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ハイスクールD×D 異界の力を持ちし者

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第12話

 
前書き
どうも、メイウィルです。
今回は前回お話したとおり、オリジナル回です。
いったい、黒斗はイッセーにどんな修行をするのか?
では、どうぞ。 

 
Side イッセー
俺は今、真夜中に黒斗から修行と言われて外にいる。
いったい何をするんだ・・・?

「わりぃな、お待たせだな」
「いや、それはいいけど何をするんだ?」
「精神的な修行をしてもらう。それだけだ」
「え、それってどういうk」

あれ、急に意識が・・・

Sideout

Side 黒斗
・・・意識は向こうに行ったか。
俺がイッセーにしたのは、とある夢を見せる術だ。
内容は、焼き鳥との戦闘で敗北寸前の状況だ。だが、実はここで諦めなければ勝てるようになっており、心の底から勝ちたいと思うことで至れるのではないかと考えている。

『ほんと、マスターは恐ろしい修行の仕方をするね』
「ロック、うるせーよ。このくらいでいいだろ」

こいつはロック。俺の神器「異世界の黒戦士」の中に宿っている魂のひとつである【ブラック・ロックシューター】だ。
俺はこいつはロックと呼んでるけどな。
こいつは時々俺に話しかけてくる。

『でも、ここまでする必要があるの?』
「ああ、必要だ。あいつはまだ弱い、だがでかい可能性を秘めてる」
『それを今のうちに開花させて勝つための切り札にってこと?』
「ああ、万が一至れなかったとしても、ドライグに話していざというときはって話もつけてる」
『そっか・・・』
「だから、問題ない。俺はあいつを信じる」
『さすがはマスターだね』
「ロック、お前も大概だぞ」
『あ、ひどーい』

イッセー・・・心に打ち勝てよ・・・

Sideout

Side イッセー
な、なんだこれ・・・
みんなやられて部長も俺もボロボロだ・・・
目の前には少し疲弊してる焼き鳥。
もうレーティングゲームが始まってるのか!?
っていうか、みんなやられてる・・・

「はっ、その程度か。だったらさっさと終わらせてリアスはもらっていくぞ」
「させるか・・・」

やべぇ、体が言うこと聞かねえ・・・
ダメかもしれないな・・・
部長・・・すみません・・・






・・・あれ?
またさっきと同じ光景・・・
なんでだ・・?
みんなやられてるし、勝ち目がないのに・・・どうしろってんだ・・・

「その程度か、拍子抜けだな。さっさと終わらせてやる」

ああ、またダメだったのか・・・

Sideout

Side 黒斗
翌朝、部長にイッセーにかけている術のことを話した。

「部長、イッセーは今俺の修行をやってもらってます」
「な、何をしたの!?」
「夢で仲間は全滅、残っているのはどちらも満身創痍の部長とイッセーだけで焼き鳥に対峙している状況にです」
「な、なんでそんなことをしたの!」

おーおー、怒ってるな。

「イッセーはまだ弱い、至れる条件を満たしていない。それではあの焼き鳥に勝てる可能性は薄い。それはわかってますよね?」
「う・・・」
「だからこそ、可能性の塊のイッセーなら・・・あるいはこの修行で禁手に至ることができるかもしれません。だからこそ、イッセーにこの修行をさせてるんです」
「でも、あなたはどうするの!」
「俺は、過去に至ってます。すでに扱うこともできますが、あえて使わないだけです」
「・・・」
「あなたは、イッセーを信用できませんか?」
「できるに決まってるじゃない!私はイッセーの主なのよ!」
「だったら、イッセーを信じてやってください。それがイッセーの至る近道です」
「・・・わかったわ。あなたに任せたわよ」
「ええ、きっと禁手に至らせてみせます」

部長は説得できたか。
あとは、イッセー次第だな。
頼むぞ・・・イッセー・・・

Sideout

Side イッセー
くそ!
これで何回やられたんだよ!
俺じゃ勝てないのに・・・
俺一人じゃこんなに弱いのかよ・・・

『それは違うぞ相棒』
「ドライグ?」
『お前はまだ目の前のやつに立ち向かおうともしてないだろう?』
「そりゃ、あいつにみんながやられてる状態でどうやって勝てってんだ!」
『お前は、勝つことを信じようとしてない、だからこそ勝てないだ』
「!!」
『一度勝てると・・・絶対に勝つと信じればこそ、勝てるものじゃないのか?』
「・・・ありがとよ、ドライグ。ようやくあいつのしたいことがわかったぜ」
「ふん、お前はもう終わりだよ。赤龍帝くん」
「まだだ・・・まだ終わってねぇ!諦めてたまるかあああぁぁ!」

『Welsh Dragon Balance Breaker!!!!』
な、なんだこれ・・・力があふれてくる・・・
「な、なんだそれは!」
「これが俺の禁手・・・赤龍帝の鎧(ブーステットギア・スケイルメイル)だ!」
「バカな・・・こんなバカな・・・」

あいつがうろたえてる・・・!今がチャンスだ!

「くらえぇ!」

バキィ!

あいつの顔をぶっ飛ばしてやったぜ。
あれ・・・また意識が・・・

Sideout

Side 黒斗
お、イッセーのやつ至ったな。
やっぱ、お前は最高だ。
いつも予想外な出来事を運んでくるな。
・・・お、起きたか。

「う・・・」
「おはようだな、イッセー。禁手おめでとう」
「おう、ありがと。で、さっきの夢って・・・」
「ああ、俺がかけてた。部長も説得させたし」
「あの夢の内容は・・・」
「ああ、あれはわざと追い込まれた状況にしてお前が心の底から勝つと決めて勝ったときにクリアされるようになってたんだ」
「じゃあ、俺は・・・」
「ああ、至った。正真正銘本物の禁手にな」
『相棒、おめでとう。だが、お前の体力ではまだ長時間は扱えない。それに一度至ると3日は神器が使い物にならないぞ』
「まじか・・・」
『それと、仲間に倍化した力を譲渡する「赤龍帝の贈物(ブーステッドギア・ギフト)」も使えるようになったぞ』
「わかった。ありがとなドライグ」
『相棒、相棒は可能性にあふれてるな。その仲間を守るために覚悟を決めろよ?』
「ああ、俺は絶対にあいつをぶっ飛ばす!」

・・・覚悟ができたみたいだな。
・・・さて、ロック。聞いてるんだろ?
『あはは、ばれちゃった?』
レーティングゲームのとき、開幕早々に相手を何人か葬る。だからあいつを呼んでいつでも戦えるようにしとけと伝えてくれ。
『しょうがないな・・・わかった。【マズマ】に伝えればいいんだね?』
「ああ、任せたぞ」

今回のレーティングゲームで相手は16、こっちは7人、数で言えばかなりきつい。
だからこそ、こっちは先手を奪って相手を一気に減らす。
だからこそ、【マズマ】の力が必要だ。

『俺を呼んだかい?』
「ああ、レーティングゲームのときにお前の力を借りる。最高火力でいけるように準備しといてくれ」
『ほう、俺に脚本家としてやらせてくれるのかい?』
「まあ、開幕はお前に任せてやるよ。結末は俺が既に準備してるさ」
『しょうがねーな、それで手を打ってやるよ』
「ああ、頼んだぜ。マズマ」
『任せとけ、この俺様が脚本するんだ。ミスなんてないぜ』

さて、マズマには準備してもらったが、勝算がだいぶできたな。
あとは・・・残りの修行をするだけか。
・・・そうだ、部長の精神力も鍛えるか。
イッセーと同じ手で。



「私に提案?」
「はい、部長に俺の術を使って精神修行をしてもらうんです」
「それって、昨日話してたイッセーにした修行のこと?」
「ええ、それです」
「・・・わかったわ。私だってあなたたちの王だもの、やるわ」
「そうこなくてはね」

・・・部長には、最後の駒であるイッセーがボロボロの状態になり、倒れる寸前の状況の夢を見てもらう。
この夢を自力で抜けるには、「仲間のために勝利をつかみ取る覚悟を決める」ということだ。
情愛のグレモリーと言われているが、もし下僕が目の前でやられる状況で降参(リザイン)されても困るからな。
さて、部長はどれだけかかるかな・・・

Sideout

Sideリアス

「なに・・・これ・・・」

私が今見ている光景は・・・絶望的な状況だった。
祐斗、小猫、朱乃、黒斗、アーシアが倒れ、私もすでに限界、イッセーが動かない体で無理にライザーに立ち向かおうとしている・・・
「リアス、降参しろ!お前にもう勝ち目はない!」

・・・そう、私は負けたのね。
この状況・・・みんなやられたうえに私自身も限界・・・
その状況で不死身のライザーを倒すなんて・・・

「リザインします」

イッセー、みんなごめんね・・・



・・・あれ?
またさっきの光景になった・・・?
もう嫌なのに・・・
みんなが傷つくのは見たくないのに・・・
どうしたら終わってくれるの・・・?
どうしたらいいの・・・?
 
 

 
後書き
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
原作ブレイクとして、ここでイッセーが禁手に至りました。
こうしないと、リアス部長がイッセーに惚れるフラグが立たないので・・・
あと、黒斗はあえてリアス部長にもこの修行をさせていますが、これのクリア条件は本文でも書いていますが、「仲間に勝利を持ち帰るための覚悟を決めて攻撃する」という条件です。
原作では、リアス部長がイッセーがなぶられているとこを見ていられずにリザインしましたが、この修行はこの事態をできるかぎり避けるために黒斗がさせています。
黒斗がなにやら動き始めましたね。
ちなみに、ロック以外はあまり黒斗と会話はしません。
今回のように呼ばれたら別ですが。
それでは、感想やアドバイス、指摘などございましたらよろしくお願いします。 
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