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ハイスクールD×D 異界の力を持ちし者

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プロローグ 力無き者の願い

 
前書き
どうも、メイウィルです。
私は原作は6巻まで持っています。
一番好きなキャラは小猫です。
では、どうぞ。 

 
~~~数年前~~~

「うわああああああああああああ!父さん!母さん!璃緒(りお)!どこだ!」

少年は錯乱していた。崩落している我が家を前に。
まだ義務教育も終えていないであろうやや幼さが残る少年は、夕時にも関わらず大声で家族の名を呼んでいた。

「なんだ・・・?」
「チッ、ここの家の奴か・・・仕方ない、我等を見られたからには殺すしかあるまい・・・」

ダッ!

「おい!まて!」

どこだ・・・どこにいるんだよ、父さん、母さん、璃緒・・・

「にい・・・ちゃん?」
「!璃緒!」

そこにいたのは、彼の妹「伊守璃緒(いかみりお)」だった。
だが、彼女はすでに虫の息だった。

「璃緒・・・死なないでくれよ・・・父さんも母さんももう死んでた・・・お前に逝かれたら1人になっちまう・・・」
「にいちゃん・・・私の力を・・・せめて、にいちゃんが生きるために・・・」
そのとき、彼女の弱弱しい光が、彼の中に入っていった。
「にいちゃんに・・・私の全部託したから・・・私の分まで生きて・・・」
「おい・・・璃緒?璃緒!」

彼女はもう息をしていなかった。 そう、死んだのだった。

「ここにいたか」
「まったく・・・我々に手間をかけさせるな。さっさと始末してやる」


「ふざけんな・・・」
「あ?」
「なんで父さんや母さん、璃緒が死なないといけないんだよ・・・」
「ここにあった神器が危険だと判断されたのでな」
「そんな・・・そんな理由で俺の家族を殺したのか・・・ふざけてんじゃねええええええ!」

そのとき、彼の頭の中に声が聞こえた。

『君は・・・優しいね。』
『え・・・?誰・・・?』
『君の中にある神器(セイクリッド・ギア)の魂のひとつだよ』
『力を・・・貸してくれるのか?』
『うん、君の力になるよ』
『頼む・・・あいつらを倒す力をくれ!』
『『『『『任せて、さあ・・・名前を呼んで』』』』』
ああ・・・

「ブラック・・・ロックシューター・・・」
「なんだ?」

カッ!

「な、なんだ!?急に神器の反応が!?」

彼を突然光が包み、光がやむと・・・
短かった黒髪が伸び、不揃いなツインテールに変わり、黒いマントをはおった少年が、巨大な筒のような物を持っていた。

「くっ、さっさと始末するぞ!」
堕天使が光の槍を投げるが・・・

ガキン! ドスッ!

「カハッ・・・バカな・・・私の槍を吹き飛ばし、返り撃ちにしたというのか・・・」

少年の筒から放たれた弾は堕天使の放った槍を弾き、堕天使に直撃したのだった。

「・・・吹っ飛べ」

ズガン!

この一音と共に堕天使は消え去った・・・

Side もう一人の堕天使
まさか、あのようなタイミングで神器が目覚めたか・・・
ここで殺してしまうのは惜しい、いずれ強くなったときならばこの俺を楽しませてくれるだろう・・・

Sideout

そして少年は・・・

「ごめんよ・・・父さん、母さん、璃緒・・・」

泣いていた。 家族を守れなかった自分が情けなくて。

「生きてやるよ・・・みんなの分まで・・・」

そう決意した少年の名は「伊守黒斗(いかみこくと)」
彼こそ・・・神器「異世界の黒戦士(イフワールド・ソウル)」の所有者であり、後に「異世界師」と呼ばれる少年なのであった・・・

 
 

 
後書き
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
この先の彼の成長にご期待ください! では、感想・アドバイス等お待ちしています! 
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