| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

迷子の果てに何を見る

作者:ユキアン
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第三十四話

 
前書き
原作って何なんでしょうか?
修正力?何それ、おいしいんですか?
byアリス 

 
編入

side レイト

「はい、ちょっと早いけど席に着け~」

「先生~、どうかしたんですか?」

「連絡事項が多いから早めにするだけだ。出欠取るぞ~、全員いるな。はい、じゃあまず1点目、入って来い」

オレが声をかけると外で待機していた生徒が入ってくる。
教壇の横まで来るとお辞儀をして自己紹介を始める。

「はじめまして、アリス・アーデルハイトです。諸事情により本日よりこちらで共に勉学に励まして戴く事になります。どうぞよろしくお願いします」

つい現実時間で1週間程前まで9歳だったとは思えないアリスちゃんの姿を見たチウちゃんが何か言いたそうにしていたが、仕方ないじゃん本人が希望したんだから。何かの拍子に年齢詐称薬が切れてしまう可能性があるなら実際に年を取った方がましだと言うものだから不老化の指輪を着けずに5年ほどダイオラマ魔法球に籠って修行をつけただけだ。修行自体はもう20年程行なったので現在は卒業試験の真っ最中だ。で、その試験だがこれは発想力の問題なので魔法球に籠っていてもいい結果は出ない。なので一度学生生活を送ろうという事になっただけだ。ファミリネームが異なるのはネギが来た時に面倒な事になると予測した上での行動だ。茄子が文句を言ってこないように戸籍を新しく作ったり工作の方はばっちりなので何の問題もない。
そして、転入生があっても我がクラスでは大声を上げたりする様な事もない。締めるときは締める、緩めるときは緩める、これを1年のときから徹底したおかげで原作の様な騒ぎには発展しない。
もちろんSHRが終わった休み時間に他のクラスに迷惑をかけない程度なら騒いでも良いと言ってある。苦情があれば課題と言う名のプレゼントが全員に配られる。もちろん娘達にもだ。これもキチッと公私を使い分ける。身内贔屓は絶対にしない。当たり前の様で難しい事だがオレにとっては簡単な事だ。伊達に教師を2000年近くやっていないからな。

「アーデルハイトの席だが、一番後ろの列の空いている場所に座ってくれ」

アリスはそのまま言われた通りに一番後ろの列のチウちゃんの隣の席に座った。
それを確認してから連絡事項を続ける。

「2点目だが、最近不審者と思われる目撃情報が入っている」

「新しい仮面ライダーとかじゃないんですか」

麻帆良のパパラッチである朝倉が訪ねてくるがオレが管理している以上不審者が仮面ライダーであるはずがない。というか目撃者の証言から普通の変質者であることが判明している。

「残念だが普通の変質者だな。とりあえずそいつが捕まるまでは門限が厳しくなるから注意しておくように。また出来るだけ複数人で行動する事。間違っても捕まえにいこうとか考えないように。特に古、長瀬。分かっていると思うだろうが、もし勝手な行動に出たら補習だからな」

先に釘を刺す。これはこのクラスを扱う上で最も重要な事だ。

「わかったアル(でござる)」

「よろしい、なら3点目だ。1週間後にメンテナンスに伴う大停電があるのは知っているな。まだ時間はあるから準備だけはしておくように。あとテストまで今日で1ヶ月をきる事になるが、こちらも準備を怠るな。連絡事項はこれだけだが何か言っておきたい事がある奴はいるか」

これは許可なく色々な騒動を起こすこのクラスの予防線を張る為に重要な事の一つだ。ここでこういう事をしたいんですけどと言われたらオレはその内容を吟味して許可、不許可(この場合は妥協案の提示も行なう)を出すことで出来るだけ、出来るだけ迷惑をかけない様にする。心構えがあるだけでだいぶ違う物だ。

「はいは~い、放課後にアリスちゃんの歓迎会をしたいと思うので教室の使用許可を」

「許可する。後片付けはちゃんとする様に。他は」

「一応先生にもいくらかカンパしてもらえると助かるんだけど」

「半分は出してやる。領収書を忘れない様に」

「やりぃ~」

「他は……無いようならこれでSHRは終わりだ」

オレが教室を出るとクラスが騒ぎ始める。まあ、これぐらいは許容できる範囲だ。放っておこう。



side out





side アリス

「おい、その姿はなんだ」

席に座ると同時に千雨さんに小声で質問されます。魔法側の話もあるので認識阻害の結界を瞬時に張ります。それを見た師匠はできるだけ話を長くするべく動いてもくれています。

「これからの事を考えて修行をつけてもらったんです。今は卒業試験の途中なんですが、こればっかりは魔法球の中に籠っていても答えは出ないだろうから、一度学生生活を送ってみたらどうかと言われまして」

「ファミリネームが違うのは」

「話したと思いますけど私の兄が送られてきた時に他人で居たいからです。幸い私は母親似、あいつは父親似ですから成長してしまえば問題はありません」

「そっか、卒業試験てのは」

「私の目的である村の人たちの石化を解く事なんですけど、これがなかなか厄介でして石化が強力すぎて魔法薬では理論上無理なのでアーティファクトを作っているんですが、今度は逆に強すぎて封印指定を受けてしまって使用できないんです。まあ、この命を捨てれば助ける事が出来るんですが」

「そんなことするなよ」

「分かってますよ。そんなことしたら師匠達に魂まで消されますから。まあ、師匠が言うには答えは結構簡単で逆転の発想が必要だと聞きましたから」

「逆転の発想ねえ……アーティファクトを使い捨てにするとかどうだ」

その答えを聞いて呆然としてしまいました。

「あれ?なんか不味かったか。ゲームとかだったら使い捨てって結構あるからさ。大丈夫だと思ったんだが」

「千雨さん、あなた天才です。きっとそれで正解です」

「えっ!?まじで」

「ええ、色々と技術や材料的には問題はあると思いますけど根本的にはそれで良いと思います」

まさか学生生活を初めて初日で答えに辿り着けるとは思っても見ませんでした。

「(そろそろ話が無くなるから結界を消せ)」

師匠から念話が届いたので急いで結界を解きます。

「これでSHRは終わりだ」

師匠が出て行くと同時にクラスのみんなに包囲されます。
くっ、油断していました。師匠が担任をしていてもやはり2-Aは2-Aでしたか。ある程度は分別がつくようには教育されているようでしたがお祭り好きは……そう言えば師匠はお祭り好きでしたねorz
来年の計画の為に現実時間で2年前から色々と作ってますからね。ネタ行為ももの凄く好きでフォースを再現するんだって新しい魔法技術も編み出してましたし。修行中に実験台にされましたから。それと修行の際に判明したのですが私が魔法を使えないのは精霊が私を認識してくれないという事が判明したので肉体強化や浮遊術、さらには咸卦法も使用できます。あと師匠が持ち込んだ魔法類や最近開発した魔法は普通に使えます。師匠達曰く、既にお父さんやラカンさんや造物主等の化け物クラスと前線から身を引いている高畑先生やガトウさん達の中間位の戦闘力が在るらしいです。最もここにリーネさんや零樹君、フェイトなんかも含まれるそうですけど。
思考が反れました。今は現実に向き合わなくては。








短い間でしたが色々と質問されました。至って普通の事しか聞かれていないので問題もありません。設定はイギリスのロンドン生まれ。母親がエヴァさんと昔なじみで、その縁もありリーネさん達とも会った事がある、という極々普通の設定です。(裏からすればとんでもない事ですがそこら辺は師匠達が脅しているようです)
寮の部屋はリーネさんと千雨さんの部屋にお邪魔する事になっています。魔法を使って空間を広げているので(コスプレ撮影のため。原作での『チウの部屋』は『チウとリンの部屋』になっています。私も参加させられるのでしょうか?)一人増えた所で大丈夫だそうです。
そして、今は歓迎会も終わった後なんですが今日一日の感想は






師匠、どうやって2-Aをここまで教育したんですか。






基本的な所は変わっていませんよ。歓迎会も原作のネギのときの様に盛り上がりました。しかし授業中に巫山戯た発言とかはありませんし、何よりバカレンジャーがいません。ええ、巻絵さんが英語の翻訳を当てられた時も、時間こそかかりましたがちゃんと訳せてましたから。それをこのクラスのみんなは当たり前の様に受け止めているという事はこれが当たり前という事なのでしょう。原作を知る身ではあり得ないとしか思えませんが。最下位から脱出しているのも刹那さんとエヴァさんの代わりのリーネさん、茶々丸さんの点数が向上しているからだと思っていましたが、それ以外にもちゃんとバカレンジャーを徹底的に鍛えてあるようですね。長瀬さんと古さんとユエさんは餌で釣って、明日菜さんと巻絵さんはやれば出来る娘ですからね。と思ったらどうやらこの明日菜さん、アスナ・ウェスペリーナ・テオタナシア・エンテオフシュアとは違う極普通の一般人だそうです。そっくりですけど確かに王家の魔力は感じません。



師匠がどんな人かと意見を聞くと新田先生を少し丸くして童心を大量に叩き込んだ感じだそうです。
巫山戯るときは一緒に巫山戯てくれるし、
色々な事を知っているのでちょっとした小話とかもおもしろく、
夫婦揃ってアンチエイジングの達人(設定上もうすぐ四十路、見た目20代で実年齢3000歳強。エヴァさんも設定上もうすぐ四十路、見た目20代で実年齢は900歳弱)のため秘訣を伝授してもらうために態々休日を潰してくれたり、
悩み事を相談すると親身になって聞いてくれある程度の答えも出してくれたり、
怒らせると山の様な課題をクラス単位で配られたり、
説教も感情的に出るのではなくゆっくりと自分たちが犯した過ちを理解させられた上でやっぱり課題を渡され、
デスメガネである高畑先生を顎で使う為、学園最強であると噂され勝負を挑むチャレンジャーもいるそうですがうまい事他の魔法先生、または仮面ライダーがいる場所まで誘導されて本気で戦っている所は誰も見た事が無いとか。


私はよく見ましたよ。過去の記憶ですが。20年前ですら全然本気じゃないですから。ネギま!の世界に来てから一度も本気で戦ってませんから。エヴァさんとの時が一番真面目に戦っていたでしょうか。
師匠の出身世界では師匠達が本気で大暴れした際に北海道と同じ大きさの島が滅びました。師匠1人に対して6人が戦った結果がです。これでもまだ本気ではありませんでしたが。
一番のすごい戦いは師匠とそのお子さん(魔王)で神と戦ったときです。正直何も見えませんでした。動きが速すぎて残像すら目に映りません。それでも20年修行してからもう一度見せてもらうとなんとか残像が映る様にはなりました。正直追いつける気がしません。それでもエヴァさんとお父さんはこのレベルにまで達しているそうです。しかもこれは過去の事なので今ならこんな戦いにはならず一撃で勝負がつくそうです。


話がまた反れました。
とにかく周囲からは好評を受けているようです。先生方(魔法先生含め)からは学園長よりも信頼されてます。学園にいる魔法先生達も師匠と付き合っていくうちに本国の教育に不信感を募らせていったようです。正直な所、学園長に味方する先生方は年を取っている先生方ばかりです。若い先生方はほとんどが師匠の味方をしています……どうやって原作みたいに麻帆良祭で暴れるんでしょうか?ヒーローユニットじゃなくてヒールユニットばっかりな様な。きっと世界の修正力が働く事でしょう。


さて、千雨さんから頂いたアイディアを元にアーティファクトの設計図を作りま、えっ、どうしたんですか千雨さん。
この深紅のドレスを着るんですか、はあ、これで良いですか?
リーネさんは漆黒のドレスと翼ですか、よく似合ってますね。
千雨さんは男装ですか、その大きな鋏はルビーを変換させてるんですね。
これで写真を撮るんですか?かまいませんよ。
それにしても結構手が込んでますね。あっ、このバラ造花じゃなくて生花だ。魔法で固定してるんですね。リーネさんの翼も可動式ですし。
これって何かのコスプレなんですか?他にも5着もあるんですか。
そう言えば私、あまり女の子らしい事が出来ませんね。今度教えてもらえますか?


side out
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧