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とある蛇の世界録

作者:arice
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第三話

 
前書き
人生ってなんだろう・・・ 

 
 「いやー、リアスの女王が入れてくれたお茶はうまいな」

 「痛み入りますわ」

 にこにこと笑っている朱乃だが、いつものあらあらやうふふが無いから
 ただの怖い人、もとい悪魔になっている

 リアスの隣にずけずけと座りこみ
 その肩や、腿を触る変態
 さすがにいたたまれないな、リアスが
 
 「いい加減にしてちょうだい!!」

 ついに怒りがピークにたっしたか
 リアスが大声を張り上げる、ライザーはにやけたままだが

 「ライザー! 前にも言ったでしょう! 私はあなたとは結婚しないわ!」

 「確かに言ってたな。しかしリアス、上級悪魔である君なら分かるだろう?
  君の家の経済状況は相当危うい状況なんだ」

 なにを言っているんだこいつは
 
 「馬鹿か、貴様は。サーゼクスが魔王になった時点で
  グレモリー家の将来は安泰だろうが
  しかも奴には子供もいる、最悪家はそちらに嫁がせればいい
  この状況のどこが危ういというんだ?」

 どうなんだ? と聞くと言葉を途切れさせる変態
 リアスが目線でよくやったと伝えてくる

 「ぐっ、そ、そもそもお前は何なんだ!
  これは俺達両家の事情なんだ! 部外者が口を出すんじゃねぇ!」

 どれだけ結婚したいんだ、この変態は
 グレイフィアでさえ、ゴミを見るような目になってるぞ

 「それにな、リアス! この星の空気は汚い!
  風と炎を司る悪魔として、こんなところに君が居るのが
  俺は許せないんだよ!」

 そして息を整える変態

 「俺はフェニックスの看板を背負っているんだ
  そのなに傷が入るというのであれば
  君の眷属を全員燃やしてでもつれて帰るぞ!!」

 そういって炎を噴き出す変態

 しかしコイツはなんといった?
 眷属を全員燃やす?

 「それはつまり・・・」

 私の変化に気づいたか
 グレイフィアが仲介に入ろうとする・・・が、遅い

 「アーシアにも手を出すという事か!!」

 私は一瞬で変態の目の前は移動し、あごを遠慮なく、
 一切の躊躇も無く、手加減も手心も加えず。
 蹴り上げた

 跡形も無く頭を吹き飛ばす変態

 ぎりぎり回復できる程度の本気、出来うる限りの全力
 それを持って変態を吹き飛ばした

 「お、朧!?」

 「騎士の僕にも見えないなんて・・・」

 リアス達から見れば、気づけば私が足を振り上げていたように見えただろう
 グレイフィアは見えたが追いつけなかった、といったところか

 「ふん、グレイフィア。安心しろ、殺しはしてない
  回復には時間が掛かるだろうがな」

 「そうですか・・・では話を続けましょうか・・・」

 続けるのか、それはそれでどうかと思うが

 「朧さん・・・」

 アーシアが心配そうにこちらを見つめてくる

 「大丈夫だよアーシア、怖かったか?」

 ぶんぶんと首を振るアーシア

 「あの、私のために・・・?」

 「当たり前だ、奴は私の大事な友人を殺すといったのだぞ
  許すわけがないだろう」

 「あ、ありがとうございます」

 そう言って微笑むアーシア

 「お礼何ていらない、これは君のためというよりも
  私の勝手なエゴのようなものだ」 
 
 「そんな事無いです、私は嬉しかったですよ」

 「そうか、すまないな」

 「いえ」

 笑いあう私たち

 (どうしましょう部長、お花畑というより百合畑ですよ。あれ)

 (無意識であれとは、恐ろしいわね。あの二人)

 だから聞こえているぞ、リアス、イッセー

 すると、変態が再生を始めたか炎を上げて燃え出した

 「うぅ、ここは・・・はっ! 俺は何を」

 どうやら記憶がないらしい

 「あなた、急に倒れたのよ」

 普通に嘘をつくな、リアス

 「そ、そうなのか・・・? ま、まぁいい話の続きをしよう、リアス」

 そこはちゃんと覚えているのか、さすがは変態

 「その件に関してなのですが、リアスお嬢様」

 と、話を切り出すグレイフィア

 「どうしたの? グレイフィア」

 「両家はこうなる事を予想しておいででした
  ですのでこの話の決着をレーディングゲームでつけるというのはどうでしょう?」

 「なっ!?」

 ほう、そう来たかサーゼクス

 「なるほど、それはいい。俺は受けるぞリアス」

 「お父様は、私をなんだと思っているの・・・」

 「どうされますか、お嬢様?」

 受けるだろうな、リアスならば

 「・・・えぇ、うけるわ。ライザーあなたを消し飛ばしてあげる!」

 「承知しました、両名よろしいですね?」

 うなずく変態とリアス、それを確認しお辞儀をするグレイフィア

 「ところでリアス、君の眷属はこれだけか?」

 「だとしたら何なの?」

 「ふふ、そうか。それなら話にならないんじゃないのか?
  こいつらが俺のかわいい眷属たちだ」

 変態が指をパチンと鳴らすと、魔法陣から十五人の悪魔が現れた
 ・・・全員女か、本当にクズだなこの変態

 「それじゃあ、女王の『雷の巫女』ぐらいしか通用しないんじゃないのか?」

 ・・・全員雑魚だな、何でそこまで誇らしげなんだ

 「お、おいリアス。何でその下僕こっち見て泣いてるんだ?」

 イッセー・・・・・・

 「そのこ、ハーレムが夢なのよ」

 「ライザー様あいつきもーい」

 「きもーい」

 さすがにフォローのしようが無いぞ、イッセー

 しかも変態は何を思ったか、下僕とキスをしだす始末
 私はアーシアの目を塞ぎながら溜息をついてしまった

 「くそーー、お前みたいなやつ。俺がこの場でぶったおしてやる!」

 無理に決まってるだろう、馬鹿か。馬鹿だったな

 「ぐはぁぁ!」

 思ったとおり撃退されるイッセー、雑魚め

 「リアス、ゲームは十日後だ」とリアス達にハンデを与え、変態は消えていった

 「イッセー、お前は馬鹿か。  
  お前はあの場で最も弱い存在だったんだ、その位見極めろ
  そしてリアス」

 「なに?」

 「今回は私の仕事の対象外だ、自分達で何とかしろ」

 一瞬詰まったリアスだが

 「えぇ、もちろんよ。あんなやつ私たちが消し飛ばしてあげる!」

 「あぁ、応援くらいはしてやろう」

 

 そうして、その日は解散となった・・・



   
 

 
後書き
レーディングゲームに主人公不参加決定 
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