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ヘタリア大帝国

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TURN96 ランス=ハーンその八

「共有主義を入れる訳にはいかない」
「あのイデオロギーを入れますと日本帝国は崩壊します」
「帝制が終わる」
 日本帝国を日本帝国たらしめているそれがだというのだ。
「だからそれだけはな」
「なりませんね」
「資産主義も否定される」
「確かに資産主義にも問題はありますが」
 極論すれば弱肉強食だ、貧富の差が出来ることは紛れもない事実だ。
 だがそれでもだと、夕霧はこう言うのである。
「共有主義は非常に息苦しい社会です」
「言論の自由もないしな」
「何もかもが管理、統制された社会ですから」
「生きにくい」
 まさにだというjのだ。
「だから共有主義は入れられない」
「既に工作員が潜入しているのでは?」
「ゾルゲ大佐だな」
 東郷も既に察していた、彼の潜入のことは。
「ソビエトが誇る超人だな」
「恐ろしいまでの戦闘能力も持っていると聞いていますが」
「ああ、明石大佐に匹敵する」
「あの方と同じだけですか」
「そこまで強いらしい」 
 こう夕霧に話す。
「他にもソビエトは色々開発しているらしいからな」
「殆ど特撮ですね」
「似ているな、確かに」
 特撮ものの悪役にだというのだ。
「あの国はな」
「そうですよね、どうも」
「不思議な国だ」
 こう言ったのである。
「実にな」
「傍から見ている分には面白いのですが」
「敵に回すとな」
「どうにも厄介ですね」
「全くだな」
 夕霧とこうした話もした、そしてだった。
 東郷はダメージを受けていた艦隊が全て完全に修理fが為されてから彼等と共に日本に戻った、そのうえで。
 満州の港で全軍にこう告げた。
「ソビエト軍は後回しだ」
「まずは、ですね」
「そうだ、元軍を叩く」
 こうマカオに答える。
「側面の敵を放置してはならないからな」
「それにソビエト軍も暫く動けない的な?」
 香港がこのことを指摘する。
「向こうもかなりダメージを受けた的な」
「実はシベリア辺りっていい修理工場がないのよ」
 リディアがソビエトのその内部事情を話した。
「チェリノブ位まで行かないとね」
「じゃあ今はあそこで修理していますね」
 マカオ妹が言う。
「そうですね」
「そうよ、暫く動けないことは間違いないわ」
 それはだというのだ。
「その間にね」
「元を倒した方がいい的なね」 
 香港妹が応える。
「そういうことになる的な」
「その通りよ、それにマンシュタイン元帥達もこちらに加わってくれたから」
 リディアはそのマンシュタインも見る、相変わらず見事な巨体だ。
「前の戦いよりは苦戦しないわ」
「ソビエト領に侵攻するのはまだ先でした」
 秋山もここで話す。
「まずは第八世代の艦艇の配備が整ってからと」
「そう決めていたニダな」
「はい、そうでした」
 韓国妹にもその予定を話す。 
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