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偽典 ドラゴンクエストⅢ 勇者ではないアーベルの冒険

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本書を読む前に
  本書を読む前に

本書「偽典・勇者ではないアーベルの冒険」について、簡単な説明をしたいと思う。


かつて、闇の世界に覆われたアレフガルドを救った勇者がいた。
その名は、勇者ロト。
勇者ロトは、神より授かりし光の玉を使って、闇の魔王を倒し、平和な世の中をもたらしたと伝えられている。

しかしながら、勇者ロトがどのようにして魔王を倒したのかという詳細については、明らかにされていない。
光の玉やロトの鎧等、現在まで伝わる伝承も各地で残っているが、その活躍の割には余りにも情報量が少なすぎた。
このため、今では、勇者ロトの伝説は、創作ではないかと主張する学者まで存在するようになった。

ラルス14世の時代、即位10周年を記念して、ラダトーム城内の改修工事を行うことになった。
城内にある図書室も改修の対象となり、資料を整理したときに、勇者ロトと一緒に旅をした魔法使いの書簡が発見された。

書簡に記載された文字は、アレフガルドでは見たことのないものであったが、解読を行った人物がいた。
当時の図書館司書である、のりりんであった。

のりりんは、未知であるはずの言語を一目で理解し、翻訳作業を開始した。
それらをまとめたものが、「勇者ではないアーベルの冒険」である。


その内容は、伝説の勇者ロトと共に冒険した魔法使いが書き残した資料を元にしていると言われているが、史実に基づいた内容かどうかは、現在でも賛否が分かれているところである。


この、光あふれるアレフガルドが、かつて別の世界の下に存在していたこと。
現存しない強力な呪文について、言及されていること。
魔法の玉や電話と呼ばれる、不明な技術が記載されていること。
さらに、この世界が別の世界の想像により作られていること。
等々、この資料が否定されている根拠は枚挙にいとまがない。

さらに、元となった資料自体が、のりりんだけしか解読できなかったこと、そしてのりりんの死去した翌年に発生した火災により消失したため、もはや検証することができなくなった。

それでも、当時の世界の状況を知る資料として、それなりの価値があると現在の大部分の研究者たちは捉えている。


そして、今回、公表する内容は、のりりんが、公開しなかった資料を、のりりんの子孫であるかくさんから借り受けて、私がとりまとめたものである。
内容については、アレフガルドに出現した闇の魔王をアーベル達が打ち倒す物語である。

発見者である、のりりんはこれを偽典として、生前公開することはなかった。
その理由については、様々に考えられるが、読者が実際に内容を確認してもらったほうが、理解できると考えている。


なお、偽典の内容は本編の第56話まで同じ内容である。
そのため、偽典の第壱話は本編の第56話の続きとして、開始している。
読者には、本編を読み終わってから、この偽典を読んで欲しい。 
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