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チートな転生者の奏でる『俺の転生物語』原作どこいった!?

作者:虚空
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『転生者VS転生者』

 
前書き
お待たせしました。

今回はチート転生者同士の戦いとなります。 

 
試合を終わらせ俺が帰路に着いていると不意に殺気を感じ。

ー避ー

反射的に俺はその場からすぐに飛びのくと、

ー刺ー

俺がいた場所には一本の剣が深々と地面に刺さっていた。

「誰だ!」

声をあげながら辺りの気配を探る。

「へぇ~ 結構感が良いじゃん」

俺は声の発信源に目を向けると、

そこにいたのは、

「折原 臨也?」

とある小説に出て来る登場人物 折原 臨也とそっくりな奴がいた。

「んん~ 正解と言いたいところだけど ハズレ~ 俺の名前は 竜神 煉也」

こんな奴原作にはいない……ハズだよな?

「まさか!」

そこから行き着く答えは、

「そっ! 俺もあんたと同じ転生者ってやつなんだよ」

やはり俺と同じ転生者か!

「あの幼女またやったのか!?」

よりによって同じ世界に転生とか。

「幼女? 俺はいかついオッサンだったけど?」

あれ?

「まぁ いい その転生者が俺になんの用だ?」

まぁ だいたい予想はつくがな。

「簡単だよ邪魔者を消しに来たのさ」

「邪魔者?」

「そう 今日のイベントだって本当なら俺が介入してなのはを俺好みに教育するはずだったのにあんたがいたせいで出来なかった」

「はぁ?」

コイツ何言ってるんだ?

「なのはだけじゃないフェイトもはやてもヴイータも俺好みの雌d「黙れ」 あん?」

ふざけるな!

「ようはお前はなのはをいやアイツらを自分のものにしようとしてるのだろう」

俺も人の事をどうこう言えるような立場ではないが……俺は少なくともコイツのように人の人生や生命を弄ぶ事をするつもりはない!

「そうさ あのオッサンからもらったこの力で俺はこの世界をいやっ! 全てを手に入れる! だからさぁ あんたは邪魔だからここで潰す!!」

見た目があいつだけになかなか狂ってるな。

「ゼウスめ覚えてろよ」

推測でしかないが恐らくコイツは俺と戦わせるためにゼウスがこの世界に送ったんだろうな。

放っておけば確実に世界を破滅させるか歪ませる存在だ。

「ちょっとは楽しませてくれよ!!」

ソイツは虚空から数本の剣を造り出し零に向かって放つ。

「チッ!」

ー撃墜ー

俺は即座に白と黒の双剣を創り向かって来る剣を打ち落とす。

「へぇ そんなちっさい身体でやるじゃん」

うっさい!

俺だって好きで小さい訳じゃないわ!

「なめんなよ」

俺は双剣を敵に向かって投げる。

「げっ! まさか!」

「『壊れる幻想』!!」

ー爆発ー

双剣に内包された魔力が暴発し爆煙を撒き散らす。

「やりやがったな!」

煉也の視界は煙りで塞がれる。

俺はその隙を逃す事無く呪文の詠唱を始める。

「メギド・フェルド・アルデヒャルド・クライシス 来たれ雷精 風の精 雷を纏いて吹きすさべ 南洋の嵐『雷の暴風』!!」

詠唱終了と同時に雷を纏った暴風が敵に向かって放たれる。

雷を纏った暴風はコンクリートの壁や地面を砕きながら対象に向かって真っ直ぐ突き進む。

ー轟ー

「チィッ!」

煉也は右腕を前に突き出し幻想の盾を召喚する。

「『熾天覆う七つの円環』(ロー・アイアス)!!」

朱き花弁の如き七枚の盾が現れ俺の放った魔法を防ぐが、

ー破壊ー

「マジかよ!?」

所詮は急場凌ぎの必要工程を幾つも省いた盾は脆く魔法は盾をどんどん食い破り最後の一枚まで数を散らす。

「チィィィッ!!」

煉也は足を踏ん張り盾を強化するが。

「クソが!!」

魔法は最後の盾をぶち抜き煉也に迫る。

「ガァァァッ!!」

暴風が直撃し吹っ飛ばされ壁にめり込む煉也。

「まぁまぁかな?」

込められた魔力のせいか急場凌ぎとはいえアイアスの盾を破壊する魔法の威力は異常と言えるだろう。

「クソが……」

「お前の能力はアーチャーだけか?」

見てる限りでは『投影』を使っているが断言は出来ない。

「んなわけないだろうが」

壁にめり込んだ筈の煉也だがなんとその身体にはほとんど傷はなかった。

「まさか!」

「そうさ バーサーカーの『12の試練』(ゴッドハンド)さ!」

第五次聖杯戦争の方かよ。

「また めんどくさい能力を……」

「俺は一部のサーヴァントの能力を使えるんだよ」

人の事を言えた義理ではないが厄介だな。

「他は?」

「自分で確かめてみな!」

突如煉也の背後の空間が歪み。

ー現ー

「『王の財宝』(ゲート・オブ・バビロン)」

無数の武器が現れ、

「死ね!」

俺へと襲い掛かる。

「チッ!」

武器が俺へと向かって来るその刹那、

「ッ!?」

突然俺の頭の中にある幻想が浮かび上がり、

気付けば俺は右腕を前に突き出しその名を唱えていた。

「『改・熾天覆う七つの円環』(ロー・アイアス)!!」

本来なら朱き花弁を模した七枚の盾だが目の前に現れたのは、

「黒いアイアスだと!?」

闇夜の如き漆黒の盾が現れ襲い掛かる無数の武器を防ぐ。

「友より贈られしこの盾を簡単に壊せると思うな!!」

漆黒の盾は一枚も欠ける事なく武器の大群を防ぎきる。

「クソッ!」

「次は俺の番だ!」

俺も『王の財宝』を開く、

開いて解った事だが俺と奴の『王の財宝』は能力としては同じものだが繋がっている空間は別のものであり中身は俺が能力のせいなのか元々のものよりも増えていた。

俺は『王の財宝』より八卦炉を取り出しそれを持った右腕を前に突き出し。

あの技を叫ぶ。

「恋符『マスタースパーク』!!」

魔力が解放された八卦炉からは巨大な閃光が奔り、

放たれた閃光が敵を飲み込む。

「ガァァァァッ!!」

閃光が過ぎ去った跡には、

「ガハッ!!」

先程とは違い全身傷だらけで大量の血を流した煉也がいた。

「ガヒュッ! ちくしょ! 俺を3回も殺すとかありかよ!?」

宝具の効果により回復を始める煉也の身体だが、

「創造」

動けないその隙を逃さず、すぐさま光の御子の使う紅き魔槍を創り、

「その心臓貰い受ける!!」

四肢を地につけそこからスプリンターのように駆け全身のバネを使い跳躍し、

その真名を解放し投擲する。

「『刺し穿つ死翔の槍』(ゲイ・ボルグ)!!」

槍は紅き流星の如く敵に向かっていき。

ー刺ー

「グハッ!!」

心臓を貫き身体を壁に縫い付ける。

「『壊れる幻想』!!」

さらに槍に込められた魔力を暴走させ爆発させる。

「ガァァァッ! チクショオォォォッ!! 何故だ!? 何故俺はお前に負ける!? 何故だ!? 俺は力を得た! 誰にも負けない力を!!」

槍が爆発したことによって心臓の部分が抉れ爆発によって身体の一部は吹っ飛んだ事によってかなりグロイ状態となった煉也だが。

「何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ何故だ!?」

狂気に駆られた言動を繰り返し、

傷ついたその肉体は宝具の効果によりまるで巻き戻されるかのように再生していく。

「お前は邪魔だ!! コロス!! おマえヲ殺しテスベテヲてに入レる!! そウだ全テヲてニ入レるンだ!!」

煉也はしだいに狂い始め。

「■■■■■ッ!!」

もはや声にならない雄叫びをあげ。

「■■■■■■ッ!!」

巨大な岩の塊のような斧剣を造り俺に襲い掛かる。

「■■■■■ッ!!」

徐々に煉也の肌が鉛色へと変化し、

「■■■■■ッ!!」

再び声にならない雄叫びをあげ。

全身から血管が浮き出て、

その瞳からは完全に光が消え、

かわりに狂気を宿したまるで鬼火のような不気味な輝きをその眼に宿す。

「■■■■■ッ!!」

巨大な斧剣を零に向かって振り落とす。

「クッ!」

俺はすぐさまその場から飛びのきかわすが、

ー砕ー

コンクリートで固められた地面は煉也の一撃で粉砕され破片が飛び散る。

「クゥッ!!」

破片が俺に向かって飛び視界を狭める。

「■■■■■ッ!!」

その際に出来た隙を煉也の横薙の一撃が襲う。

「ッ!!」

俺は咄嗟に双剣を創りさらに自身に強化魔法を掛け防御する。

ー撃ー

咄嗟に双剣をクロスさせ一撃を防ぐが、

ー粉砕ー

「ガッ!?」

ー弾 飛ー

パワーと質量の差から防げるわけもなく双剣は粉砕され、俺の身体はいとも容易く弾き飛ばされ壁に叩きつけられる。

「カハッ!」

俺は叩きつけられた際の衝撃で肺から空気を吐き出し、

さらに身体に受けたダメージで吐血する。

「この身体の頑丈さと強化魔法のおかげでそんなたいしたダメージではないが……」

強化された肉体があったからこそ吐血する程度で済んだが、実際に普通の人間が喰らっていたなら背骨は砕け飛び散った血が消えない壁の染みとなっていただろう。

「■■■■■ッ!!」

再び零に向かって斧剣を振り落とそうとする煉也。

「クッ!」

俺はすぐにその場から離れる。

ー粉砕ー

煉也の一撃が零の居た壁をまるでガラスでも砕くかのように粉砕する。

「狂化した事によって理性がなくなり宝具は使えないがその力はやっかいだな」

しかも『12の試練』(ゴッドハンド)を持ってるから尚更だな。

「あと七回」

生半可な威力では意味がない

ならば!

「本気でお前を殺しにかかるまでだ!!」

「■■■■■ッ!!」

「愚かな転生者よ命の貯蔵は十分か!!」

「■■■■■ッ!!」

「斧剣に対抗して俺はコイツだ!!」

俺は自分の背丈を裕に超える巨大な斧を創る。

生前よくやっていたゲームに登場するロボットの武装であり、

それは永劫の時の狭間で戦う事を運命付けられた戦士達が乗るマシンの使う武装。

「ゲッタートマホーク!!」

迫り来る斧剣を俺は創った斧で防ぐ。

「■■■■■ッ!?」

斧剣を防いだ事により煉也に隙が出来る。

「ハァッ!!」

その隙を使い斧を振り落とし、

「■■■■■ッ!?」

重量とその切れ味で煉也の右腕をぶった切る。

瞬時に高く跳躍し、壁や電柱を蹴って空へと飛び。

「ハァァァッ!!」

俺は魔力を両掌に集め練り上げ・圧縮し、

莫大な魔力が圧縮されたソレは小さな太陽となり、

「オレ式『偽・ストナーサンシャイン』!!」

俺はソレを放つ。

ズゥゥゥンッ!!

着弾地点を強大な爆発が包み込む。

「■■■■■■ッ!!」

爆発に飲み込まれた煉也は、

「■■■■■ッ!!」

四肢の殆どが欠落し皮膚が焼け爛れていた。

「■■■■■ッ!!」

「アレ喰らってまだ生きてんのかよ」

再び煉也の身体は超高速で再生を始める。

「もう回復しやがった!?」

「■■■■■ッ!!」

煉也は斧剣を構えバーサーカーが唯一放つ事の出来る技を放つ。

「『射殺す百頭』(ナインライブズ)!!」

巨大な斧剣による神速の九連撃が零に放たれる。

「チィッ! 『The World』!!」

叫んだ瞬間俺の背後に男性の姿をした何かが現れたその瞬間、

「      」

全ての時間が停止する。

「あっぶね~」

ギリギリセ~フ。

『The World』使ってなきゃ俺は今頃ミンチになってたな。
「ヤバッ! あと 三秒しかもたない!」

俺はすぐさま煉也から離れあのセリフを言う。

「そして時は動き出す」

セリフを言った次の瞬間世界が再び時を刻み動き出す。

「■■■■■ッ!!」

「終わらせる!」

俺は友より託された一つの幻想を具現化させる。

その名は、

「『改・約束された勝利の剣』(エクスカリバー)!!」

勝利をもたらす黄金の剣。

「『改・約束された勝利の剣』(エクスカリバー)!!」

具現化された黄金の剣から放たれた光の斬撃が煉也に当たるその瞬間、八条の光に分かれ四方八方から襲い掛かる。

「ガァァァッ!!」

襲い掛かる光の斬撃によって『12の試練』(ゴッドハンド)の残り回数が最後の一つとなると同時に煉也の狂化が解ける。

「さて 残すところあと一回と言ったところだな」

「チクショウ! 一体どんだけ能力もってんだよ!?」

「さぁね?」

多すぎて数えられないのよね(笑)

「な なぁ もう なのは達にちょっかいださないから見逃してくれ!!」

マンガでよく出てくる三下のようなセリフを吐く煉也だが俺は、

「だが断る!!」

許す事はしない。

何故なら前世でもいたがこういうタイプは当たり前のように約束を破るから信用は一切しない。

「なっ!?」

「お前みたいな奴を生かしておくとたいていは後悔する事になるからな」

後々で俺だけならまだしもなのは達に危害を加えられてはたまったものではないからな。

「お 同じ転生者のよしみで た 頼む!!」

命乞いをする煉也だが、

「答えは全て いいえ だ!」

俺はバッサリと切り捨てる。

「頼む! お願いだ!!」

尚も情けなく命乞いをする煉也を俺は凍るような眼差しで見つめ、

「い いやだ! まだ死にたくない!!」

「魔眼解放」

直死の魔眼を解放しナイフを創り構え、

「ヒッ!!」

「永久にさようなら」

ー刺ー

煉也の額にある黒い塊のような『死の点』にナイフを突き立てる。

「ハギャァァアッ!!」

その腐った魂ごとこの世界から『殺す』。

そして世界からは 竜神 煉也 という存在は完全に消え去る。

「終わったん……だよな?」

俺……人を殺したんだよな……。

倒した事に安堵するがそれと同時に遅いくる罪悪感に押し潰されそうになった次の瞬間!

ー変・化ー

突然世界が変わるのを感じ俺はナイフを構える。

「そう身構えずともよいじゃろう」

声の発信源にいたのは、

「ゼウス!?」

俺をこの世界へと送ったゼウスだった。

「うむ」

「何でこの世界に……いや 調度良い あんたに聞きたい事がある」

推測はしているが一応確認のために聞こうとするものの……、

「竜神 煉也に関する事じゃな」

先に聞きたい事を言い当てられる。

「!?」

「なに……驚く事はない ワシもその事について話しに来たのじゃ」

「なら聞かせてくれ 結局 あいつは何だったんだ!?」

「実はのう 冥界の王であるハデスの書類ミスによって今回の事は起きたのじゃ まぁ 厳密には奴の部下のせいなのじゃがのぅ」

「またかよ……」

もしかして流行ってんの?

「めんぼくない」

「まぁ いい 続きを」

「それで まぁ お主には劣るが能力を与えて転生させたのじゃが……」

ゼウスは苦虫を噛み潰したかのような表情を浮かべ、

「奴の思考を読んだところ善からぬ考えをもっておったので転生させる際に儂が細工し、お主のいるこの世界に転生させたのじゃ」

なるほどな。

だいたいは予想どおりだな。

「それで今回の事が起きたと……」

「うむ」

「まぁ いいさ、それに俺も気をつけないとアイツみたいになる可能性があるしな……」

力に呑まれてしまえば俺も第二のアイツなってしまうからな。

「そうじゃな」

「ところで また 今回みたいな事は起こらないよな?」

今回はアイツが自分の力に酔って本来の力を発揮できてなかったから助かったが次はキツいな。

「ウムッ! この世界はもう転生者の受け入れはできないようにしたから大丈夫じゃ」

「いや……それもそうだが もっと根本的な問題からなおそうよ」

俺の場合はチート転生ものに憧れていたなら別にいいけど、

他の人はそうもいかんだろ?

それに前世においての俺は満たされない日々を送ってきたから今の生活は始まったばかりとはいえ楽しいしいが、

皆が皆そういうわけにはいかないだろうしな。

「それもそうじゃな」

「あのね……」

ホントに大丈夫か?

「まぁ それはともかく今回の件で迷惑をかけた詫びとして何か一つだけ願いを叶えてやろう」

願いか……それなら!

「ならば死者蘇生を許してくれ! どうしても救いたい奴がいるんだ!!」

今よりも過去に介入していれば救えただろうが、そうする事によって生まれるはずの命を理由に俺は見捨てた……、

だからたとえあの子の死は必然であっても俺は救いたい。

これは俺のエゴだが俺はそれを貫きたい!

「死者蘇生か!? しかし う~ん 人数にもよるな」

そういえば医療の神であるアスクレイピオスも死者蘇生の咎によってゼウスの雷によって殺されたな。

「今は一人だけだ!!」

「わかった 今回は許そう ただし! 次は認められんぞ! 次に行えば儂の雷がお主に堕ちる事を覚悟しておけ!」

「ありがとう!!」

これであの子を救える!!

「では ワシはもう行くぞ」

「あぁ ありがとうな」

「お主は見ていて楽しいからな」

「そうか……」

「あっ! それと一応この辺りは修復しておいたから心配せずともよいぞ」

アフターケア万全ですか。

「さいですか」

「それとな……今回の件においてお主には辛い事を押し付けてしまいすまなんだ」

「…………」

流石は神……どうやら今の俺の状態もわかっているようだ。

「仕向けた儂が言える義理ではないがお主に罪は無い……恨んでくれてもいい……すまなんだ」

神としてではなくまるで孫を心配する祖父のような表情で零に謝るゼウス。

「いや……今回の事は俺がこの世界に関わる以上何時かはありえた事だ……むしろ今回の件で覚悟は決まった……」

表の世界とは違い裏に関わるのなら人を殺すという事は何時かはありえた未来なのだろう。

たとえあんな狂った奴とはいえ平和な世界で育った以上禁忌感や嫌悪感がある……、

だが……今回の事で覚悟は決まった俺は俺のエゴを押し通す。

それが見知らぬ誰かを殺す事になろうとも……な。

「そうか……願わくばお主が魔導に堕ちぬ事を儂は望むぞ」

「もしも……そんな事になってしまったら俺を殺してくれ」

誰彼関係なしに傷つけるような殺人鬼になるくらいなら死んだ方がマシだ!

「わかった……じゃがそうならん事を願う」

「あぁ そうだな……」

「では さらばじゃ」

そういって光となり空へと帰っていくゼウス。

「あっ! そういや俺も早く帰らないとやばいなぁ~」

俺はすぐに家に向かって走るが、

「零様!! こんな遅くまで何をしていたのですか!?」

案の定たっぷりと叱られました。

トホホ……

「泣けるぜ……」

 
 

 
後書き
今回出てきた一部の宝具は以前コラボさせていただいた錬鉄者さんからいただいた物です。

 
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