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ハイスクールX×X

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同盟相手でも和平相手でもない奴に力を貸すのは非常時のみ

XANXUSside

「此処等で良いか」

会場を出て森に来た
やはり此処等一体の空気は最悪だな
カテレアが領主の街には空気清浄機が置いてあるから無理も無いか

「おら、起きろ」

俺は咲夜に往復ビンタをした叩き起こした

「…XANXUS…」

「起きたか…」

今にも泣きそうな目をする咲夜…はぁ

「黒歌
さっさと用件をすませろ」

未だに卵から出ない黒歌を無理矢理だして
付いて来た塔城小猫の正面に置いた

ポン

黒歌は猫の姿から人の姿になったが
塔城小猫の方に目線を合わせなかった

「黒歌、いい加減に向き合いなさい
私も、私も腹を括らないといけないから」

ポタポタポタと涙を流す咲夜
それに釣られたか黒歌も涙を流す

「ごめん…なさい…」

バチン

鬼だ、鬼が居やがる
塔城小猫が黒歌にガチビンタを入れた

「ッフ、フフ
そうよね、私は白音を見捨てたんだ
自分ダケイイセイカツヲ送って白音には苦労を」

やっばい、ヤバいぞ!
何か入ってはいけない闇黒歌になっちまってる!

「一回です!
コレで全部チャラです、姉様!」

小猫は黒歌を抱き締めてそう言った
身長差が有りすぎるが落ち込んでいて膝を付いているからギリ抱き締めれるか

「白音…良いの?
私は結果的に言えば貴女を死なそうとしたのよ?」

「良いんです
全部主だった悪魔が悪いって
チョイスのデータが入ったUSBに証拠が有ったんです」

は?

「おぃ」

俺は心当たりが無いんだけどな~咲夜くん

「っわ、私じゃないわ!
多分秀元…あ、そう言えば
チョイスのデータ入れる時にカテレアが適当にUSBを選んでたような」

あんの、アホ!
一ヶ月間性行為無しじゃ!
アレは三大勢力の汚点として他勢力に見せる為に用意したのに!

「先輩、咲夜さん
姉様の事ありがとうございます」

「別に良いわよ
それよりもその内ヴァリアーに来ない?
ぶっちゃけた話闇が深すぎるわよ、悪魔の世界?」

悪魔だけにか?
まぁ、それはともかく

「黒歌…」

俺は黒歌をジッと見つめた

「にゃ…////」

「モジモジするんじゃねえ、ウザい」

フラグはへし折るものなんだよ

アノ、サキヤサン、モシカシテ

エエ、ソウヨ、ヴァリアーのジョセイハキホンxanxusノコトガ、ワタシモネ

ソウナンデスカ…xanxusセンパイハヴァリアーノボスジャ

エエ、カテレアトデキテルケド、イップタサイナンテコノセカイジャジョウシキ、セキリュウテイモデショ?

イッセーサンハイマノトコロブチョウトアーシアサンダケデスガ

「てめえら、うるせえんだよ!」

モロに聞こえてるぞ!!

「「ごめんなさい」」

謝ってすむレベルじゃねえよ!

「黒歌…お前とは色々有ったな
最初に出会ったのはお前がはぐれになって直ぐ10年前の事
ネグレリアを飲み込んだ晴天亀で屋敷に戻る途中に見つけて晴天亀が飲み込んだ
行く宛が無かったお前はそのままヴァリアーについて行った」

「あの時は驚いたにゃ
でも、今では良い思いでにゃ」

ああ、本当に良い思い出だな

「この10年間色々有ったな
お前が発情期になったから猫の姿にして動物病院で去勢手術しようとしたら脱走したり
忘年会の罰ゲームでシュールストレミング食べさせられたり
北極まで行って魔法陣を設置したり、24時間鬼ごっこしたり、黄金の夜明け団壊滅したり」

本当に色々有ったな

「今しれっと
とんでもない事を言いませんでしたか?
て言うか殆ど罰ゲームですよね?新手の嫌がらせですか?」

「小猫、ヴァリアーでは普通と言うよりは運が良いわ
動物系の種族は何名かヴァリアーで去勢手術されているのだから
あ、安心しなさい、貴女がヴァリアーに入ったらそれは無いから」

発情期で暴走する未熟者だけが去勢手術をするんだ

「てめーに言う事は一つ
10年前から居て未だにヴァリアー隊員になれねえのかお前は!」

黒歌は未だにヴァリアー隊員ではない
ネグレリアと朱乃が連携して倒せるレベルである
術タイプと格闘タイプじゃ相性悪いのは認めるが未だに入れないのはな

「鬼ですか!先輩は鬼ですか!
此処は普通お疲れ様でしょう!何で怒るんですか!」

「待ちなさい!
XANXUSの今の姿で微笑んだら黒塗りベンツ関係者だと…あ、関係者だったわ」

うるせー
今の俺の見た目はカテレアが弄くったせいで
ボンゴレⅡ世になっちまってるんだ!
微笑みなんか見せたらキモいじゃねえか!

「にゃ~勉強とか必要無いにゃ」

「まぁ、そんな事を言う日々も今日で終わりだ」

俺は懐から小切手とペンを取り出した

「おい、塔城小猫
後何年有れば上級悪魔になれる?」

「え、上級悪魔ですか?
……3,4年有れば上級悪魔になってみせます!」

「XANXUS、何言ってるにゃ?」

理解していないのか
咲夜は俺が何をしようとしているのか理解しているぞ

「3億2千万
コレだけ有れば3,4年は過ごせる
お前の退職金だ、明日から来なくて良いぞ
塔城小猫が冥界に居る今回だけ最高級のスイートルームを取っておく
今日から其処で寝泊まりしろ、エアーバイクはくれてやる」

俺は3億2千万と書いた小切手を黒歌に渡した

「え……」

「人間的には長いけど
悪魔的には短い付き合いだったけど
黒歌、貴女と一緒に色々とやった事、楽しかったわ!」

咲夜は黒歌の手を握り微笑んだ

「あの、どうして急に姉様を」

なに言ってんだ、此奴?

「ヴァリアーは組織よ
黒歌はリングと匣兵器を与えられない非正規の隊員
それでもヴァリアーと言う組織の一員なんだから
悪魔と言う勢力の魔王と言うトップの妹の眷属に手を貸す事は
それは組織としては絶対にしてはいけない事なのよ…」

俺はコレでも組織の長なんだよ
こう言った事にはちゃんとしたけじめを付けないと駄目なんだ

「そんな…」

「仕方ないの
それが組織と言うものなの
幾ら人が良くても限度が有るのよ
仙術は魔法や魔術より苦労するし覚えれる可能性が低いの」

それを一番理解しているのは塔城小猫だ

「……イヤ……」

「駄目だ
ヴァリアーは組織だ
組織は規律を守らなきゃいけねえ」

「嫌!
XANXUSと別れるなんて嫌!
白音と会えなくなるのも嫌!
XANXUSと白音と一緒が良いの!」

「なら簡単じゃない
塔城小猫をヴァリアーにすれば
ヴァリアーが出来る前から貴女は居るのだから
三大勢力とヴァリアー、どっちが優れているか理解しているわよね?」

ニヤっと微笑む咲夜
おい、そう言う余計な事を言うと

「白音ぇぇぇ
ヴァリアーにおいでよぉおおお
給料も出るし週一で休暇も有るわよぉおお!!」

怖い!
黒歌の目から光が失ってる
塔城小猫に近付いて来ている所を見ると更にって

「ナッツ!!」

俺が大声で叫ぶとマントが出て来て
俺達4人を包んだ

「どうしたんですか!?」「やっぱり来たわね」

ああ、来たな

「禍の団共が」

「見つけましたよ
ルフェイの、ルフェイの敵!!」

アレは聖王剣・カリバーン! 
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