| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

とある科学の煉獄魔王

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

一部
  第6話

俺は病院を出た後、家に戻る前に、晩飯を買いにスーパーを目指していた

明日からはあの子と暮らすのか、ホントにいいのか?

翼の精神面を考えると誰か側にいるべきなんだろうけど、本当に俺でいいのかな?

「ちょっとそこの第二位、止まってくれるかしら」

そんなことを考えながら、歩いていると後ろから声をかけられた

「どちら様ですか~? げっ、お前らかよ」

そういいながら振り向いた先にいたのは、学園都市の暗部、その最深部にいる組織アイテムの皆さんだった

「いったい何の用だ? 俺はこれから晩飯を買いに行くんだ、早くしないと店が閉まっちしまう」

もうすぐ午後10時、学生の街である学園都市の店は基本的に早い時間に閉店してしまうのだ

俺はリーダーの麦野にめんどくさそうに話しかけた

「そんな邪険にしないでよ。 少し話があるだけ」

「また、暗部がらみの話か?」

「あんたの所属する組織、プロセスと一時的に同盟を組みたいのよ」

「同盟だと? いったいどことやり合うつもりだ?」

同盟と言う言葉に不信感を持ちざるをえない

「今回はドンパチやろうって訳じゃないわ。 アイテムにでかい仕事が2つもきたの。 片方をあんたと絹旗でやってほしいのよ」

「何で俺なんだよ?」

なんだ、てっきりメルヘンとやり合うのかと思ったのにな

「あんたに頼めば確実性があるからよ。 もちろん報酬ははずむわ」

「仕事の内容によるな。 めんどいくさいのはゴメンだからな」

「じゃあ、絹旗説明は任せるわ。 私たちはもうひとつの仕事に戻るわ。 断られたら連絡して」

そう言って麦野たちは去っていった

「それじゃあ、絹旗説明を頼む。 ただ、スーパーに向かいながらでいいか?」

「別に超問題ないです。 それじゃあ、超行きましょう」

こうして俺たちはスーパーに向かい出した

「それで仕事の内容は?」

「超シンプルな内容です。 学園都市の技術を外に持ち出そうという組織の抹殺です。」

たとえ学園都市の持ち出せても外の技術では再現不可能らしいが、もしものことがあってはならない

だから俺達暗部がいる

「そんなのお前一人でこなせるだろ? 俺必要か?」

「その組織50人くらい戦闘員が超いるらしいんですよ。 その人数は私一人だと超危ういんですよ」

確かに絹旗の能力『窒素装甲』はマシンガンくらいは防げるだろうが、基本的には物理攻撃しかない

50人もの物量で押されれば、流石にもたないだろう

「その程度の仕事ならやってやるよ。 それでいつやるんだ?」

「超三日後です。 その日に奴らが超全員集まるそうなので、そこを超一網打尽にしろとのことです」

話している内にスーパーについてしまった

「わかった、二日後にでもまた連絡してくれ」

そう言って、スーパーに入ろうとすると何故か絹旗まで付いてきた

「おい、何で付いてくんだよ。 話は終わっただろ」

「いえ、仕事まで超不知火に超面倒をみてもらおうも思いまして」

「お前アイテムのアジトにでもいろよ。 何で俺が面倒をみなきゃならないだよ!」

「一人でいるよりは超不知火といた方が楽しいですからね それに超仕事の作戦会議もしたいですしね」

また面倒なことになってきたな、どうにか断らないとな

「作戦会議なんて電話でできるだろ。 それに明日は用事があるんだよ」

「仕事まで超暇なのでお供します。 それに私は超敵のデータ持ってますから、それを見ながら超話すべきです」

「データくらい携帯に送ってくれればー

「超構いませんね!?」

俺の言葉を遮って絹旗がものすごい覇気のある顔で迫ってきた

こりゃ、うなずくまでついてくるやつだな

俺は深いため息をついて、諦めることにした

「わかったよ、仕事が終わるまでだからな」

「超わかってくれましたか、それじゃあ超お世話になります」

「飯代くらいは出してやるから、食いたいもん取ってこい」

「超分かりました。 流石は超不知火ですね」

そう言って絹旗は弁当を選び始めた

俺もカップ麺を選び始めた

会計を済ませ、店を出て少し歩くと10人くらいのスキルアウトの連中に絡まれた

今日はいろいろついてないな

「おい、そこのにいちゃんちょっと待ちな」

「何、何の用? つーか、お前ら誰だよ」

「見ての通りスキルアウトさ。 とりあえず、有り金全部置いていきな」

あっ、囲まれちゃった

さて、どうしようか

俺の能力は街中ではあんまり使いたくねーんだけどな

下手すると二次災害が起きちまうからな

「超不知火こんなのに超構ってないで、さっさと行きましょうよ」

そんなことを考えてると、絹旗が超めんどそうな顔をしながら声をかけてきた

「小学生は黙ってな! 俺らに関わると怪我するぜ」

「超不知火! やっぱりこいつら超ぶっとばしましょう!!」

あ~あ、絹旗のやつ激オコぷんぷん丸だよ

「お、おう。 やっちまえ」

「なんだ小学生が俺たちの相手してくれんのか?」

また、言いやがった

もうどうなっても知らねーぞ

「わ・た・し・は超中学生です!」

てなわけで怒った絹旗は五分もかけずにスキルアウト全員を気絶させた

「まったく超失礼な人たちでした」

「パッと見お前は小学生だから、無理ないだろ」

「なるほど、超不知火もぶっとばされたいんですか?」

いかん、このままでは俺まで殺られてしまう

「そう怒んなよ、お詫びにいいもん見せてやるから」

そう言って俺は絹旗をお姫様抱っこした

「ちょ、超不知火いきなり何するんですか!」

「しっかり掴まってろよ絹旗」

俺は足から炎を出して空に向かって飛んだ

一瞬で高層ビルの30階くらいの高さまで飛んだ

俺は足から炎を出し続けることによって、空を飛ぶことができる

「どうだ絹旗、なかなかの絶景だろ?」

この高さから見る夜の学園都市は絶景と言っても過言ではないだろう

「確かにこれは超良いものを見せてもらいました」

絹旗のご機嫌も治ったみたいだ

10分ほど夜景を楽しんだ後、そのまま空を飛んで家に帰った 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧