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SAO ~青の剣士達~

作者:ルチル
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第1部 SAO
  11話 圏内事件~黄金林檎~

僕達は槍の鑑定をしてもらうため、エギルさんのお店に向かった
着くなり、肩を落とした男が出て行った

「あくどい取引だったんだな......」

「それは言っちゃだめでしょ......」

「エギルさんらしいね」

そして、兄さんはお店に入っていく

「よお!エギル!」

「客じゃない奴にいらっしゃいとは言わんぞ!」

「一応、客だぞ?」

「嘘付け!」

エギルさんは怒鳴る

「こんにちは。エギルさん」

「お久しぶりです、エギルさん」

「タクヤにアスナか......まったく、タクヤがキリトの弟とは思えんな」

「それ、どういう意味だよ!」

「ふふふ.....」

アスナさんが笑う

「で、どれだ?」

「これだ」

兄さんは槍を出す
エギルさんはさっそく鑑定を始めた

「プレイヤーメイドだな......作成者はグリムロック......固有名は<<ギルティー・ソーン>>
罪の茨だな......」

「罪の茨......」

兄さんは苦い顔をする
あの事を思い出しているのか.......

「でも、これで.......」

「そうですね.....手がかりが得られました」

「後は.......こうするか」

というなり、兄さんは槍を手に取り.......
手に振り下ろした

「ちょっと!何してんのよ!」

「何って.....見れば分かるだろ?」

「馬鹿!?これで人が死んでるのよ!」

「でも.....試してみない事には......」

「ダメ!」

アスナさんはすごい剣幕で怒鳴っている
アスナさん、兄さんの事好きだからな......そして兄さんはこの事に気づいていないし.....

「はいはい......分かりましたよ......」

「とにかく、明日ヨルコさんに話をもう一度聞きましょう」

「そうね」

「じゃあ、明日。さてと、ととっと寝よ」

「まだ寝るの?」

「当たり前だ!」

「そんな自慢げに言わなくても.....」

兄さんは帰っていった
アスナさんも帰ろうとしていたが、ふと思い出したように

「明日、何時にどこで会うの?」

「あ.......」

忘れてました.....

「じゃあ、エギルさんのお店に7時でいいんじゃない?」

「そうしましょう。兄さん......7時に起きられるかな.....」

「どういう事?」

「兄さん、一度寝るとなかなか起きないから......」

「じゃあ、来なかったら、家に突撃しましょう!」

「それ、アスナさんが行きたいだけですよね?」

「違うわ!」

思いっきり否定されましたが、間違ってはいないみたいです

「じゃあ、明日ね、タクヤ君」

「はい!また明日」

「なぜ、俺の店なんだ?」

エギルさんの問いは無視しましょう


翌日、僕達はヨルコさんのところにいた
え?集合はどうなったかって?
来ましたよ?兄さん、7時に
アスナさんは少し残念そうでしたが
僕がメッセージ送らなければどうなってたかな......
少し興味がありましたが

「ヨルコさん......グリムロックって名に聞き覚えは無いかな?」

兄さんが問いかける
ヨルコさんは驚いたが少しずつ話し始めた

「はい.....昔、同じギルドにいました。ギルドの名は黄金林檎っていいました。
グリムロックさんはギルドリーダーのグリセルダさんと夫婦でした。この世界ではですが」

「そうか.....それで、昨日も聞いたけど......」

ヨルコさんは兄さんの話をさえぎり話し始めた

「はい。昨日はお話できなくてすみませんでした。
半年前のある日、敏捷度を20上げる指輪をモンスターがドロップしました。
その指輪をどうするかって言い合いになったんです。売るか、使うか.....
結果は3対5で売却でした。そしてグリセルダさんが売却しにでかけました。でも、何日待っても
グリセルダさんは戻ってきませんでした......私たちは黒鉄宮に見に行きました。
グリセルダさんの名前には横線が入っていました......死んでしまったんです.....」

「売却なら、圏内しかいないはずだよな......」

「睡眠PKですね」

「その頃ならまだ、手口が広まる前ね.....」

「でも、偶然にしたらおかしくないか?」

兄さんの疑問はもっともだった......
レアアイテムがドロップしてからすぐに奪われるなんて......
そんなの出来過ぎている......

「だとしたら.....犯人は......」

「黄金林檎の誰か.....」

「ちなみに、売却に反対した人は?」

「私とカインズとシュミットです」

「シュミットって.....」

「聖竜連合の......」

「ランス使いね.....」

「知ってるんですか?」

「一応.....」

ヨルコさんは驚く、そしてある一言を僕達に向けて発した

「なら、シュミットに会わせて下さい」


僕達はヨルコさんを宿に送り届け、聖竜連合の本部に向かった

「アスナさん......兄さんの事頼りにしてます?」

「!」

「まあ、そうですよね.....僕も頼りにしてますから....兄さん......どう思う?」

「そうだな.....方法としては3つ」

「そんなに?」

「ああ。だけど、まずは試してみないとな」

「何を?」

「それは、まだ内緒だ。とにかく圏外行くぞ!」

そうして僕達は圏外へ向かった
兄さん以外は何をするか分からなかったが 
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