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切り開く為の力

作者:レンカ
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抽選会?

 
前書き
短文です……嘘です。 

 
12thに依頼を頼んだ日から俺は決闘の日まであまり目立たずに生活をした。
ーーもしかしたら、俺の情報が外部に漏れるかも知れないしな

そして、決闘の前日



「抽選会?」
俺は一夏を見ながら言った。
「あぁ、その抽選会で戦う順を決めるらしい」
「面倒だな」
「だけどしなかったら……」
「あぁ……」
息を揃えて
「「(織斑)千冬先生に、殺されるかもしれないからなぁ…」」
俺たちの頭に、あの鬼教官が出てきたのは黙っておこう。
「しょうがない……行くとしよう」
「今日の放課後にするらしいから、残っていてくれよ?」
「了解了解」
俺はそう言って、席をたった。
そして、
「そうだ、一夏……前に言ったよな?『お前はいったいその力を……強さをどうするつもりだ』ってよ」
「……それがどうした」
俺は一夏の方を見ずに、ドアに向かって歩きながら
「俺はな、この力で……俺の……正義を望むつもりだ」
「?どういう意味だよ……?」
「いずれわかるさ」

ガラッ


そのまま俺は後ろを見ずに、教室を
『って、授業はァァー!!?』

_______逃げ出した。


~数十分後~

ズリズリッ

一輝こと俺は、あのあと知り合いのボクサーと屋上でスパーリングと言う名の死合をしている最中、千冬さんに見つかり首根っこを引きずられたまま、抽選場所の教室まで連れてこられた。
「悪かった、俺が悪かったって!!」
「この前の不審者を招いた件に続き、貴様は一体どれだけ問題行動を起こすのだ!?」
「いや……まぁ、その………」

ガラッ

「貴様は我が校初の超問題児かもな………」
「いや~♪それほどでも~♪」
「「誉めてない!!」」
「アレ~?」
教室にいた一夏にまで突っ込まれるとは……
その近くではセシリアがやれやれと首を振っている。
「最初はお前からだ、霧瀬」
千冬さんに言われ、俺は抽選箱から紙を取った。
その紙には----
「【後攻】?どういう事だ?」
俺の疑問に一夏が答えてくれた。
「俺と一輝はまだちょっとしかしてないから連戦はキツいだろうってことで、セシリアが先に連続でしてもらうことにしたんだ。」
ーーつまり……連続で戦わないのは一夏だけか……まぁ、良いか
「それでは、明日楽しみにしてくださいませね?」
「ところでさ、ハンデはどのくらいだ?」
一夏がセシリアに聞くと、セシリアを含め数人の女子が笑いをこらえていた。
「それは私の台詞ですわ。二人ともハンデはどのくらいが良いのでしょうか?」
「何だと!?」
ーー一夏、噛みつくなよ……けどまぁ
「その発言はイラッと来たね……!」
俺も少し怒りを出しながら、セシリアの次のセリフを待った。
「私の方が全てにおいて上なんですのよ?せめて一方的な戦いにならないように配慮した方が良いかと思いましてね?」

カッチーン

俺と一夏は同時に同じことを思った。
「そんなハンデは入らねぇ!!」
「負けた時の理由作りかよ!!良いぜ、テメェのISごと」

「「お前(テメェ)をぶっ潰してやる!!」」

俺と一夏は息をぴったり合わせて言った。
「な、何ですってえぇぇ!!もう謝っても許しませんわ、私とブルー・ティアーズの奏でるワルツで踊らせてあげますわ!!」


こうして、抽選会は終わった。






ーーーーーー
その日の夜
pipipipipi

いつものように一人部屋(最上級のホテル見たいになってるけどな)の奥の方で、椅子に座りながら読書をしていたら机の上に置いてあるPCから連絡が入った。
「誰だよ………送信者は……12th………と言うことは、やっと来たか」
PCの受信ボックスからメールを見ると、頼んでおいた、セシリアのISに関する情報と彼女の生い立ちだった。
「……………………なるほどねぇ……男の不甲斐ない部分をずっと見てたからあの性格なのか………」

コンコンッ

部屋のドアを叩かれ、俺はハイハイっと返事をしながらドアを開けた。
「おいおい、どうしたよ、もう消灯の時刻だろ?」
「…………」
目の前にいたのは織斑一夏だった。
「どうしたんだよ?一体こんな時間に。」
「いや、その……明日の事なんだけどよ」
「まぁ、立ち話もなんだ?とにかく入れよ」
「すまない……」
俺は、一夏を自室にいれコーヒーを持っていった。
「ほら、コレ飲んで落ち着け」
「すまん……」
一夏は椅子に座り、コーヒーを一口飲み話を切り出した。
「一輝はオルコットに勝てる自信はあるのか?」
俺もコーヒーを飲みながら、読みかけの本を閉じ一夏の前にPCを置いて
「勝てるかどうかはわかんないが、あいつの情報は十分にある。コレだ」
その情報を全て見せた。
「!一輝、良いのか?これプライバシーもへったくれもないぞ?」
「一夏が先だからな、それにレベルが低くてもやり方はある」
一夏はその言葉を聞き、小声で「ありがとう」と言ったあと自分の部屋に戻っていった。

俺は、窓辺に座り夜空の月を見ながら
「俺の片方のISはいつ戻ってくるのだろうか………ハァ」
少し愚痴った。

 
 

 
後書き
ーーーーーー元ネタ
「いや~♪それほどでも~♪」
「「誉めてない!!」」
クレヨンしんちゃんの野原家がよくするやり取り 
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