稼いでる間に僕は《アリオーソ》の音符の絵をなぞる。よし!準備完了!

「「スイッチ‼︎」」

アスナとクラインが離脱したところで僕は大鎌を振り上げた。

「電光石火の乱撃!だよ♪Grave!(重々しく、緩やかに)!」

僕はまた8連撃の『チャリオットドライブ』を放つ。さっさと比べて鎌の速度が遅く、グリームアイズの大剣のガードが入るが…

「この技はさっきと一味違うよ♪」

グリームアイズの大剣をなんと完璧に弾き返したのだ。グリームアイズの無防備な身体に残りの7連撃が決まる。さっきとは違いグリームアイズのHPが大幅に減る。

「さ、キリト後は頼むよ!」
「スターバースト…ストリーム‼︎」

なんとキリトは両手に片手剣をもつーーー二刀流を行っていた。グリームアイズの反撃を少し受けながらも16連撃を決める。この二つだけで相手のHPは半分以下になっていた。

「キリト!決めるぞ!」
「おう!」

二刀流の乱舞がグリームアイズに与える。さらに…

「僕も16連撃いくで!それゆけチャンスだ♪!bis(二回繰り返す)


3回目の『チャリオットドライブ』を繰り出す今度は一回目と同じダメージ量だが…

「もう一回!♪」

8連撃を終えた後にノーモーションでさらにもう一度8連撃を放つ。これが僕の《アリオーソ》の特殊スキル《奏剣》である。一定の音楽記号を言うとその意味どうりに武器の能力、ソードスキルが変化するのだ。
Grave!と言うと武器が重い攻撃に変わり、bis!と言うとソードスキルの後に膠着状態にならず2回連続ソードスキルで放てるのだ。ただしソードスキルに複数重ねがけが出来ず、もちろん意味の通らない音楽記号には効果はない。sostenuto(音の長さを充分に保って)とか大鎌でどうやるんだよ!謎だろ!

「く⁉︎」

グリームアイズの大剣の反撃をくらっていた。だが僕のソードスキルは終わらない!

「これで…最後!♪また今度!♪」

『チャリオットドライブ』が最後まで決まる。それと同時に目の前の悪魔はポリゴンスノーに変わっていた。

「終わった…」

僕は残り数ドットのHPを見て意識を手放した。





 
 

 
後書き
作者「アサダサンアサダサンアサダサンアサダサンアサダサンアサダサンアサダサンアサダサンアサダサンアサダサンアサダサンアサダサンアサダサンアサダサンアサダサンアサダサンアサダサンアサダサン」
スノー「うわっ⁉︎作者がバグった!」
作者「だってスノーとシノンをイチャイチャさせたいんだよ!」
スノー「うーん、会いたいけどイチャイチャはいいかな…ただちょっと喫茶店でいろいろ話したいとかかな…」
作者「(それをイチャイチャって言うんだよ!天然!)
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スノー&作者「「では次回でまた会いましょう!」」
 
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