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グラールの神機使い

作者:GOLD
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6-3

「デュラムサァァーン! 助けてくだサァーイ!」

「あー、ピット? 何した?」

「この黒いの、ずっと追いかけて来まスー!」

 部屋の奥から聞こえてくる甲高い声。

 やがて、その声の主がかけてきた。が、その姿にリュウジは驚愕してしまった。

「お、わっ!?」

「あーあ、大丈夫かーピット」

 デュラムの脚にしがみついた、余りにも小さな少女。

 真っ赤なドレスに身を包んだ少女は、涙目でデュラムにすり寄る。

「パートナーマシナリーだよ。こいつについてはエミリアにも聞いてないか?」

「いや、全く。何だお前、そういう趣味が……」

「ちげーよ!」

「デュラムサン、マダあの黒いのガ……」

「違うって言われても説得力がまったく……ん? 黒いの?」

 何かものすごい嫌な予感がし、リュウジはパートナーマシナリーが走ってきた方を見る。

「……………」

『ガウゥ!』

 捕喰形態になった神機が、装甲と下顎を脚に走ってきたのだ。

「キャァァァァ!」

「おおお、また来たバケモノ! あれお前のなんだろ、なんとかしろよ!」

 当然の事ながら驚く2人。

 がしかし、リュウジの中では怒りが先行した。

「幼女を捕喰しようとすんなこのロリコン神機ぃ!」

 パチーン!

『ガウッ!』

 リュウジがその神機を、思いっきりひっぱたいた。

「!? お、おい……?」

 唖然とする2人をよそに、リュウジはしゃがんで神機の頭(?)を掴んだ。

「大体勝手に捕喰形態になるたぁいい度胸だな?」

『くぅーん……』

 めりめりと音がするほど強くその頭(?)を掴み、そのまま巨大な獣を持ち上げる。

 そして一言。

「めっ!」

『くぅっ』

 泣きそうな声を上げ、獣は神機の中に逃げていった。

「ほぇー……エミリアからだいたいは聞いてたけど、今のが「アラガミ」なのか?」

「明確にはな。ところで、そっちの幼女は結局何なんだ? 冷静に見ると人間には見えないな」

 リュウジが小さな少女を見ると、怖がるようにデュラムの脚の影に隠れてしまった。

「パートナーマシナリー、まぁお手伝いロボットってとこか? 家の身の回りをやってくれるし、仕事も一緒に行ってくれる。こいつは俺のパートナー、ピットだ」

「よ、よろしくお願い……しマス……」

 デュラムの影から頭だけをちょこんと出し、お辞儀をするピット。

 可愛らしさもシステムに組み込まれてるのだろうか、リュウジはそんなことを考えていた。 
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