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ガールズ&パンツァー もう一人の転校生

作者:stk
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特訓?いえいえ、遊んでいるだけですよ。

「いやぁぁぁぁぁーーーーー。なんで桜がいるのぉぉぉぉーーーー。」
『今はどうでもいいじゃないですか?それより試合前の模擬戦でもやりませんか?』
絶対やりたくなーーーーーい。
そもそもどおして桜がいるのよ。
桜たちは青葉女子学園に帰ったのでしょ。
ならここに来ないでよ。
とくに私からするといい迷惑だから。
「とっとと帰れーーーーーー!!!」
『嫌です。』
こうなったら仕方がない。
徹底的に倒してトラウマでもつくってあげよう。
桜たちの顔が気になるほどにね。
「砲棟旋回。砲弾用意。それと同時に小ミサイル弾も準備。一斉射撃で倒すよ!!!」
「「「「了解!!!」」」」
こうなってくると戦車道と言うよりも喧嘩に近いのかな。
でも悪いのは桜たちだから気にする必要はないよね。
だって先に喧嘩を売ってきたのだから。
『あれ~。やっとやる気を出してくれたんですか。それでは遠慮なくいきますね。』
よし、いま。
「全弾発射ーーーーーー!!!」
きれいに飛んでいく砲弾。
今ごろ反応してももう遅い。
『『『きゃぁぁぁーーーーーー。』』』
「全弾命中です。」
「上出来だよ。」
さてと、被害はどれくらいかな。



「被害のほうなんですけど、キャタピラ、装甲、砲棟が破損。履帯が大破です。」
ヤバィ。
責任問題かも。
あれ・・・履帯とキャタピラって一緒だよね。
「間違いました。装甲、砲棟が破損。履帯が大破です。」
そうそう。
それが正しい筈だよね。
でも責任問題なのはかわりないけどね。
そう言えば。
「桜たちはどおして来たの?」
一様敵地だよ。
いま捕虜として拘束してもなんの問題もない。
「実はですね。試合の日程の変更が有るらしくて。」
「えっ?」
何でそんなことを伝えに来たのかな?
そんなことは大会本部から直接連絡があるはず。
「私たちが明日一回戦を行います。」
私は桜が渡してきた紙を見た。
紙の一番上には『大狩流派祭決勝トーナメント第一回戦試合順変更』と書かれていた。
内容としては第八試合を始めに行い、第五試合を一番最後に行うと言うもの。
なぜ試合順を変えたのかは分からないけど、今まで大狩流派祭での順序変更など一度もなかったことだから驚いてしまっていた。
そして私がよく見たのは会場地の緊急変更案という欄外にあったものだった。
そこには『新銀河鉄道管理局軍事演習用市街地』から『新銀河鉄道管理局軍事演習用草原兼森』とかかれていた。
演習用草原兼森。
情報開示が求められていたここでの試合とはビックリするも当然である。
しかし草原兼森といっているが、人工島を走っている列車がこの区間を通るので一部だけは見たことがある。
だが言えることは一つだけ。
自然以外は何もない。
ある意味では未開拓地にひとしいのです。
でも人工島の上だから本物の自然と言うわけではないだろうけどね。
そして補足説明としてかかれていたのが、人工島本島から離れている人工島第一離島にあるということ。
離島は全てで四島あるらしく。
地図があるけど見せられないので簡単に説明しますと、本島を囲むように四島があるのです。
本島の面積はかなり広いのですが、離島は全てあわせても本島の半分くらいしかないのです。
本島にはかなりの施設があります。
管理区、駅区、学校施設区、港区、研究区、軍事区、市街区、演習用市街区である。
これらのうち管理区、研究区、軍事区以外は解放されており見れるようになっている。
でも離島にあるのは軍事区用演習区が多かったので一般公開はされていなかったので珍しいと判断したのです。
「今回の異例な事態は夏村副会長がお願いしたんだって。」
へぇ~。
あの未来くんがお願いしたんだ。
と言うことは本島で何かあったのかな?
例えばテロとか?
そんなのではないよね。
たぶん・・・。
「と言うことらしいので。」
「うん。桜たちも北海学園との試合頑張ってね。」
「任せてください。」
北海学園は名門中の名門だから大変だろうけど頑張ってほしいね。
「梨華。お願いなんですけどね。もう一戦お願いできますか?」
「イヤ。」
桜が私の腕を握ってくるけど気にしない。
「そこをどうか。」
「イヤ。」
あれ?
だんだん握るの強くなってない?
「お願いします。もう一戦やってください。」
痛い痛い痛い痛い。
「わかった。やってあげるから手を離して。」
「ありがとうございます。」
脅しってやめてほしいよ~。
とくに痛みを伴うのは。




「これより桜チームと梨華チームの試合を始めます。一同、礼。」
「「「「「お願いします。」」」」」
「「「よろしくお願いいたします。」」」
審判はなぜかはやがやっている。
副審はみのりとさいか。
ある意味では私たちの方が有利なのだが、彼女たちはいつでも平等。
良いことだと思うけど、こういうときくらいは多目に見てほしいと思うことも多々あるんだよね~。
それにしてもなんでこんなにも試合をしたがるのかな?
「梨華。どうするの?」
さやねは運転しながらどうするのか聞いてくるけど。
私もどうやって叩き潰すか決めてないんだよね。
「裕香。桜たちはどうやってくるとおもう?」
こう言うときに一番情報を持っている通信手が役に立つよね。
「桜さんたちの性格から考えて前から攻めてくると思います。」
前からね。
それならやっぱり後ろに着こうかな。
「さやね。私たちは遠回りをしながら桜たちの後ろにつくよ。」
「了解。」
「絵里、亜依。すぐに撃てるように準備しておいて。」
「「了解。」」
私は頭を外にだしてまわりをよく見ながら前進させました。
その際に、少しの影を見つけたのですが、戦車とは違うものでしたので無視しましたが、細長い四角いものの影だったのです。
「梨華!桜さんたちを見つけました。」
裕香がついに桜を見つけることに成功した。
「どこにいるの?」
「私たちの戦車から見ると二次の方向に3000Mの地点です。」
なるほど。
それならこいつの出番だね。
「絵里。小ミサイル弾発射用意。」
私は目標座標を大体で伝えた。
そこから裕香の指示で微調整を行い。
「撃てぇ。」
放たれた小ミサイル弾はキレイに上に上がって行ったので外れた時は居場所を教えているようなものだった。
でも当たると思っているので気にしないけどね。
ドォーン。
当たってかな?
私は望遠鏡を覗いた。
煙はたっているけど白旗が立っているかは分からなかったので一様、
「さやね。一様、距離を保ちながら桜たちの後ろに向かって。」
「了解。」
いまだに撃破報告がないと言うことは当たってないってことかな?
それなら主砲で止めをさすだけ。
「梨華。大変だよ。桜たちがこちらに向かって来てるよ。」
どおして私たちの場所がわかってるの?
でもこうなってしまったときは一旦隠れて好機を伺うしかない。
「いったん茂みに潜ってからチャンスを探す。なるべく音をたてないように移動をして。」
「了解。」
こうしないと。
「砲棟を6時の方向に向けて。見つかってしまった場合はすぐに撃てるようにして。」
「了解。」
今ごろになって桜の性格を思い出すなんて。
桜は昔、冷静すぎる司令塔なんて言われていた。
私のイメージがだんだん戦闘狂になっていたからすっかり忘れていた。
となると正しい指示は、
「相手が少しでも見え次第、砲撃開始。その後、相手戦車の側方に回り込みもう一発。」
「「了解。」」
今度こそ終わりにしないと。
そして初めて模擬戦をやったとき以上に強い思いを残してあげよう。
「それじゃあ戦車前進(パンツァーフォー)。」
私は影が見えないか確認するために外を見渡した。
その時は見えなかったのだが、
「梨華。見えたよ。」
絵里は見つかったと言うことでなかに入るように促してきた。
私はそれに従い、すぐになかに入った。
私が中に入るとすぐに引き金を引き、撃ち出した。
ドォーン。
今度の音は今さっきよりも大きかった。
「さやね。」
「わかってます。」
それと同時に私は側方に回り込む。
「亜依。すぐに充填して。」
「了解。」
ドォーン。
私たちの近くで大きな音が鳴り響いた。
桜たちも気付いて撃ってきたのだと思う。
「さやね。気を付けて。」
「了解。」
ドォーン。
またか。
だんだん距離が縮まってきた。
そろそろ危ないかも。
「絵里。狙いを定めて。」
「はい。」
「さやね。止めて。」
「了解。」
ここで勝負に出るよ。
「用意ができました。」
「それでは撃て。」
引き金を引きこちらからのコースを遮るものがないため絶対当たる。
私はそう思ってやっと一息つけた。
そして桜たちも撃ってきたのだが私たちの方が早かったらしい。
ドォーン。
桜たちの白旗が上がってから私たちの戦車に被弾した。
『試合終了。勝者梨華チーム。』
まぁ、危なかったけど勝てたからいいとしますか。
「梨華。勝てたね。」
「そうだね。」


「梨華。楽しかったよ。」
「こちらこそ。ところで桜。どっちのあなたがいつもの姿なの?」
どっちと言うのは『戦闘狂』と『冷静すぎる司令塔』のことである。
「さぁ~。どっちでしょうかね?」
「教えてくれてもいいじゃん。」
「私たちが決勝トーナメントで勝っていけば当たるでしょ。その時の戦い方が私のいつもの姿かな。」
つまり私たちも勝っていくから負けるなよ。
と言ってるのかな。
大丈夫だよ。
負けることはないと思うから。
私としては桜たちの方が心配だよ。
何度も言うけど北海学園は甘くないよ。
成績自体は黒森峰女学院や白河女子高等学校には負けるけど、日本の名門三校には選ばれているんだから。
力で見れば上位三位には入っているってことだよ。
「負けないでね。私は応援できるか分からないけど。」
「任せておいてよ!」
桜たちは笑っているけど勝算はあるのかな?
今日みたいな動きならいい勝負はするだろうけど、いつもの戦いかたじゃあきついよね。
「まぁ。私たちが負けた場合は模擬試合をやって、それで教えてあげるよ。」
「結局、負けたときのことも考えているんだ。」
「もちろんだよ。一回戦からあの北海学園だもの。」
分かっているならなにも言わないでいよう。
桜にも桜なりの考えがあるみたいだし。
それに、
「でも負けるきはないみたいだね。」
「もちろん。」
勝つ気ではいるらしい。
それはそれで頼もしい。
「それじゃあ試合を楽しみにしているよ。」
桜たちの試合は見に行かないとね。





大狩流派祭決勝トーナメント
一回戦
第八試合
青葉女子学園vs北海学園
第七試合
修善寺女子高等学校vsサンダース大付属高校
土曜日開催
第六試合
多治見大付属高校vsルール工業高等学校
第五試合
大洗女子学園vs聖グロリアーナ女学園
日曜日開催 
 

 
後書き
今月分を投稿いたします。
ただし前回お知らせしました通り、この話を読み不快に思う方がいらっしゃると言うことなのでなるべく控えていきます。 
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