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コミューン

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第三章

「米帝に飼い慣らされたな」
「若しくは犬だな」
「資本主義の犬だな」
「それだな」
「どちらにしろこのままでは日本は何にもならない」
 全く、というのだ。
「だからだ、俺は貴様の主張に賛成する」
「ではか」
「貴様の同志となろう」
 こう言って本多に手を差し出す、そして。
 二人は手を握り合った、これで三人になった。ここで佐田鹿は本多に言った。
「俺から一人の同志を紹介したい」
「誰だ、それは」
「御自愛圭子という」
 彼が出したのは女だった。
「俺の同志だ、彼女を呼びたいがいいか」
「紹介してくれるか」
 確かな顔でだ、本多は佐田鹿に答えた。
「その彼女を」
「わかった、ではな」
「彼女も革命の闘士だな」
「そのことは俺が認める」
「よし、それではだ」
 本多は御自愛とも会うことにした、そして彼女とも直接話をして彼女も同志とした。そこからさらにだった。
 工野修、假屋徹、丘留靖典、神祝球といった面々も加えた、彼等は共に革命を進めることを誓い合った。仲間はさらに増え本多は確信して言った。
「革命の同志は集まっている」
「志と理論を持つ者達が」
「集まってきているな」
「そうだ、同志諸君」
 本多は自ら日帝撲滅経済侵略打倒共産主義プロレタリア民族革命人民同志委員会委員長に就任して言うのだった、彼等の中において。
「我々の革命は進んでいる」
「後は資金だな」
「革命資金は簡単に手に入る」
 本多は資金についてはこう言った。
「企業の金庫を狙うのだ」
「資本家のか」
「あいつ等のか」
「そうだ、資本主義の肥え太った豚共から奪うのだ」
 これが本多の資金調達への考えだった。
「我々の革命の為にな」
「そうだな、ここはな」
「革命の為には資本主義の豚から奪えばいいんだ」
「あいつ等を放っておくと反動する」
「あいつ等は反動勢力だ」
「反動勢力から金を奪って何が悪い」
「革命の為に我々が使うべきだ」
 こうして窃盗や強盗により資金を手に入れようということになった、だがここで丘留が本多に言うのだった。
「委員長、待ってくれ」
「どうした、同志丘留」
「俺に一ついい考えがあるが」
「いい考え?」
「俺の知り合いに雑誌社の編集者がいる」
 こう右手を挙げて本多に言うのだった。
「それでだ、雑誌を出版してだ」
「その収入でか」
「資金を調達してはどうかと思う」
 これが丘留の考えだった。
「どうだろうか」
「雑誌の出版か」
「金になる。しかも」
「しかも?」
「俺達の思想の宣伝、拡大にもなる」
 丘留はこのメリットも出した。
「だからだ、雑誌の出版をだ」
「しろというのか」
「資本家から金を奪うこともいいが」
 このこと自体には反対しない丘留だった、だがそれでもというのだ。 
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