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SAO ~青の剣士達~

作者:ルチル
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第2部 ALO
  29話 シルフとスプリガン

いつも通りにログインしたのになんでこうなったんだろう
僕が降り立ったのはいつものスイルベーンじゃなくて森の中だった

「うわああああああ!」

そういって落ちてきたのはスプリガンの少年
彼はうまく着地ができず、地面に激突する

「イテ!」

「あの.....大丈夫ですか?ってスプリガン!?」

「大丈夫です.....ってシルフ?」

「そうですがって....何でこんなところに!?あなたの領地はずうっと東ですよ」

「といわれてもなぁ.....今ログインしたばっかりだし.....」

彼は困ったように頭をかく.....そのしぐさはまるで.....
一応確認のために名前を聞く

「名前は?」

「キリト」

「兄さんか.....」

「タクヤ?」

「そう」

「知り合いにスグに会うなんてな.....」

「とりあえず、スグを.....リーファを探さないと」

「こっちではリーファっていうの?あいつ」

「そうだよ....兄さん、ステータスとアイテム確認して」

「何で?」

「いいから!」

僕の剣幕に押され、しぶしぶ確認する兄さん
すると突然声を上げる

「なんだこれ!?」

「やっぱりね....僕も同じなんだよ.....」

「これって.....」

「SAOのデータだろうね」

「これは、ビーターどころじゃないよ.....チートだよ....」

「確かに.....」

「あれあるかな.....」

「あれ?」

兄さんは質問には答えずアイテム欄を高速でスクロールさせていく

「あった!」

兄さんはそのアイテムをオブジェクト化し2回たたく
そのアイテムは光だし人型となる

「久しぶり....ユイ」

「ユイちゃん!?」

「お久しぶりです....パパ....タク兄」

ユイちゃんは泣き出し、兄さんに抱きつく
兄さんも少なからず泣いている?

「ユイ....この状況は一体.....」

兄さんはユイちゃんにメニューを見せながら聞く

「ちょっと待ってくださいね....」

そういうとユイちゃんは目を閉じる

「ここは<<ソードアート・オンライン>>のサーバーコピーですね」

「サーバーコピー?」

「はい.....基礎プログラムやグラフィック形式はまったく同じです。
スキル熟練度は共通しているので引き継がれていますが、
HPやMPなどは違うようなので引き継がれなかったようです
アイテムは破損しているので破棄してください。
ただ....パパの持ち物の一部は破損していないようですが」

「どういうことだ?」

「たぶん、この世界に同じアイテムが存在するからと思われます」

「なるほど.....」

兄さんはアイテムを破棄していくが、途中で驚く

「どうしたの?」

「まさか、この世界にも同じ剣があるなんてなぁ.....またこいつらのお世話になりますか」

兄さんは剣を装備する
ただ、その剣は初期装備の剣ではなかった

「<<エリュシデータ>>!?」

「そう....なぜかあるんだよな...<<ダークリパルサー>>もあるし.....ってコートもあるし」

兄さんはおなじみのコートを身に着ける
僕は疑問をユイちゃんにぶつけてみる

「ユイちゃんは昔のように管理者権限は持ってるの?」

「残念ながら持ってないです....リファレンスと広域マップデータへのアスセスだけですね。
接触したプレイヤーのステータスは確認できるようですが.....
主データベースには入れないようです」

「そっか.....アスナさんの居場所が分かると思ったんだけどな」

「どういうことですか?」

「ママがな....いるんだ.....この世界に。俺はアスナを探しにきたんだ」

「ママが!?それなら私も、パパと一緒に」

「ああ!一緒だ!」

「はい!」

「ところで、ユイちゃんはこの世界ではどんな位置づけなのかな?」

「ええっと.....私は<<ナビゲーション・ピクシー>>という位置づけですね」

そういうとユイちゃんは小さくなり、妖精の姿になる

「これが<<ナビゲーション・ピクシー>>としての姿です」

「おお!」

「かわいい!」

「ありがとうございます、タク兄」

「......ユイ、世界樹ってどこにあるのか?」

「ココから大体北東だね」

「距離で言うと、約50キロメートルですね」

「遠い....そういえばどうやって飛ぶんだ?」

「コントローラーを使うようですね」

「もっと上級者向けがあるよ」

僕は兄さんに髄意飛行のやり方と着地の仕方を教える
兄さんはコツをすぐにつかみ、軽々と飛ぶ

「すごいな」

「パパ....プレイヤー反応です」

「何人?」

「4人ですが、1人が3人に追われているみたいですね」

「戦闘かな?見に行こうぜ!」

「相変わらずのんきだね....兄さんは」

「それがパパですよ」

僕たちはその場所に向かって飛び始めた


 
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