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鉄槌と清風

作者:deburu
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46部分:45:機動六課稼働


45:機動六課稼働

 スバルとティアナの魔導師Bランク試験から暫く…二人はあの後、再試験で受かったらしい…機動六課の稼働初日、全員を集めての挨拶の日がやってくる。
 此処から本格的に、はやての部隊が動き出すのだ。

 部隊員達が整列するなか、報告を受けたはやてが、グリフィス…グリフィス・ローラン、レティ提督の子供だ…に連れられやってきて、壇上に上がる。
 部隊員を見渡し、簡単な挨拶の後、隊長陣の端…隊長陣は部隊員とは対面する形で整列していた…にいた、良彦とリインフォースアインを一歩前に出させ。

 「基本フォワードはスターズとライトニングに任せるんやけど、こっちの二人、八坂良彦三等空尉と彼の守護獣のリインフォースアイン、この二人は遊撃部隊として、動いてもらうことになるから」

 「八坂良彦三等空尉だ、よろしく」

 「リインフォースアインです、同じくよろしくお願いします」

 二人が一礼し、下がる。

 「ほんで、この二人のコールサインはウィンドや、01が八坂三尉、02がアインやな、ほんじゃ解散、各自仕事に取り掛かってや」

 その報告が終わると、皆移動していく。

 「はー、人前で挨拶とか緊張するわ」

 「マスターは、もう少しそういう事になれたほうが言いと思われるが」

 「こればっかりはな、性分だから」

 アインと良彦が話しをしていると

 「良彦、新人が訓練するみてーだから、みとかねーか?」

 「ん、ヴィータか…そうだな、一度全員揃うとどういう感じか見とくか」

 「ではマスター、私は主の方へ」

 「ああ、頼む、はやても隊長の仕事多いだろうから手伝ってやってくれ」

 ヴィータとアインに答え、ヴィータと一緒に歩き出す。

 「しかし、スバルとティアナは問題ねーとおもうけど、後のチビ二人は大丈夫なのか?」

 「フェイトの保護した奴らだよな、魔導師ランクは陸戦BとC+だから、問題ねーと思うけどな」

 「ふむ…っと、何処で見るんだ?」

 「隊舎の屋上だ、一寸言った海上に訓練施設があるんだよ」

 「そうなのか、どんな感じだ?」

 「確か最新式ので、レイヤー建築で大体の地形は再現できるってよ」

 「そりゃいいな、俺らの訓練でも使いやすそうだ」

 「だな…ッと、此処だ」

 話しながら歩き、屋上へでれば、先客が一人…六課制服を着た赤紫の髪の人物、シグナム…居た。

 「何だ、お前たちも見に来たのか?」

 「新人の動きを見とかねーとあわせづらいからな」

 「だな、マダあたしらが教えるってことはないけど、どう教えるか考えなきゃだしな…ま、その前に自分を鍛えねーとだけどな」

 シグナムの問いに、良彦、ヴィータが答え。
 しばし、新人の動きを観戦する3人。

 「…うーん、赤毛の子、エリオだっけ…デバイスに振り回されてるな、スバルは相変わらず直線的だ」

 「他二人にはなんかねーのか?」

 「…射砲撃メインのティアナと、召喚?支援だったかの、キャロは専門外だからな、ティアナはなのはが教えるのが一番だろう」

 「エリオは、地力をつけるトレーニングをさせる必要があるな、デバイスが大型だけに、取り回しに苦労していそうだ」

 「だな、朝のランニング一緒に走らせて見るか、足腰はベルカ式には欠かせないし」

 「そうすっか、後でなのはに言っとくわ、それ計算して訓練しねーと、オーバーワークになっかんな」

 「頼んだ…ともあれ、まぁちびっ子二人も結構動くし、悪くはないな」

 「そうだな、鍛えればものになるだろう」

 「ま、まだひよっこだけどな」

 3人で暫くそんな話をして、どうやら訓練が終わって昼食に行くようなので、此方も移動することに。



 少しして食堂、訓練で体力を使った為であろう、新人の座るテーブルの上には山のようなパスタが置かれている。
 スバルとエリオがそれをどんどんと消化し、雑談などしている様子だ。

 「そういえばさ、最後に紹介されてた人いるよね、あの人の名前どっかで聞いた覚えがあるんだけど?」

 スバルが一旦フォークを休め、首を傾げる。

 「そうなんですか…?」

 「あ、僕もフェイトさんから聞いたような覚えが」

 キャロは首をかしげ、エリオは思い出そうとうなる。

 「あんたの事だから、雑誌か何かで見たとかじゃないの?」

 「違うよーティア…んー、あ、そうだ思い出した、ギン姉が前に話してたんだ、確か”青と赤の子鬼”の片割れで、古代ベルカ式の魔導師なんだって」

 「”青と赤の子鬼”って本局の、確か…ちびっ子カップルとか、ロリショタコンビとか言われてる?」

 「そうそう、その人」

 スバルとティアナが会話に夢中になり回りが見えなくなっている頃、エリオとキャロは二人を止めようとしていた。
 会話に出ている本人が、直ぐ近くにいるからだ。

 「他には、どういわれてるんだ?」

 そんな声に、スバルとティアナは更に会話を続ける。

 「たしか、実は既に紫の髪の子供がいる、とか、いやいや犯罪だろあの外見、とか」

 「そうそう、そんな噂………」

 「ほう、楽しい噂だな、なぁ良彦」

 「そうだな、楽しいな、ヴィータ」

 その言葉に、ギギギとブリキの様に首をならし、振り向くスバルとティアナ。

 「八坂三尉に、ヴィータ副隊長いつからそこに?」

 「ギン姉が、ってあたりだな」

 「ってことは、ほぼ全部」

 「ああ、きーてたぞ」

 スバルに良彦が、ティアナにヴィータが答え。

 「楽しそうだったな、それに余裕もあるらしい、なのはに頼んでトレーニング増やして貰おうな」

 「それがいいな、頑張れよ二人とも」

 良彦、ヴィータが言いながらにやりと笑う。

 「ご、ごめんなさい、それだけは簡便してください」

 「すいませんでした、もうしませんから」

 と頭を下げる二人に

 「ま、冗談だ、散々そんなこと言われてるからな、慣れてるよ」

 「ったくだ、まぁお前らもあんまり無責任に噂流すなよ?」

 「「はい!」」

 「なら良い、あぁ、そうだスバル、エリオ」

 「「はい?」」

 「明日から朝ランニングな、ティアナとキャロも参加したきゃしていいぞ…一応ベルカ式じゃなくても体力があるに越した事はないからな」

 「えーと、訓練以外に、ですか?」

 スバルの問に

 「なのはにはそこ等辺いっとくから、大丈夫だ」

 簡潔に答える。

 「ベルカ式の場合、足腰は特に重要だからな、地味だけど毎日続ける事に意味がある」

 「ま、あたしも一緒だし無理そうならこの馬鹿止めるから大丈夫だって」

 「って、誰が馬鹿だ何のばk「修行馬鹿」…はい、すいません」

 言い切る前に言われ、黙らされる。

 「はぁ、とにかくそういう事な」

 苦笑し、違うテーブルへと歩いていく良彦とヴィータ…新人4人は顔を見合わせ、先ほどの噂がどの程度真実なのだろうと小声で話していた。



 初日が忙しく過ぎて、自室…良彦とヴィータは同じ部屋だ…で、風呂も入りゆっくりしている良彦とヴィータ。
 ヴィータはいつの間にか習慣…というか本人が言うには楽らしいが…になっている、良彦のTシャツを着て、髪は解いている格好だ。
 色々と刺激が強いので、何度かやめるよう言ったが聞いてもらえなかった。

 「ん、ふぁ…しかし、結構疲れたな、書類やらかなり多いし」

 「良彦は、普通の書類苦手だかんな、アインをはやてにつけねーで、ウィンド関係のほうやらせたほうが良かったんじゃねーか?」

 「はやては、この何倍もしてるんだろうからな、つか、してるらしいぞアインに聞いたけど」

 「それだと、ツヴァイと2人じゃきついか、3人でもどうか、って感じだな」

 「そういう事だ、ま、ウィンドは二人だけだから、まだ何とかなるだろ、新人の教育始まるまでは」

 「ダメそうなら、あたしが手伝うから溜める前に言えよな」

 「アイアイ、そん時は頼むわ」

 すっと伸ばされた手がヴィータの赤毛を撫でる。

 「んじゃ、明日も早いし今日は早めに寝とくか」

 「だな、言った本人が遅刻したら、恥ずかしいもんな」

 「うっせ、寝起きが良いのはしってんだろが」

 「はいはい…ん」

 軽くじゃれあうような言い合いの後、立ち上がり目を瞑るヴィータ。

 「ん…おやすみな」

 こちらも立ち上がり、あわせるだけのキスをして、ぽんぽんとヴィータの頭をなでる。

 「へへ、おやすみ、良彦」

 まぁ、そういってもベットは別ながら寝室は一緒なので、二人揃って奥の部屋へ消えていくのだが。
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機動六課稼働開始!、キャロの台詞が少ない…まぁ、これから新人の台詞も増やせればと思います。
一応婚約はしてるんで同室です、ベットは2個です。

次回は、スバル、エリオ辺りと、個別に模擬戦とかを考えています。
 
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