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SDガンダムGジェネレーション・オーバーワールド 明日無き未来へ

作者:鳥人間
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第3-1 ガンダム試作2号機奪取

ジェネレーションガールズは、地球に無事降下する事に成功し各部チェックの後にトリントン基地に向かっていた。

「無事降下には成功しましたね。智恵理。現在の位置は?」
「現在、オーストラリア大陸の東部。ここからトリントン基地までは、およそ6時間程で到着予定です。」
「そうですか。なら、李衣奈。バニング大尉に連絡をしておいて。」
「了解。」





ジェネレーションガールズがトリントン基地に到着する時間が近づいてきているこの基地では、ガンダム開発計画によって作られたガンダム2機の性能テストのためにペガサス級強襲揚陸艦アンビオンにと共にやって来ていた。トリントン基地所属であるサウス・バニングは、ブリッジにやって来ていた。

「艦長。」

バニングは、アンビオン艦長であるエイパー・シナプスを見つけると声をかけて近寄っていった。

「どうしたんだね?大尉。」
「司令官には、話しは通してある事なんですが現在この基地に向かってきている部隊があるんですが敵では無いことを報告しにきました。」
「ほう?その言い方だと、連邦の部隊ではないみたいだな。」
「そうです。その部隊は、以前知り合ったのですが現在、世界中で起こっている次元干渉の事を調べている部隊です。」
「了解した。」

すると、突然艦全体が揺れ始め外から爆音が鳴り響く。その後、艦内からアラームが鳴り響き始める。シナプスは、直ぐ様オペレーターに状況を伝えるよう命じた。

「ミサイル攻撃です!基地外からミサイル攻撃が行われています!」
「何だと!?クッ・・・何て事だ!ミサイルの発射位置を調べろ!」

続いて艦内が激しく揺れ始めた。この揺れは、ミサイルの振動ではなく艦自体が揺れた感覚であった。

「今度はなんだ!?」
「格納庫から通信!2号機がジオンを名乗る者に奪取されました!」
「2号機がだと!?」

ガンダム試作2号機を奪取して乗り込んでいたのは、アナベル・ガトーであった。ガトーは、ガンダムを操縦して格納庫から内部破壊を行い外へと脱出していた。

「この機体と核弾頭はいただく!」

すると、基地内にジオンのMS部隊が展開して侵入してきた。ガトーは、その部隊と通信をして合流しようと行動を開始した。

「そうは、させない!2号機を返してもらうぞ!」

そこへ、ガトーが開けた所からガンダム試作1号機が出撃した。パイロットは、トリントン基地所属のパイロット。コウ・ウラキであった。

「フッ。所詮は連邦という看板がなければ何もできんヤツが!このアナベル・ガトーは3年待ったのだ!貴様のような分別のない者どもに我々の理想を邪魔させてたまるか!」
「我々の理想だと?」
「我々は、スペースノイドの真の解放をつかみ取るのだ!地球からの悪しき呪縛を我が正義の剣によってな!」
「解放・・・?何をッ!」

すると、そこへアルビオンから通信が入る。相手は、シナプス艦長からであった。内容は、2号機の奪還は他のMSに任せて引き返すと言うことであった。

「敵と交戦中です!それに勝敗が決まった訳ではありません!」
「フン!意気込みやよし!だが、相手がヒヨッコではな!!」

すると、再びミサイルが基地を襲った。その攻撃によって基地のMS格納庫が破壊されてMSが発進することが不可能になってしまった。

「艦長!この艦に他にMSは!?」
「1号機と2号機のみだ!」
「クッ!このままでは・・・ッ!オペレーター!今すぐに今から教える回線に向かって緊急通信を!」
「大尉なにを?」
「この基地の戦力は、現在少尉の1号機だけです!このままだと2号機は奪取されてしまいます!だから、彼女達に応援を頼みます!」
「彼女達?それは、まさか・・・」





まもなく、トリントン基地に到着しようとするところにトリントン基地で爆発が起こったとレーダーが関知してアラーム音がなっていた。

「艦長!レーダーがミサイルの爆発音を感知!トリントン基地で戦闘が行われている模様!」
「戦闘ですって!?状況確認急いで!」

状況を確認しようと機器を操作していくとそこへ、アルビオンからの緊急通信が送られてきた。通信を開くとバニングがそこにいた。

「楓艦長!もう、分かっているだろうが現在この基地ではジオン軍によって襲撃を受けている!」
「バニング大尉!状況は?」
「恥ずかしながら現在、戦力はMSが1機のみ。そして、我々の新型試作機も奪取されてしまった。救援をお願いしたい。」
「分かりました。もう少ししたら基地に到着します。それまで待っててください!」

通信を切ると楓は直ぐにクルーに戦闘準備をするように命令を伝えた。オペレーターは、パイロット達に現状を伝えて急いでMSに搭乗するように伝えた。
格納庫では、パイロット達がMSに搭乗して何時でも発進することができるよう準備してした。

「MSが奪取されたって・・・この間も同じ事が起きたよな。」
「そうだね。どの世界でも同じことは起きるんだね。」
「二人とも。不謹慎だよ。」

凛に注意された弦と未央は、謝り再び準備に集中した。
まもなく、トリントン基地に到着し戦闘が開始されようとしていた。 
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