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とある委員会の委員長 番外編~STB編~

作者:stk
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神々の古代兵器
  第三話

「さて。お前たち学園都市は何を考えている?」
あぁ。
学園都市の存在意義か。
たしかに研究者である僕からすると知っていた当然か。
でも言って怒られないかな。
「どうした言えないのか?」
言えないで片付けば一番良いのだけどね。
でも言わなかった場合は約束が違うと言うことになるし。
・・・仕方がない。
「学園都市の存在意義は、神ならぬ身にて天井の意思に辿り着くもの。僕たちはこれをSYSTEMと呼んでいます。」
神ならぬ身にて天井の意思に辿り着くもの。
これは人間が神様の領域に辿り着かないという概念を壊して、人間を神様と同等の存在にしようとする考えである。
「どお言うことだ。学園都市は科学の総本山だったはず。それなのにどおしてそんなことを考えている!!!」
「そんなこと言われても僕にはわからないよ。そもそも僕たちは研究者は神様なんて信じていないんだよ。」
「ならどおしてだ。」
「それはね、もしいるとした場合に神様に対抗できる存在が必要だ。というかんがえかな。」
神様に対抗できるなんて普通は考えないけどね。
「そうか。もうひとつ聞いておきたい。そのSYSTEMというのと絶対能力者(レベルシックス)はべつなのか?」
「なっ!!!」
なんで空隙の魔女が絶対能力者(レベルシックス)のことを知っているの?
絶対能力者(レベルシックス)のことを知っているのは学園都市内でも1%未満なのに。
「その反応からしてあたりのようだな。」
くっ!
否定できない。
どおすればいいのかな?
もうこうなったら仕方がない。
「そうですよ。絶対能力者(レベルシックス)こそ僕たちが追い求めているものです。」
「そうか。ところでいつまでそこで盗み聞きをしているつもりだ。」
「えっ!!!」
すると僕の後ろのドアが開き、そこから僕のよく知る人物がなかに入ってきた。
「しず姉。」
そう。
そこにいたのは僕の姉である木原雫だったのです。
でも何時もと雰囲気が違いました。
「この前とは少しだが違うな。やっと本性を現したか。『孤独な死神』よ。」
「そうですね。私が記憶を封印してから大体一年くらいですかね。そして記憶を封印していた私にあったあなたからするならこれが本性と思われても仕方がないですね。」
どういうこと?
しず姉の本性?
それじゃあ今までのしず姉はなにものなの?
一体何がどうなっているの?
「歩。学園都市の秘密を話してスッキリしましたか?」
「あの、しず姉これには・・・。」
「私は気にしていませんよ。でも学園都市からするとそうとも言ってられないんだよね。とくにSYSTEMにはヤバい情報もあったからね。」
たしかにね。
SYSYTEM。
これをバラされるとたしかに困るね。
「仕方がありませんね。国際科学安全委員会規則の定めるところに従い、現時刻よりこの場にいる全員の記憶を封印させてもらいます。安心してください。記憶を封印するのは一時間前からだから。」
やりたくないけど仕方がないよね。
本当に仕方がないよね。
「しず姉。そうはさせないよ。たとえしず姉が超能力者(レベルファイブ)だとしても僕の能力(ちから)を行使させてもらいます。」
そうか。
しず姉も恐れているんだね。
僕と同じで自分の価値のために。
「しず姉。僕はたとえどんなことになってもしず姉のそばにいる。絶対に離れたりいしないから。だからこんなことはやめてよ。」



「だからこんなことをやめてよ。」
あれっ?
私は一体何をしているの?
今さっきまでコンビニで漫画の立ち読みをしていたはずなのに
てかなんで私は歩に記憶封印なんてしようとしているの?
「あああぁぁぁぁぁーーーーーー。」
お願い。
止まって。
私はこんなことをしたくない。
こんなことをする必要があるなら私だけで十分。
「うわぁぁぁぁぁぁぁーーーーーー。」
「しず姉!!!」
安心して。
私のことを思ってくれる人がいる限り、私は大丈夫。
何度でも立ち上がれるから。
「・・・迷惑をかけたね。でも大丈夫。私はもうすぐ普段通りに戻るから。」
私としてはもうすぐ体力の限界が来て、一度落ち着いて、オーバーヒートするはず。
そのチャンスを生かして私は再度自分に強固な記憶封印を行う。
Creman369(罪有るものに裁きを)。」
私はここ周辺に風による強大な壁『風壁(ふうへき)』を発動した。
「えっ?」
「魔術による記憶封印。」
「しず姉。やめてよ。これ以上自分を追い込まないで。」
追い込んでいるんじゃなよ。
自分がなすべき責任をとろうとしているんだよ。
「今のしず姉でいてよ!!!」
本当にありがとう。
でも大丈夫だよ。
すぐに元通りになるから。
「すべてを。しず姉のすべてを受け入れるからお願いだよ!!!」
えっ?
今何て言ったの?
《エラー。記憶封印に失敗。誤作動により前人格破損を確認。》
ちょっと。
前人格ってなに?
私には何かあったの?





「木原。あいつは自分のなかに大きななにかを持っている。それでもあいつのそばにいるのか?」
「はい。それでもしず姉はしず姉ですから。」
でも今回は本当に不味かったかも。
あんなに大量の魔力を放出した。
「あの~。南宮先生。これって責任とらないと駄目ですかね?」
僕は一様周りを見渡した。
そこまで目立った損傷はないけど、魔力を放出したせいかそこしだあたりが汚れていた。
「なに。私が責任の取り方は考えてある。」
なんかとんでもないことを押し付けられそう。





時間が結構たったな~。
現在は昼頃。
僕は現在、南宮先生のもとで無賃労働をしています。
といっても部屋の片付けなんだけどね。
校舎からはチャイムが聞こえてきた。
多分昼休みに入ったのだろう。
〈コン、コン。〉
ドアのノックのあとすぐにドアが開いた。
「那月ちゃん。ちょっといいか?」
あぶなっ!
あんな分厚い本を投げるなんて。
ちょっと驚くかも。
と言うか、
「教師ちゃん付けって。あなたはバカなんですか第四真祖。」
「まったくだ。少しは学習しろ。」
それにしても何をしに来たのかな?
姫柊さんもいるし。
もし黒死皇派の件なら聞きたいけどね。
「おまえもいたのか、中等部の転校生。」
まってこれは抜け出すチャンスかも。
「あの~。二人は南宮先生に用事があるみたいなので僕たちは席を外しますね。」
僕はソファーに寝かせていたしず姉を抱えて部屋から出ていこうとした。
「待て。お前にはまだやってもらうことがある。」
え~。
まだなにかやらないといけないの?
でも逃げても意味がないだろうし。
仕方がないけど残るとしますか。
「それで二人はなんのようだ?」
「クリストフ・ガルドシュという男を捜しています。」
おっ。
これは僕にとってもいい情報じゃないか。
聞き漏らさないようにしないと。
「どこでその名を?」
それもちょっと気になる。
どこで聞いた来たんだろう。
まさか普通に生活していてその名前を聞いたなんてあり得ないもんね。
「ディミトリエ・ヴァトラーだよ。知っているだろ。」
なるほど。
戦王領域の貴族か。
また面倒なのと接触しているね。
なんだかすごいと思えるよ。
「それにしても第四真祖も苦労しているね。まさかヴァトラーにあうなんて。」
「う~ん。」
「あれ~。もう起きるんだ。以外に早いね。」
しず姉の回復能力はすごいや。
あんなに衰弱していた体を数時間たらずで全回復するなんて。
さすがは絶対治癒(パーフェクトヒーリング)の使い手だよね。
「おはよ。それにしてもさっきはゴメンね。」
「ほぉ。お前が謝罪をするとは珍しいな。」
「そうかな?私からすれば珍しくはないと思うが。」
「以前からそうであれば良かったのだがな。」
「ねぇ。いったいどういう状況なの?」
あっ。
そうか。
しず姉は寝てたから分からないよね。
でも今の状況はどう説明すればいいのかな?
「孤独な死神。お前も知っているかもしれないが、この島にクリストフ・ガルドシュが来ている。」
「うん。知っているよ。」
さすがはしず姉。
そこまで知っていたんだ。
「だってさっき見たもの。」
「「「「えっ?」」」」
はい?
え~と。
・・・って、
「「「えぇーーーーー。」」」
「そこまで驚くことかな?」



「そこまで驚くことかな?」
私はただ見ただけだったから特に気にしなかったけど、なにか事情があるみたいだね。
私にはあまり関係ないけどね。
だってクリストフ・ガルドシュは科学関係の犯罪を犯していないもの。
「私はクリストフ・ガルドシュを捕まえるもとは出来ないのです。彼には私たちが定める規則に反した行動があったとは報告にもないので。」
「そうか。なら孤独な死神よ。お前には協力してもらうぞ。」
「えっ?」
私が国家攻魔師の手伝い。
冗談でしょ。
「さっきの異常な魔力放出。どうするつもりだ。」
「えっ?・・・あれはですね、もうひとつの人格が勝手にやったことで私には関係のないことではないかと思うのですが。」
「なんだ。もうひとつの人格が消えたのにそんなことを言うのか。残念だが人格は削除されているから証拠は何処にもないぞ。」
やられた。
まさかあれだけで私を手懐けるなんて。
恐ろしい人間だ。
空隙の魔女。
「それと暁。お前たちに教えることはなにもない。」 
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