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仮想空間の歌う少年

作者:ケンケン4
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3練習曲ーsentimentale(感傷的に)

 
前書き
はい、第3話!ちょっとスノー君のスキルが出ます!
あとオリジナル的な展開にしました。 

 
エギルの店を出た僕は48層のリズベット武具店にきていた。実はこのお店アスナに、

「私の友達のお店なの!鍛治スキルに関してはハイレベルなのよ!」

とか言っていたので暇なので来て見たのだが…

「ここ…なのかな?」

いや、これはおかしいよ。だってのほほーんとした風景に水車付きのお店。どうみても武具店ではなくパン屋の方がお似合いです。ありがとうございました。

「とりあえず入るか…誰かいませんか♪ってね」

お店に入ってみると綺麗に武器が並べれられていた。どれも高レベルの武器らしく、どの武器も存在感を放っていた。

「へえ!なかなか良さそうなお店だな!」
「リズベット武具店へようこそ!」

武器を見てると店の中からピンクの髪で顔に少しそばかすの付いた女の子出てきた。そばかすかぁ…

「アニソンにもなったあの伝説のバンドJAMじゃないか!」
「は?」
「いや、何でもないひょっとして店主さん?アスナの紹介で来たんだけど。僕はスノードロップ!長ったらしいからスノーって呼んで!」
「あ!アスナから聞いてるわよ!私はリズベット。リズって呼んでね!」
「オッケー!リズ!んで早速なんだけど武器のメンテナンス頼める?この武器なんだけど…」

僕は早速愛用している音符が刃のところに書かれている明るい赤色の大鎌『アリオーソ』を渡す。

「へえ〜大鎌か…珍しいね…しかもモンスタードロップの鎌みたいね…性能もいいみたい」
「うん!僕名前も気に入ってるんだ!」
「名前?」
「そう、『アリオーソ』これは ”歌う様に” って意味があるんだ!戦う時に歌う僕にぴったりなんだよね!」

もちろん他の理由もある。まあ、それはおいおい話すとして、

「とりあえずメンテナンスよろしくね!」
「わかった!やってみるね!」

そう言うと僕の鎌を持って行った。
僕はその間やることが無いので少し考えた後、

「いつもの帰り道君と歩いたのを♪…」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「お待たせ!耐久値はMAXになったわよ…って」
「『今』という現実を歩いていかなくちゃ…♪」
「…」
「あ!リズ!もう出来たの?」
「ええ、耐久値はMAXになったわよ!アスナから聞いたとうり本当に歌が上手いのね…」
「ありがとう!そう言われるのが一番嬉しいよ。」
「はい、これ武器」

リズベットから『アリオーソ』が渡される。さっそく装備をして2、3回軽く振ってみる。

「うん!いい感じ!流石アスナご用達のお店だね!」
「ありがとう。…ねえスノー?」
「な〜に?」
「こんな事聞くのはマナー違反なんだけど…その武器おかしいよね?確かに武器の性能はいいけど私からみたら中層レベル…最前線で戦うにはかなりキツイ武器よね?なんでそんな武器を使っているの?」

お、痛いところついてきたな…
確かにいい武具店の店主だ。隠し切れると思ったんだけどな…

「うーん、良く気づいたね…完全には教えられないけど…」

そう言うと僕は大鎌をリズベットに渡す。そうして一言

「Grave♪」

そう言うとリズベットがいきなり大鎌を手放してしまった。床に落ちた大鎌はあまり重さが無い物なのにまるでとてつもない重量を持つ物体が落ちた様に鈍い音がたった。

「ま、こんな感じさ?…Fine♪」

そう言ってから大鎌を拾い装備する。あと呆然としているリズベットに対して、

「あ、これはナイショにしておいてね。心に秘密は閉まってね♪ってね」
「わかったわ…あ、あとスノーもう一つあるの。」
「まだ何かあるの?これ以上は…」
「代金」
「はい。すみません」

その後僕は代金をちゃんと支払い、リズベット武具店を後にした。店を出るときに「アスナと…そのもしあったらなんだけどキ、キリトって人がいたらよろしく伝えておいてね…」と言われた。キリトの事は知ってるよ。と言ったら、じゃ、じゃあ尚更よろしく。と顔真っ赤にして言われた。うーん。なんでだろう?

こうして僕は48層を後にして転移門から自分のホームがある39層のアーブルに転移した。
アーブルの居住区はしょっちゅう霧に包まれていて、西洋風の街並みとマッチして凄く幻想的だ。ただ今日は雨のようでしとしとと雨が降り続いていた。

「うーん、雨は嫌だな…」

僕は鍛えた筋力パラメータを使い、全速力で自分のホームへ向かった。

ホームに着くと僕は装備を変え、リラックス出来る服装になり、紅茶を淹れてのんびりしていた。しとしとと降り続く雨を窓からみてぼんやりしていると、ふと現実の事を考えていた。

ーーーなんであなたは私を助けたの⁉︎聞こえてたんでしょ?私は人殺しだってーーー

雨の中路地裏で1人で泣きじゃくりながら話してた少女。ついつい僕は雨の日はあの子を助けた日を思い出してしまう。思い出したって変われない。またあの子がイジメられていても現実の僕はベットの上で寝ているのだ。
僕はこんなゲームという名の檻に閉じこめられ、何も出来ない僕に歯ぎしりした。ただ今このゲームという檻中は生死がかかっている現実なのだ。僕は無意識に呟いていた。

「また、会いたいな…。『今』という現実を歩いていかなくちゃ♪か…」

その後1人で寂しく自分の家で歌っているとキリトからショートメッセージが来た。内容は明日アスナと一緒に迷宮区に行くらしく一緒に来ないか?ということだった。

「アスナとキリトか…どうしようかな…」

ちょっと迷いながらも、了解!と返事を送るとタイマーをセットし、ベットに潜り込んだ。
さっきの悲しい記憶は胸にしまいつつ。 
 

 
後書き
スノー君のヒロインはあの人にしました。
作者が原作で好きなキャラです!
あとスノー君のスキルはちょっと分かりずらいかも知れません。
ヒントは劇中で言った英語の意味です。ググりましょう(笑)
後明日セカオワのライブ行ってきます!仮想楽しみだぜ!(笑)
それでは読んでいる方がいたら、
スノー「引き続きよろしくお願いします!」

追記4/28
1〜3話を大幅修正しました。 
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