| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

SAO ~青の剣士達~

作者:ルチル
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第2部 ALO
  28話 明日奈さんへの手がかり

その日、病院から帰ってきた兄さんは表情が無かった
夕飯にも部屋から出てこなかった
スグが様子を見に行ったがそのまま帰ってこなかったので、僕も様子を見に行ったら
二人して寝ていた
スグが何か言ってくれたおかげで、兄さんは何かを吹っ切れたのではないか
そう思った

  ◆

「おはよう.....タク....」

「おはよう、兄さん」

今日は僕が朝食当番だったので軽く目玉焼きと、ベーコンを焼く
兄さんはまだ眠そうにしていたが朝食を見るなり、眠気が吹き飛んだようだ

「おはよう!お兄ちゃん!」

「おはよう、スグ」

「もうすぐできるから!」

「「は~い」」

返事がハモる
朝食を食べ終えた後、兄さんに愛羅からの用件を話す
兄さんは首をかしげていたが、準備するから待っててといい部屋に戻る

「タク兄、先行ってる」

「了解、いつもの場所で」

「うん」

僕とスグは今ALOというゲームをやっている
自分のステータスがなぜかSAO時代の物だったのが今でも謎だが....
ちなみに僕とスグはシルフだ
スグはリーファっていうキャラネームにしている....
僕はそのままタクヤだ
僕達はシルフ領では名の知れたプレイヤーだ
そのため、しょっちゅうパーティから勧誘される
でもたいていは断っているが

「お待たせ....行こう」

「うん」

  ◆

僕達はエギルさんのお店、ダイシー・カフェにつく
エギルさんの本名は確か.....ってすごく長かったから覚えてないや.....

「拓人!」

「愛羅!」

「和人さん、お久しぶりです」

「久しぶり.....愛羅だっけ....」

「はい」

「それで話ってなに?」

僕達は席に座る

「ALOって知ってますか?」

兄さんは首を傾げる

「いや....知らない....」

「僕はやってるよ?ちなみにスグも」

「スグも!?」

兄さんは驚きを隠せない

「今話題の、VRMMOでな.....ナーヴギアの後続機であるアミュスフィアで動く
ちなみに、ナーヴギアでも動くぞ」

エギルさんが話しに入り込む

「よく出せたな....」

「社会のニーズがそれだけ多かったってことだ、ちなみにALOとは、<<ALfheim Online>>の略だ」

「アルヴヘイム....妖精の国って意味だな」

「それで?そのALOがどうしたの?」

「これを見て欲しいの」

愛羅はそういって一枚の写真を出す
そこには.....

「アスナ!?」

「やっぱりそう思うか.....」

「和人さんがそういうなら間違いないですね」

「どういうことだ?」

「これはALO内にある世界樹という場所でとられた物です」

「5人のプレイヤーが肩車して一番下の枝に手をかけようとしたらしい、
まあ、結果的に惜しいところまで行ったそうだが、ギリギリ届かなかったらしい」

「その話、僕も聞いた事あります。確かその事がばれて、もうできなくなったんですよね」

「その通り」

「だけど、どうしてココまでこれは人気なんだ?」

兄さんが問う

「それは飛べるからですよ」

「飛べる?」

「うん。妖精だからね...羽があるんだよ。でもいつまでも飛べるんじゃなくて、
時間制限があるんだ....だから世界樹だって飛んでいけないんだよ」

「やってる本人が言うと説得力あるな....」

エギルさんが感心してる

「それで、どんなゲームなんだ?」

「完全スキル制でプレイヤースキル重視だね....それとPK推奨
まあ、SAO帰還者なら苦労はしないよ」

「レベルってものが一切ないそうだ.....まあ、簡単に言うなら、
ソードスキル無しで魔法ありのSAOだな」

「なるほど.....ところでPK推奨って?」

「他の種族を攻撃していいって事」

「そうなのか....タク.....」

「行くんだね?」

「ああ」

「じゃあ、僕はその手助けをしなくちゃね....スグと共に」

「サンキュ」

「ほれ!これ持ってけ!」

エギルさんが兄さんに渡したのはALO

「無茶はするなよ!」

「無茶=俺だからな....約束はできないな」

「僕がいるから大丈夫ですよ」

「そうだな」

「拓人!」

「何?」

「私もやってるの!ALO!良ければ向こうで会おうね!」

「うん!」

  ◆

「それじゃあ、行きますか!」

行ったらスグに事情を話さなくちゃな......
そして合言葉を唱える

「リンク・スタート」 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧