| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

この明るい星空の下で。

作者:音無咲夜
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

時間種子と禁書目録

「これはどういうことかな?」
悟さんは悪戯に笑う。
「まあたしかにキスマーク手首足首にアザを持った少年と両目に眼帯をした少年とタオルにくるまった泥棒猫少女が運びこまれて来たら面白いですよね♪」
「冷静に解説しないで瑞希・・・」
「面白そうですね悟さん。」
「ハックシュン!」ガクガクブルブル・・
「こーはいくんがキスマークを付けて帰ってくる日が来るとは・・・」
「しみじみ言わないで下さい!」
「じゃ記念に一枚」
「えっ!止めてくれ俺が社会的に死ぬ!」
「リア充は死ねばいいのよ」
生徒に向かってひどい言葉を吐く二階堂宴。
「はい、チーズ!」
写った写真は両ホッペに三咲と夜空のキスと何も見えない慧にキスをする望月と悟さんにキスを迫る佑香先輩が写った。
「こいつら・・死ねばいいのに。」
「危ない言葉を呟かないで下さい!」
しかしこれが出回ると本当に死ぬな。
学園トップクラスの美少女二人にキスされてる写真だ。
「ってなに送ってんですか!」
「新聞部よ。」
「教師やめちまえぇぇぇぇ!」
星空荘には俺の悲痛な叫びが響き渡った。

////////////////
朝は非常に目覚めが悪い。
「ん・・・ん!?」
視界に顔が2つあった。
「朝起きて目の前に女の子とか・・」
「おはよー♪・・・奏くん」
「おはよーございます。・・・・・
・・・・ん?なんかここ固いですね・・」
「!?それは整理現象だ!!」
「落ち着かせてあげましょうか?」
俺の理性、保て!
「遠慮しときます・・・」
「優しくしますから♪」
「立場逆だし?」
「ほらほら・・」
夜空がウエストに手を掛けようとしたとき・・・
「イザヨイ、三咲ちゃんと水上・・・」
「助かった!」
俺はなんとか扉にたどり着き外に出た。
今日は日曜日、星空荘はみんな休みだ。

「おはようございます悟さん、地学室から見つけてんですけど・・・」
俺は昨日見つけた黒魔術の本を渡した。
「ああ、それか。」
「知ってるんですか?」
「お前らと同じようなことをしてたよ。」
「そうなんですか・・」
佑香先輩ならやりそうだな。
「まぁ、これからそうゆうものが出てきたら赤坂に渡しとけ、ほらメアドだ。」
「はい、ありがとうございました」
「そんなにかしこまらなくてもいいよ」
悟さんは手をヒラヒラさせながらトイレの方に歩いていった。
俺は部屋に入ると早速赤坂とコンタクトをとってみた。
奏:赤坂、俺は202に新しく入った十六夜奏だよろしく。
と打つとすぐに返事が帰っていきた。
「初めまして十六夜殿。」
「うわっ!」
「私は自動音声メッセンジャー「チョコ」です!」
「自動音声メッセンジャー?赤坂はそんなものまで作れるのか・・・」
「そうです、直人様は天才プログラマーですから!あっ決してプロのグラマーではありませんので。」
「いや分かるから。」
「それで直人様にご用ですか?」
「あっそうそう、天文部に七不思議的なものがあるだろ?それの解析を頼みたいんだ。」
「分かりました!ちょっと待っててくださいね?」
赤坂:何を解析すればいいんだ?」
奏:二階堂先生からもらった時間を止める種と黒魔術の本。」
赤坂:怪しいものばかりだな、まぁいい一階に来い。
赤坂:赤坂がチャットから抜けました。
俺はデスクを離れて2つの種とひとつの本を持って外に出た。
「十六夜、」
「赤坂、お前って出てくるんだな」
「当たり前だ。それで、例の物は?」
「これだ、あまり悪いことに使うなよ。」
「当たり前だ。」
「あっあとこれが依頼料金な。」
俺はミネラルウォーターを一本渡した。
「よく分かってるな十六夜。ミネラルウォーターが一番だ。」
「ああ。気が合いそうだな。」
「何かあったらまたミネラルウォーターで引き受ける。」
そういい残し赤坂はドアを閉めた。」
「引きこもりの気持ちは分かるからな・・・・・・」
その時の言葉を夜空は聞いていた。
「・・・・・・・・」
////////////////
赤坂:終わった
十六夜:本当か!?
赤坂:嘘を付く必要はどこにある。
十六夜:すぐ行く
十六夜:十六夜奏がチャットから抜けました。
「なんかこれレベルアップしてるな。」
そう呟き俺は席を立った。
「赤坂。」
「十六夜、解析が終わった。部屋に入れ。」
「いいのか?」
「当たり前だ。ぼくをなんだと思ってる。」
「引きこもりの妖精、赤坂直人。」
「馬鹿にしてるのか?」
「ああ」
「まぁいい、この種は皮膚から臓器に伝わって生命活動を行っている臓器全ての活動を光速以上にする。」
「さっぱりわからん。」
「そしてこの本はただの魔法だ。」
「魔法って現実にあるの?」
「昔はな。」
「まぁありがとう赤坂、もう二本追加な。」
俺はそう言ってミネラルウォーターを二本渡した。
「おおっさすがだ!わかってるじゃないか!」
扱いやすいんだか難しいんだか・・・・
悪用されない様にしなくちゃな、すでに悪用されてるし。
「へっくしん!、なんだ?風邪かな。」
ま、俺が持っとくのが正解だろ。
「おーい、夜空。買い出しいくか」
「うん今行くから!」
夜空はセーターにロングスカートという結構寒そうな格好で降りてきた。
「お前はそれでいいのか?」
「いいよ寒いときは抱いて貰うし」
「どっちのいみでいってんだ?」
「まぁ良いから!」
俺達は靴を履いて外に出た。
「商店街はあっちだよな。」
俺は北のほうを指差した。
「うんそうだね♪」
「なんだよ楽しそうだな。」
「良いから良いから♪」
////////////////
商店街の入り口についた。
ふと夜空の手を見ると、
「夜空、お前手が赤いぞ?ほら、手を貸せ。」
「はい♪」
俺は夜空の冷たくて細い手を握った。
「暖かい・・」
「まぁな」
俺はそう言って商店街に入った、
「おーい奏ちゃん、彼女かい?」
「まぁそんなとこです」
「お、おい!」
「またまたぁ赤くしちゃって!もう、サービスしちゃうからね!」
「奏!魚も食えよ!少年よフィッシュを抱け!持ってけ泥棒!」
「ありがとうおっちゃん」
「おうよ!」
こんな調子で俺は商店街を抜けた。
「奏くんって結構有名なんだね」
「ああ、毎日来てたからな。」
姉貴が仕事しねーからな!
「奏くん、手ありがとうね、暖かいよ♪」
「・・・そうか。」
二人の距離は昔より確実に縮まっている。
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧