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バカとテストと召喚獣ing

作者:SAKUMI
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43限目 過去と現在

 
前書き
やりたかったバカテスの恋愛編だけど、いざやってみると案外大変。でも頑張りマース 

 
明久が戻り、そして雄二たちの教室はAクラスから元のFクラスの設備に戻り半年前と同じになっていた。が、何かが変わっていた

一つ目は雄二である

「、、、翔子。何でここに居る」
「一緒に勉強、、したいから」
「勝手にしろ」

昔なら理由をつけて無理やりでも霧島さんを帰していたが、今はそんなそぶりも見せず旗から見ればただの仲のいいカップルである。

細かく見ていけばもっとあるが、一番気になるのは姫路である

「姫路さん?どうしたの?おーい」
「え、あ、は、はい、ごめんなさい、何でしょう明久君?」
「どうしたの?ボーっとしちゃって、大丈夫?」
「は、はい。大丈夫、、です」

そういうもどこか元気がなかった。雄二たちに聞いてみるも「アレだ」というばかりで細かいことは教えてくれなかった。

「やっぱりあのことかな?」

明久は明久で考え姫路を何とか元気にしようと考えていたが・・・・

「瑞樹、、大丈夫?」
「美波ちゃん。ありがとうございます」
「アキには言わないの?高城先輩との事」
「いいます。でも、、もう少し後にします」

姫路は元気がない理由。それは高城との関係をいつ明久に言うかであった。そんな中明久たちはいつもの授業をうけていた。そして昼休み・・・・

「吉井!!こい雑用だ!!」
「え?」

いきなりの鉄人の発言に明久は驚きながらイヤイヤ着いて行った。そして明久が居なくなるのを確認してから雄二たちは

「姫路、どうするつもりだ?」
「分かりませんが、でも今日言うつもりです」
「そうか、わかった。じゃあ何もいわねぇ。頑張れ」

そんな中明久は半年振りに教師たちの雑用をこなした。というも道具の移動は面倒くさいので『瞬間移動(テレポート)』で済ませてしまった。しかし雑用で昼休みがつぶれてしまった。そして相変わらず昼の授業は全て寝てすごした。そして放課後・・・・

「そうだ。吉井、また雑用あるぞ」
「へいへい」

半年経っても明久の「観察処分者」というレッテルは落ちていなかった。そしてまた教師たちの雑用をこなし、へとへとの状態で教室に戻った。

「はぁー疲れた。初日からこれって、、、まぁ戻ってきたって実感が沸くんだよな、これが」

一人つぶやきながら一人考えこんでいた。

「僕って、戻ってきて良かったのかなぁ?」

実は明久は帰る前にこんな不安があった。自分が戻ることによって皆に迷惑じゃないだろうかとかあったが。一時期はそんな不安は消えて戻ったが、実際戻って姫路をみて不安が再びやってきた

ガラガラガラッ

すると、誰もいないはずなのに教室の扉が開いた

「姫路さんっ!」

そこにいたのはいないはずの姫路さんだった。

「聞いてたの?今の」
「どうしたんですか?明久君」
「い、いや、聞いてないならいいや」
「明久君今暇ですか?」
「うん、暇だよ。ねぇ一つ聞いていいかなぁ?」

明久はさっきの不安を姫路に聞いた

「迷惑じゃないですよ。皆明久君が帰ってきて嬉しいですよ。どうしたんですか?明久君?」

それを聞いた明久はホッとした様子で少し元気を取り戻した

「あ、あの明久君!!」

珍しく大きい声の姫路さんの声に明久は驚きながら答えた

「何?姫路さん」
「ごめんなさい」

いきなり謝りだした姫路に明久は処理限界を迎えた

「どうしたの?」
「あのとき、明久君に酷いことを言ってしまって。いくら知らなかったとはいえごめんなさい」

あの時、、とは半年前の明久の振ったときであった。姫路は謝れなかった事が姫路にとって一番の心残りであった。そしてもう一つ・・・・

「あ、あの明久君に言わなくちゃいけないことがあるんです」
「なに?姫路さん」
「実は、私、高城先輩と付き合っているんです、、、それと」
「うん。知ってるよ。それと」
「それと、、、高城先輩に婚約してといわれたんです」

その間明久はただ黙って姫路の話を聞いた。静かにひたすら姫路の言葉を・・・

「そして結ぶことにしたんです。高城先輩との婚約。。」

そして言うことはいった。姫路は明久の反応は心配だった。が、明久の反応は姫路の予想とは逆だった

「よかったじゃん、姫路さん」
「ごめんなさい、明久君」
「何を謝るの?姫路さん?何も悪いことしてないでしょ?」
「だって、「待っててくれ」って書いてあったのに私、私」
「いいよ、あんなの忘れて、それより良かったね姫路さん」
「あ、あの来週お祝い会あるんですけどどうします?」
「もちろん、行くよ」

それをいうなり明久と姫路はギクシャクして?無事雄二たちと合流した。もちろんそこには高城先輩が一緒である
「どうする?これから皆で明久お帰り会しねぇか?」
「いいのう、どこ行く?」
「いっぱいだからカラオケなんてどうかな?」
「いいなぁ。そこにするか、なぁ明久」
「・・・・あ、僕はパス」
「どうした明久、行かないのか?」
「僕はいいから皆で楽しんできな」

といって明久は皆と別れて一人校門をくぐって行った

「姫路、明久に言ったのか?」
「はい」
「それでか」

皆はそれからカラオケにいった。が、明久は一人バッティングセンターにいた。もちろん野球が好きなわけではない。ただ頭を真っ白にして姫路さんを忘れるために・・・・

「クソっ、」

なかなか明久は姫路の事でいっぱいで今まで我慢してきたものが一気にこらえきれなくなった。
前が見えなくなるほど明久は一人泣いていた。やっぱり姫路が好きだから・・・・
 
 

 
後書き
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