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ヘタリア大帝国

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TURN96 ランス=ハーンその九

「そう決めていましたので」
「それではニダな」
「元軍と戦う余裕はあります」
 時間的にだというのだ。
「無論早期決戦にする必要がありますが」
「幸い元領は五つの星域からなるが」
 ここで東郷fが話す。
「今首都に当たるゲルが置かれているサマルカンド以外のモンゴル、サマルカンド、アフガン、カザフは全て満州と隣接している」
「それじゃあ一気に攻められるで」
 スペインは東郷の話を聞いてこう言った。
「それこそな」
「まずは軍を四つに分けてその四つの星域を制圧する」
 これが東郷の元への戦略である。
「そしてサマルカンドに全軍で攻め込む」
「二ヶ月で終わらせるんだね」
 フィリピンは話を聞いて述べた。
「そういうことだね」
「そうだ、二月だ」
 実際にそれでおわらせる、東郷は言い切った。
「元との戦いは二月で終わらせる」
「一応予定は三ヶ月とします」
 秋山は時間的な余裕をあえて設けて作戦を立てていた。
「ソビエト軍もそれ位でまた来るでしょうし」
「それまでの間によね」
 ララーも言う。
「元をやっつけちゃって」
「その頃には第八世代の艦艇も配備されます」
 主力の軍全てにだというのだ。
「それまでに終わらせましょう」
「了解しました」
 台湾兄が応えた。
「それでは」
「後だが」
 今度は山下が言う。
「サマルカンドからはソープ帝国に行けるな」
「あの国ですね」
「ソープ帝国は今どうなっている」
 秋山にこの国のことを問うたのだ。
「最近音沙汰がないが」
「情報が入って来ないですね、確かに」
 秋山は山下の問いにこう返した。
「海軍としましても」
「調べきれていないか」
「残念ですが」
「我々もだ」
 陸軍もまた然りだというのだ。
「あの国の現状はわからない」
「オスマン朝が倒れてからです」
 一次大戦後の革命で倒れた、そして今の国になったが。
「ソープ帝国が建国されて我が国とも交流がありましたが」
「今はだな」
「戦争がはじまってから通信が途絶えました」
「鎖国をしているのか」
「どうなのでしょうか」
「サマルカンドを攻略してからだ」
 それからだというのだ。
「少し調べたいな」
「そうですね」
「とりあえず元軍のことはもうわかっている」
 東郷はあらためて彼等のことを話した。
「その艦のことも国力もな」
「人口は少ない」
 山下も元のことは認識していた。
「そして軍の規模もだ」
「騎馬艦の装備は鉄鋼弾だけあるよ」
 中国はよく知っていた、伊達に長年彼等と戦ってきたわけではない。そもそも満州も本来は彼等の土地だったのだ。
「ビームやミサイルはないある」
「艦載機なんか特にある」
 中国妹もこのことを言う。
「だからビームとかでかなりやっつけられるある」
「そう考えると楽あるな」
「機動力と索敵能力はかなりのものあるが」
 こう分析されていく。 
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